車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が2023年4月に更新した、「別府湾サービスエリア」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
スマートインターのある「別府湾サービスエリア」は、別府温泉で一番無難でおすすめの車中泊スポット
別府湾サービスエリア 筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2011.04.27
2013.02.09
2013.10.22
2019.02.14
2022.06.17
※「別府湾サービスエリア」での現地調査は2022年6月が最新となります。
別府湾サービスエリア【目次】
「別府湾サービスエリア」のロケーション
「別府湾サービスエリア」は、福岡県の北九州市から大分県・宮崎県を経由し、鹿児島県姶良(あいら)市に至る、東九州自動車道のサービスエリア。
別府湾を望む眺望のよい場所に位置しており、日本夜景遺産に選定されている。
別府温泉街から多少離れているとはいえ、キレイなトイレがあって、ゴミも捨てられる「別府湾サービスエリア」は、総合的に見ると「道の駅」のない別府温泉における、イチオシ車中泊スポットといえる。
というより
そう「云わざるをえない」のが現状というほうがいいのかも(笑)。
「別府湾サービスエリア」の施設
まず「別府湾サービスエリア」は、駐車場・ガソリンスタンドを除き、上下線からの相互利用が可能になっており、徒歩で両方を行き来することができる。
広いのは展望台がある「下り線」のほうで、ドッグランはここにしかない。
ただ、いずれにも売店とレストランがあるので、ペット同伴でなければ特に困ることはない(写真は下り線のレストラン)。
いっぽうこちらは「KUBURINA PARK(小ぶりなパーク)」と呼ばれる、上下線の連絡通路にあたるエリアだ。
中央に新潟の古民家を移築・改修したレストラン「アルテジオダイニング」がある。
さて。
筆者は1日ゆっくり別府で温泉を楽しんだ後、この「別府湾サービスエリア」の下り線施設で車中泊をし、翌日朝から由布院へ移動することが多い。
そのため車中泊は下り線施設でしかしたことがないのだが、ここはどうやら”風の通り道”にあたっているらしく、夜間の強風に注意が必要だ。
吹き出したら、一晩中クルマが揺れるほどの強風が続くのだが、サービスエリアの建物は平屋で低く、風除けにはならない。
そのため、寝る前に風除けになるクルマを見つけ、それを利用させてもらうのが一番だが、キャブコンは”風除けにされる”立場になるだろう(笑)。
さらにもうひとつ大事なのは、スマートインターの利用法だ。
一般道から直接出入りができるため、道の駅と同じく、無料の車中泊スポットになると思う人がいるようだが、SA利用だけのためにスマートICから流入・流出することはできない。
もちろん、他のインターから高速道路に入り、「別府湾サービスエリア」のスマートインターから一般道に出る場合と、ここから高速道路に入り、別のインターから一般道に出る場合は何ら問題は生じない。