この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の中のひとつです。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「車中泊の旅人ファースト」という目線からセレクト
敷物とビールを抱えて、はるばる京都まで「お花見」にでかける旅行者はいないと思う(笑)。
旅人が楽しみたい「京都のお花見」とは、散歩しながら、あるいはカフェやレストランのテラスから、桜絡みの京都風情を味わうことだ。
しかし、それに「クルマを持て余さずに観光できる場所」という条件を重ねると、候補地は極度に絞られ、情報は激減する。
だが、クルマを宿泊施設と割り切れば、徒歩と電車&地下鉄で「お花見」が楽しめるところはたくさんある。
京都の車中泊で行ける、とっておきのお花見スポット【目次】
洛南エリア
淀川河川公園 背割堤
一度このド迫力の桜並木を見てしまうと、鴨川堤がチンケに思えてしまうほどの大スケール。
しかもドローンを飛ばさなくても、展望台からこの景色が見られる。
ただし2019年からさくらまつり時のマイカー規制が導入され、その期間中は公園の無料駐車場は使えない。
だが「心配ご無用」。まさに穴場と呼べる公共駐車場を紹介する。
伏見水郷 濠川
見応え、フォトスポットの数、周辺の観光スポットの充実度、さらに駐車場の数を考慮すると、筆者の中ではここが「京都ナンバーワンの桜スポット」になる。
駐車場についてはこちらを参考に。ここは車中泊でも楽しめる。
伏見桃山城運動公園
かつての「伏見城花畑跡」に造成された遊園地「伏見桃山城キャッスルランド」のランドマークとして、建造された鉄筋コンクリートのイミテーション城が残る市民公園で、駐車場も完備している。
まず、ほとんど観光客が来ないから空いているのがいい(笑)。

洛中エリア
京都御所(京都御苑)
まさに「ここを置いて他にはない」という洛中の桜スポットだが、意外にも空いている。というか広すぎてそう見えるのかも(笑)。
隣接する国民公園の京都御苑と、通年公開されている京都御所はいずれも無料。
もちろん両方に桜はあるが、御所の御台所に咲く枝垂れ桜は一見の価値がある。
駐車場についてはこちらを参考に。
洛東エリア
蹴上インクライン
東山に近い京都の岡崎地区の外れにある有名な桜スポット。
インクラインというのは、水運で使われた舟を、斜面に軌道を作って昇降運搬する装置のことで、ここは琵琶湖疏水を利用していたインクラインの「跡地」になる。ライトアップも行われるようだ。
近くには車中泊のできるコインパーキングがある。
祇園白川
京阪電車の四条駅から徒歩5分ほどのところにある祇園白川は、京都を代表する花街(かがい)で、伝統的建造物群保存地区に指定されている。
祇園まで歩いていける車中泊スポット
円山公園
八坂神社の境内と通じる円山公園のランドマークがこの祇園枝垂桜。桜の時期はライトアップされ、多くの屋台と出店が迎えてくれる。
お勧めの駐車場は祇園と同じ。合わせて訪ねることも可能だ。
洛西エリア
嵐山・嵯峨野
嵐山・嵯峨野は平安時代の貴族が別荘を構えた「隠れ里」だ。ゆえに日本史に名を残す著名人ゆかりの古刹が数多く残っていても不思議ではない。
だが、嵐山・嵯峨野の「王道」は景色が愛でられるところであって、古刹とは限らない。
絶対に渋滞にはまらない作戦(笑)。
車中泊で旅する京都
ここまで紹介してきたスポットを、地理とスケジュールに落とし込んだ具体的な旅行プランを作成している。
実はこれが筆者の本業だ(笑)。






「アラ還」からの車中泊


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