【2023年1月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅高千穂」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 高千穂(たかちほ)」は、見どころ豊かな高千穂観光の拠点に最適なクルマ旅の宿。
道の駅 高千穂 DATA
道の駅 高千穂
〒882-1101
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1296-5
☎0982-72-9123
営業時間
物産館:9時30分~19時(12月~2月は18時まで)
年中無休
「道の駅 高千穂」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第18回
登録日/2002年8月13日
「道の駅 高千穂」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.06
2018.01.03
2022.12.30
※「道の駅 高千穂」での現地調査は2022年12月が最新です。
道の駅 高千穂【目次】
「道の駅 高千穂」のロケーション
「高千穂」は阿蘇と延岡のほぼ中間地点に位置しているのだが、神話の天孫降臨の舞台ともされているだけに、旅の「通過点」というよりは「目的地」に近い。
「道の駅 高千穂」は、その「高千穂」の中心に位置しており、国の名勝・天然記念物にも指定されている「高千穂峡」や、「天岩戸神社」「国見ヶ丘」といった観光スポットにも近い好立地にある。
いずれにしても高千穂は、イメージしている以上に見どころが多いと思うので、初めて行くなら最初に「道の駅 高千穂」に寄り、コンシェルジュがいる観光案内所で情報を得るのがお勧めだろう。
ただ「道の駅 高千穂」は、GWや年末年始は夜間も満車になることが想定される。
その場合、「道の駅 高千穂」にもっとも近い代替え地になるのは、1キロも離れていない高千穂神社の駐車場だ。
ここは無料で、ウォシュレット付きのトイレもある。
車中泊的見地からすると、トイレから遠い「道の駅 高千穂」の第2駐車場より、こちらのほうが快適かもしれない。
もし高千穂神社の夜神楽を見るつもりなら、最初からここでの車中泊を考えておくほうがいいと思う。
また「道の駅 高千穂」から約13キロ・15分ほど宮崎方面に走ったところには、2019年にリニューアルを果たした「道の駅 青雲橋」がある。こちらの利点は、営業時間になれば可燃ゴミが捨てられることだろう。
「道の駅 高千穂」の施設
まず「道の駅 高千穂」の駐車場は2ヵ所に分かれており、こちらは約30台が駐められる駅舎の前にあるメインの駐車場。
やや傾斜はあるものの、車中泊に支障があるほどではない。ただ24時間トイレの前に大型車用のレーンがあるので、車中泊をする場合は売店側のほう方がいい。
トイレにウォシュレットを完備している。
車道を挟んだところには、約50台が駐められる第2駐車場があるが、駅舎側からは地下通路を通って行き来する必要がある。
そのうえ第2駐車場にはトイレがないので、車中泊にはいささか不便だ。
物産館の入口。
「道の駅 高千穂」には、観光案内所の中にベンチがあるのと、第2駐車場の奥に東屋があるが、休憩スペースで一番使いやすいのはここだろう。
店内は明るく、品揃えは野菜から神様グッズまで幅広い。
またレストランは写真右の奥にある。人気は「チキン南蛮カレー」らしいが、タルタルソースとカレーが融合した味は、ちょっと想像がつかない(笑)。
「道の駅 高千穂」の車中泊好適度
「道の駅 高千穂」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置。
下の写真は2018年の訪問時に撮影したものだが、2022年にはこれだけあった可燃物のゴミ箱が姿を消していた。
ゴミが出なくなって、必要性がなくなったのなら素晴らしいことだが、神様に選ばれた場所にありながら、これではあまりに了見が狭い(大笑)。
周辺の店舗や道の駅から大いに苦情が出るとおもしろいね!
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 高千穂」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
天岩戸の湯
クルマで約7.5キロ・約15分
☎0982-74-8288
おとな500円
10時~22時・水曜定休
※「道の駅 高千穂」から約3キロ・クルマで5分ほどのところにあった「高千穂の湯」は、2021年3月に閉館している。
コンビニ
ヤマザキYショップまで750メートル
スーパーマーケット
「Aコープ 高千穂店」がクルマで3分ほどのところにある。