銚子の見どころと名物&車中泊事情【クルマ旅のプロが解説】

銚子 車中泊

25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「屏風ヶ浦」や「犬吠埼」などの名所を抱える銚子の名物及び車中泊事情に関する情報です。

「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

車中泊

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

車中泊旅行者にとって、本当に役立つ「車中泊スポット情報」とは?【車中泊旅行家が解説】
25年のキャリアを誇る車中泊旅行家が、自分たちにとって本当に有益といえる「車中泊スポット情報」とは何かを、具体的にわかりやすく解説しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


 

~ここから本編が始まります。~

観て良し・食べて良しの「銚子」は、房総半島をめぐる旅のフィナーレを飾るに相応しい町。

銚子 こころ

銚子の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2016.04.04
2019.07.28
2026.02.18

銚子での現地調査は2026年3月が最新です。

銚子の名物&車中泊事情

銚子のロケーション

銚子の歴史

銚子の名物と云えば…

銚子の名所❶ 犬吠埼

銚子の名所❶ 屏風ヶ浦

銚子の車中泊事情

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銚子のロケーション

出典:千葉日報

まず「銚子」のロケーションに対するイメージは、首都圏在住者と関東地方以外から訪れる旅人では、まったく印象が異なっているように思う。

『関東最東端のまち』と呼ばれる「銚子」は、実は「房総半島」の付け根を高速道路で突っ切れば、「東京都庁」から「犬吠埼」まで約130キロ、渋滞がなければ2時間30分ほどで行くことができる。

しかし「房総半島」に滅多に、というより『一生に一度』来ればいいという遠方からの旅人は、最南端の「野島崎」を経由する「房総半島一周ルート」を通りたいわけで、約270キロ・約6時間、早い人でも1泊2日を擁して「銚子」に辿り着く。ゆえに『房総半島の旅のフィナーレ』と書いた。

ただこれは京阪神で云えば、「大阪」から「伊勢」に行くのとよく似た話だ。

出典:花の窟

我々だってよほどのことが無いかぎり、「伊勢」に行く際に、和歌山県の「潮岬」を通るような大回りはしない(笑)。

だが「熊野古道」に「大辺路」「伊勢路」が残るように、古来より江戸から来た人々は、あえて紀伊半島をめぐるそのルートを好んで歩いている。

そのことを考えると、

同じ「銚子」を紹介している車中泊旅行記事を読むにしても、この「背景」が違えば、”温度差”が出るのは否めない。

誰でもそうだと思うが、「房総半島」をグルっと走れば、もうアジやイワシ料理を見かけても「またですか」になる(笑)。

旅行記事も「食べログ」と同じで、書いている人の”プロフィール”が分からなければ、必ず役立つとは限らない。

銚子の歴史

出典:銚子市

さて。

東と南を「太平洋」、北は「利根川」の三方を水に囲まれ、海に突き出た半島の姿をしている「銚子」の地形は、こうしてみると何かに似ている。

徳利と銚子

答えは右側の「徳利(とっくり)」なのだが、もともと「徳利」と左側の「銚子」は別物だったが、いつの間にやらごっちゃになり、今は居酒屋で『お銚子一本!』と頼めば、熱燗が入った右の「徳利」が運ばれてくる(笑)。

その名がついたのは江戸時代の後半というのだが、その時にはもうこの地が、「徳利」に似た地形であることが分かっていたのだろうか…

実はその答えも「銚子」に残されていた。

屏風ヶ浦

江戸時代の1801年(享和元年)7月に、初めて日本地図を完成させたことで知られる「伊能忠敬」が、この地に測量に訪れた際の記念碑が「屏風ヶ浦」にある。

伊能忠敬

ちなみに「伊能忠敬」は、「屏風ヶ浦」から約44キロ離れた、同じ千葉県の「佐原」の町と深いゆかりを持っている。

「利根川」の水運を利用して江戸時代に栄えた、商都「佐原」の豪商に養子入りし、優れた商才を発揮してその再興を成し遂げた「忠敬」は、隠居後に17年かけて日本全国を測量し、「大日本沿海輿地全図」を完成させている。

「佐原」にはその偉業を称える記念館もあるが、観ておもしろいのはこちらの映画。

2022年公開の映画「大河への道」は、「立川志の輔」の落語を原作に、「中井貴一」主演で実測地図完成の隠された真実を描いている。

少し話が逸れかけたが、

「利根川」の河口に位置する「銚子」は、古くからの漁業と航海の拠点で、約2万8千年前の旧石器時代から、人が暮らしていたことが分かっているほか、縄文時代の遺跡も多数発見されている。

その背景にあるのが、豊富な海の恵みだ。

今も昔も食べ物が手に入らなければ、人は生きてゆけない。

このあと詳しく紹介するが、「黒潮(暖流)」と「親潮(寒流)」がぶつかる「銚子沖」は、魚種が多いだけでなく、回遊ルートが岸に近いため、昔から漁がしやすい場所だった。

そのうえ陸でも、原料となる大豆・小麦と、塩、軟水が近くで入手できる利点を生かした醤油づくりが発達するなど、鮮魚から水産加工品まで『オールインワンの漁業の町』となる素養も合わせ持っていた。

そうして得た産物を、「利根川」の水運を利用して、『人口100万人規模の大消費地』である江戸に運ぶことができるのだから、発展しないわけがない…

ただ不思議なことに、その富を手中に収めた大名の話が、あまり聞こえてこない。

戦国時代までの「銚子」は、「本佐倉城」を本拠とする「千葉氏」や、「小田原城」を本拠に勢力を伸ばした「北条氏」の領地だったが、彼らは内陸の地に城を築き、「銚子」には港だけを置いていた。

出典:NHK

記憶に新しいのは、2022年に放送されたNHKの大河ドラマ、「鎌倉殿の13人」に登場していた「千葉常胤(つねたね)」。

大河ドラマでは、多少ヨボヨボした感のある「岡本信人」が演じているのだが、そう見えても「千葉常胤」は、1180年の「石橋山の戦い」で敗れた「頼朝」を、「千葉氏(下総)」の基盤を挙げて支え、源氏再興の礎を築いた歴史上の重要人物である。

そして太平の世になり、「銚子」の発展に拍車をかけたのが「徳川幕府」だ。

「家康」は「銚子」を幕府直轄地に指定し、港町として発展させる道を選んだ。

その結果「銚子」は、漁業・醤油・水運の町として大きく発展を遂げていくのだが、こうして歴史を振り返ると、この町はずっと運がよかった。

しかし近年は、遠洋漁業の変化や資源の減少などの影響を受けて方向転換を迫られ、観光都市に向けて舵を切りつつある。

銚子の名物と云えば…

銚子 観光マップ

名物というのは何も「食べ物」に限っているわけでなく、景勝にも使う言葉だ。

実は「銚子」は、その2つの”エレメント”が、キレイに色分けされており、このマップの上半分が「グルメエリア」で、下半分に「見どころ」があると思っていい。

ウオッセ21

とりあえず「グルメエリア」から紹介すると、やはりこの「ウォッセ21」には足を運んでもいいと思う。

水産物即売センターの「ウオッセ21(Wosse 21)」は、隣接する「銚子ポートタワー」とともに「お魚ランド」として親しまれ、「銚子港」で水揚げされた新鮮な海産物の販売や、シーフードレストランでの食事が楽しめる、地域最大級の観光・グルメスポットになる。

ウオッセ21

1階の「水産物即売センター」は、平日ということもあって空いていたが、今は「境港」でも「小浜」でも「日立」にしても、かつてほどの活況はない。

「要る・要らない」というより、『だいたいこんなもの』という予想が、もう見るほうにあって、ほとんどは「ウィンドウショッピング客」であることを、店側もよく心得ている。

銚子の釣り金目鯛

それでもこういう「こだわりの逸品」を、ちゃんと並べている店があるのは感心だ。

釣り金目鯛とは

網で大量に捕る「底引き網漁」と違い、”一本釣り”で獲られた 金目鯛 のこと。

釣り上げてすぐに「活け締め」して、血抜きなどの処理ができるため、鮮度が高く、料亭や高級旅館にまわされることが多い。

ちなみに伊豆では「沖金目鯛」「地金目鯛」という呼び方があるが、これは穫れる海域によって区別されており、沿岸寄りの漁場で穫れる「地金目鯛」は、鮮度が高く脂も上品で、”地産地消”が大半だ。

ウオッセ21

いっぽう2階はレストランだが、房総半島を一周してきた旅人は、『もう見飽きた海鮮丼』を強く押されたとて、いっこうに食欲は湧いてこない(笑)。

なので、上がりもしないで次に移動したくなるのだが、『まあ、もう来るのもこれで最後だろう』との想いから、店の前まで行ったのだが、それが良かった!

ウオッセ21

「あじなめろうフライ」?

「なめろう」を焼けば「さんが」になるのは知っていたが、これは初耳なうえに安いじゃないか。

そこでダメ元でテイクアウトが可能かどうかを確かめると、OKの返事が返ってきた。

あじなめろうフライ

思った通り、これはめっちゃうまかった!

要は「あじのミンチカツ」なわけだが、「なめろう」の段階で味噌味がついているので、調味料無しでちょうどいいお味。

テイクアウトにしたのは、ビールの肴にしたかったからだが、『6個買っておけば良かった』と後悔した。

銚子 生マグロ

それに書き加えるとしたら、「生マグロ」だろう。

「生マグロ」というのは「刺身」のことではなく、一度も冷凍していないマグロを意味している。

冷凍マグロとは明らかに異なる『ねっとりとした歯ざわり』なので、一度食せば間違うことはない。

銚子 和食処「久六」

「銚子」では、近海の生マグロも遠洋の冷凍マグロも食べられるというが、この昔から有名な和食処「久六」は、その「生マグロ」の専門店だ。

残念ながら公式サイトはなく、Instagramはやっているものの、ほとんど意味を成していない(笑)。

『♪包丁一本~♪』の料理屋さんなので、詳しくは「食べログ」でご覧あれ。

評価は3.59となかなかだ。

新鮮生・厳選生まぐろ専門店「久六」
☎0479-22-1038
12時〜16時(LO/15時30分)
火曜定休
予約不可
支払い方法 現金かPayPay
駐車場2台

勝浦 生マグロ

ちなみに筆者の感想は、マグロは和歌山県の「勝浦」が一番かと。

「大間」では、5000円くらい出せば確かにうまいと唸る中トロに巡り会えるが、「勝浦」はたった200円でも大満足の赤みが買える。

勝浦 生マグロ

今の筆者にはこれで十分だ(大笑)。

絶メシ こころ

なお2026年2月には寄らなかったが、車中泊ドラマの「絶メシロード」に登場した「こころ」は、2025年6月に食べログの投稿が書かれているので、たぶんまだ健在なのだろう。

こちらがその回のダイジェストムービー。

ドラマで主人公の「須田」が食べていた「おまかせ定食」は、当時は1100円で今は1200円。それでもお値打ちで、刺身も新鮮でうまい。

こういう店が好きな人には、絶対いいと思うし、筆者が食べたドラマに登場する店の中では、ここが一番よかった!

なお「こころ」については、後述する「屏風ヶ浦」の記事の中で、もう少し詳しく記載している。

銚子の名所❶ 犬吠埼

 

 

銚子の名所❷ 屏風ヶ浦

 

 

銚子の車中泊事情

 

 

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