【2022年9月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「大麦代園地」の車中泊に関する記述です。
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
人里離れた奥多摩にある「大麦代園地 無料駐車場」は、手軽に「癒し」を得たい人にお勧めの車中泊スポット
「大麦代園地」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2019.07.30
2022.09.24
※「大麦代園地」での現地調査は、2022年9月が直近になります。
大麦代園地【目次】
「大麦代園地」のロケーション
「秩父多摩甲斐国立公園内」にある「奥多摩湖」に隣接する「大麦代園地」は、通称「青梅街道」の名前で呼び親しまれている、東京都青梅市と山梨県甲府市を結ぶ国道411号沿いに位置している。
都内からのルートはその「青梅街道」一本しかなく、途中から流入できる高速道路のインターチェンジもないため、クルマで行くには躊躇するかもしれないが、都心から国道を2時間ほど走るだけで、これほど豊かな自然に出会えるところは珍しい。
「奥多摩湖」は1957年(昭和32年)に多摩川を「小河内(おごうち)ダム」で堰き止めて造られた人造湖(貯水池)で、正式名は「小河内貯水池」。
そんな「奥多摩湖」の西側には、通称“ドラム缶橋”と呼ばれる名物の「麦山の浮橋」がある。
昔は浮体にドラム缶を使用していたことから、この呼び名になったそうだが、今でもこの橋を歩いて、実際に奥多摩湖の対岸に渡ることができるそうだ。
「大麦代園地」の車中泊事情
「大麦代園地」は、小河内ダムから約1キロほど離れた「奥多摩湖」の湖畔にある。
敷地には売店と、少し離れてトイレと水道、そしてベンチがあり、車中泊の環境としては十分といえる。
こちらがトイレと水道。
トイレは洋式だが、ウォシュレットにはなっていない。
ベンチには蔦の絡まるパーゴラがあり、雨は難しくても夜露なら凌げそうだ。
奥多摩には自然だけでなく、歴史を今に伝える史跡や、懐かしいたたずまいを残す家並みも残っており、週末を楽しめるだけのコンテンツが備わっている。詳しくは以下のサイトで確認を。
奥多摩観光協会 オフィシャルサイト
また東京から青梅街道に入って、「大麦代園地」でデイタイムをのんびり過ごした後、山梨方面に進めば、温泉付きの道の駅で車中泊をすることも可能だ。
「大麦代園地」から約15キロ・20分ほどのところにある「道の駅 こすげ」には、日帰り温泉「多摩源流温泉 小菅の湯」とRVパークがある。
いずれ当サイトでも詳しくレポートするつもりだが、それまでは公式サイトで詳細をご覧いただきたい。
同じく「大麦代園地」から約16キロ・20分ほどのところにある「道の駅 たばやま」にも、日帰り温泉「丹波山温泉 のめこい湯 」がある。
ただ筆者が訪ねた2019年7月には気づかなかったが、2020年に行かれた方の動画を見ると、場内には車中泊禁止の看板がある。ただその後、ここで車中泊をされている人のブログもあるので、現在はどうなのか分からない。
当方では公式サイトもないような道の駅に関わっているヒマはないので、ここでは確実な「道の駅 こすげ」をお勧めする。
今どき自らきちんと正確な情報発信ができなければ、こうならざるをえない。
この道の駅の指定管理業者は、国と地方自治体に迷惑をかけていると云えるのでは?
「大麦代園地」に最寄りの温泉&買い物施設
約7.5キロ・クルマで15分
☎0428-82-7770
大人850円(3時間まで)
4月~11月 10時~20時(受付最終19時)
その他の月は1時間早く終了・月曜定休
コンビニ
約6.5キロのところにヤマザキ・デイリーストアがある。
スーパーマーケット
大きな食品スーパーは、約21キロ離れた青梅市内の「エコスTAIRAYA吉野店」まで行かないと見当たらない。
「奥多摩湖 大麦代園地」のアクセスマップ
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ドラマ「絶メシロード」 エピソード
「絶メシロード」は2020年1月からテレビ東京系列で放送された、「車中泊」と「グルメ」を題材にした深夜ドラマで、筆者は車中泊の監修者として携わった経緯から、全12話に使われた車中泊スポットを実際に訪れている。
奥多摩は秩父と同じく、大阪在住の筆者にとっては未知に等しいエリアで、「大麦代園地」は制作チームがリストアップしてきたロケ候補地だ。
ロケハンに同行し、隣接する「小河内ダム」の駐車場と見比べた結果、緑に囲まれた「大麦代園地」を選ぶことにした。
その時に「絶メシ店」の島勝にも足を運んでいる。「大麦代園地」からは8キロしか離れておらず、ここはドラマ通りに行動しやすいロケ地といえる。
主人公の食べた「とろろご飯定食」。
まさにテレビそのもので、筆者が食べた絶メシの中では、これが一番うまかった。量もほどほどでヘルシー、これなら中高年の女性でも完食できそうだ。
ただ11話のストーリー自体は「いまひとつ」。奥多摩を咀嚼(そしゃく)し切れていないというか、どこか消化不良的な印象が残った。
旅が好きなら、奥多摩は自然体の車中泊をするだけで楽しめる。
「絶メシロード」の他のロケ地と、撮影秘話をまとめたオリジナルの記事はこちら。
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