車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、京都の桜の名所を車中泊で訪ねたい人に向けて、2泊3日のベストコースガイドを紹介しています。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の中のひとつです。
~ここから本編が始まります。~
京都市内の「とっておきの桜見物」スポットと連動した、実取材に基づくリアルな車中泊旅行のスケジュール
車中泊でめぐる京都の桜名所
2泊3日ベストコースガイド
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集
モデルコース 嵐山→伏見→岡崎
最低限度の駐車料金と拝観料で済ます、「コスパ重視」の黄金ルート
下の記事でも書いているが、敷物とビールを抱えて、はるばる京都まで「お花見」にでかける旅行者はいない(笑)。
旅人が楽しみたい「京都のお花見」は、散歩しながら、あるいはカフェやレストランのテラスから、桜絡みの京都風情を味わうことだと筆者は思っているので、実際にそういう場所をセレクトして紡いでみた。
もちろん中高年向けのガイドなので、欲張らずゆとりを持たせている(笑)。
ただし京都では、ツアーや公共交通機関の旅行者を出し抜ける、「早朝」を有効活用しない手はない。
なので多少は早起きが必要だ。
初日
スタート地点はJR亀岡駅。
ここから電車で嵐山・嵯峨野にアクセスする。クルマは近くのイオン前にあるコインパーキングが広くてお勧めだ。
それも含めて以下の記事に詳細を詳しく載せている。
嵐山・嵯峨野の観光については以下を参照に。秋も春も基本的に散策ルートは変わらない。
戻ってきたら、「道の駅ガレリアかめおか」でこの日は車中泊。
2日目
朝から城南宮へ移動する。
なお、既に嵐山・嵯峨野は経験済み、あるいは1泊2日しか時間がないという人には、ここからでも参戦していただける。
ただし、京都市内には無料の車中泊スポットがないので、前泊は名神高速道路上のPAかSAがお勧めだ。
名古屋方面からのアクセス
2021年にシャワー設備が追加された大津SA(京都方面行き)が、今はベスト前泊スポットになる。
大阪方面からのアクセス
選択肢は桂川PAしかなく、桜や紅葉のピーク時期には渋滞を避けるために、近くの吹田に在住する筆者もここで前泊する。
裏技としては、あえて京都を通過して上記の大津SAを利用すること。多少コストはかかるが、そうするだけの魅力はある。
いずれにしてもハイシーズンは、インターが混まない7時過ぎに市内に入り、「朝マック」するくらいでちょうどいい(笑)。
城南宮
「城南宮」は平安時代と幕末ゆかりのお宮で、もちろん参拝だけなら無料。
なので早く到着したら、参拝を先に済ませ、9時から入場できる「源氏物語花の庭」の名で親しまれる、神苑「楽水苑」の開門を待とう。
嬉しいことに、駐車場は無料だ。
↓ 約5キロ・クルマで約10分。
伏見港公園 駐車場
トイレが場内にあって収容台数も多い市民公園の駐車場。最大料金設定はないが、最初の1時間300円で、以降1時間100円と料金は格安だ。
↓
隣接する京阪電車「中書島駅」から電車に乗って、2駅先の「岩清水八幡宮駅」で下車し、徒歩約10分。
背割堤
筆者の知る限りスケールは京都随一で、最初は間違いなく衝撃を受ける(笑)。
↓
クルマを停めてある「伏見港公園」まで、来た道を引き返す
↓
続いて伏見界隈を観光するので、「伏見港公園」から1キロ・クルマで3分ほどの「D-parking」までクルマで移動する。
伏見港公園の駐車場には最大料金設定がないので、クルマを自由に動かすほうがくたびれなくていいと思う。
なお伏見でランチをするなら、次の2店が双璧とも呼べる人気店だ。
月桂冠大倉に隣接する「京の台所 月の蔵人(くらびと)」。
伏見で人気の鶏料理専門店。
伏見界隈観光
主だったところをご紹介。
↓ 約4キロ・クルマで約15分。
伏見力の湯
汗はさほど搔かないと思うが、たくさん歩いたので、明日に備えて温泉に入浴し、疲れた足を癒してやるほうがいい。
さて、ここから先は「お酒を飲むか飲まないか」で道が分かれる(笑)。
<お酒を飲まない人>
↓ 約2キロ・クルマで約10分。
RVパーク京都南 鴨川RVサイト 車中泊
シャワーがあるので、伏見の観光後に直接向かってもかまわない。また鴨川のすぐ近くなので、ペットの散歩にも適している。
<お酒を飲みたい人>
↓ 約2キロ・クルマで約10分。
伏見港公園
いったんここに入庫し、車中泊の準備を整えて徒歩で店まで移動。
↓ 850メートル・徒歩約10分
伏水酒蔵小路
伏見の地酒18種類の利き酒セットが魅力のバルで、雰囲気は抜群だ。
↓ 来た道を戻る。
伏見港公園
車中泊には、奥のこのあたりが静か。春はここでお花見もできる。
3日目
↓ 約7キロ・クルマで20分
朝8時の到着を目指してクルマで移動。
醍醐寺
確かに桜はみごとだが、この時期の拝観料1500円はけして安くはないと思う。
薦めておいて云うのも何だが、歴史にさほど興味がないなら、パスしたって誰にも叱られはしない(笑)。
↓ 約9キロ・クルマで30分
岡崎 今昔・平安神宮前パーキング
岡崎公園営駐車場は地下なので、ハイルーフ車は平安神宮の神通道と仁王門通りの交差点近くにある、平面の「今昔・平安神宮前パーキング」にクルマを停めよう。
ここは全日30分200円と良心的。すぐ近くの「タイムズ平安神宮前」は30分で330円取られる。
ちなみに岡崎公園営駐車場の料金は、最初の1時間まで510円。以降30分ごとに210円。インクラインしか見ないのなら1時間もかからない。
↓ 約800メートル・徒歩10分
蹴上インクライン
ここからは平安神宮も近い。
↓ 約4キロ・クルマで15分
京都御所(中立売駐車場)
外国人が見たら、日本の警察はみんなこれかと思うかも!(笑)
もちろん御所にも桜はある(笑)。
なお、中立売駐車場の料金は3時間800円からスタートするので、行くなら御所の無料ガイドに参加しないともったいない。
また周囲にも護王神社や菅原道真の生家などの見どころがある。
2泊3日のガイドは以上で終了。この先は、この日も泊まる人向けの情報だ。
御所を見学し終えたら、今夜の車中泊スポットに移動する。
↓ 約3.5キロ・クルマで15分
京阪パーキング三条駅前
敷地には傾斜があるので、明るいうちに来て確認するほうがいい。
↓ 徒歩
木屋町界隈 坂本龍馬ゆかりの地
坂本龍馬が好きな人は、以下のページを参考に。
このケースでは、霊山護国神社と幕末ミュージアムをパスして、酢屋と近江屋を見て、そのまま祇園に向かって行くといい。
↓ 徒歩
祇園
花見小路も面白いので、夕方頃に祇園に到着するのが好ましい。祇園白川は日が暮れてからのほうが風情がある。
↓ 徒歩
先斗町・木屋町
「ぽんとちょう」と読む、かつての京都の高級飲み屋街。大阪の北新地と同じで、現在はチェーン店の居酒屋も交じり、行きやすくなった。
↓ 徒歩
京阪パーキング三条駅前 車中泊