この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の中のひとつです。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「洛南」は、自分の「中高年度」が測れる場所
筆者は2019年に還暦を迎え、「プレバト」的に云うと、中高年から一段階昇格して「シニア」になったわけだが(笑)、その前にこんな記事を書いている。
この記事の中には、「中高年ってなんだろう?」という一節がある。
実はこれから紹介する京都の「洛南」は、まさに「中高年」にふさわしい、というか、自分がその域に達しているかどうかを試せる恰好のリトマス試験紙だ。
「美魔女」という言葉が示すように、今や現代人の「年齢」は肉体で測るものではなく、精神的な成熟度から判断すべきものだと思う。
何かを食べれば「うまっ!」、大きな建物を見れば「デカッ!」なんて云って喜んでいるうちは、わざわざ「洛南」に行かなくても、十分に「未・中高年」の資格を持ち合わせている(笑)。
さて。「洛南」というのは「平安京の南」という意味合いで使われるが、その範囲が明確に決まっているわけではない。
ゆえに、ここでは伏見・桃山から、淀川流域で大阪との境に近い、山崎や淀も含めたエリアを、総じてそう呼ぶことにした。
京都の南玄関にあたる「洛南」は、奈良と大阪に通じており、淀川の水運が1000年間にわたって、京都に多大なる影響を与え続けてきた。
まさに「川岸」とも呼べる「洛南」には、激流に削られて失われたところもあれば、逆に運ばれてきた土砂が堆積するが如くに育まれた文化もある。
川岸の地形を知るのに、川の流れを見ない者はいない。
そのステップを踏まずに、地形だけ見て感想を語れば、誰だって「でかっ!」「やばっ!」「こわっ!」としか発せないのは当然だ(笑)。
さて。その川の流れ、すなわち1000年間の日本の歴史の流れに対する知識がどれだけあるか…
逆に今は薄くても、きちんと見直したいと思う気持ちが、どれだけ自分の中から湧き出して来るのか…
それを京都の「洛南」で試してみたいとは思わないか。
一歩踏み出してみようと思う人は、次のどれかの扉を開いてみていただきたい。
ざっくりと、洛南の見どころが知りたい。
平安時代の洛南のことが知りたい。
洛南にある世界遺産が知りたい。
幕末の伏見が知りたい。
伏見のお酒のことが知りたい。
美味しい伏見
洛南にある「とっておきの車中泊スポット」
そして、最後は






