25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、高千穂神楽が観られる「高千穂神社」の概要と車中泊に関する情報です。
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この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。

~ここから本編が始まります。~
鎌倉幕府とゆかりのある高千穂神社は、パワースポットよりも社殿と歴史、そして”ミニ夜神楽”に注目したい史跡。

高千穂神社の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2018.01.03
2021.12.30
※「高千穂神社」での現地調査は2022年12月がが最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2025年4月に更新しています。
高千穂神社【目次】

境内で毎晩開催される「高千穂神楽」は、1時間で観られる”ミニ夜神楽”
高千穂神社の概要

伝承によれば、「高千穂神社」は約1900年前に創建された、高千穂郷八十八社の総社で、本殿と所蔵品の鉄造・狛犬一対が、国の重要文化財に指定されている。
ご承知の通り「天孫降臨の地」には、鹿児島県の霧島にある「高千穂峰」と、宮崎県の高千穂にある「槵觸(くしふる)の峰」の2つの説があり、どちらにも近くに瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を祀る社がある。
ただ霧島は「霧島神宮」、高千穂では「高千穂神社」。
すなわちかたやは「神宮」、もうひとつは「神社」に格付けされている。
ちなみに「神社」は神様を祀っている場所の総称で、そのうち皇室に関係があるとされる全国24の社を「神宮」と呼ぶらしい。
だとしたら…
宮崎の「高千穂神社」はその話と矛盾していることになるわけだが、正直なところ全部作り話なので、特に深く考えることも、捉われることもない話だと思う(笑)。

若干、不当な扱いを受けている感のある「高千穂神社」だが(笑)、
現在の本殿は1778年(安永7年)に完成したもので、高千穂の伝説や祭礼に関連した彫物などが施されており、意匠的な完成度の高い、南九州を代表する大規模な本殿建築と云われている。
さらに興味深いのは、源頼朝(鎌倉幕府)との関係だろう。

出典:みやざき文化財情報
社伝によれば、源頼朝は天下泰平祈願のために、御家人の畠山重忠を代参に派遣し、現存する重要文化財の鉄製・狛犬1対(拝殿の左右に展示)を奉納している。

また境内にある「秩父杉」(高千穂町指定天然記念物)は、畠山重忠自らが植えたものとされている。

出典:NHK
畠山重忠といえば、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、イケメンの中川大志が好演した忠義の武将で、記憶に新しい人もいるだろう。
さらに元寇(文永・弘安の役)の際にも、敵国降伏祈願のために、勅使が派遣された記録も残されているのだが、その背景には、高千穂に鎌倉幕府の守護職が強い影響力を持っていたことが挙げられる。

実は江戸時代に薩摩藩主となる島津氏の祖先は、鎌倉幕府の御家人「惟宗忠久=島津忠久」で、その当時は薩摩国・大隅国・日向国の三国にまたがる日本最大の荘園の守護職だった。

なお「高千穂神社」の祭神は以下の通り。
高千穂皇神(たかちほすめがみ)
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)・木花開耶姫命(このはなさくやひめ)・
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)・豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
鵜鵝草葦不合尊(うがやふきあえずのみこと)・玉依姫命(たまよりひめのみこと)
十社大明神(じゅっしゃだいみょうじん)
三毛入野命(みけぬのみこと)・鵜目姫命(うのめひめのみこと)など
こうなると、もはや神様のバーゲン会場。誰に何を祈願すればいいのか、分からなくなる(笑)。
せっかく頼朝が天下泰平を願い、御家人を派遣してくれているのだから、むしろ祭神は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)一本で、国家安寧をご利益に強く掲げておけば、値打ちはだいぶ上がっていたと思う。
もしかすると、大河ドラマの最後に紹介される「ゆかりの地」にも選ばれていたかもしれない(笑)。
境内で毎晩開催される「高千穂神楽」は、1時間で観られる”ミニ夜神楽”

さて。
ここには、もうひとつ「高千穂神楽」という”夜の顔”がある。
国の重要無形民俗文化財に指定されている「高千穂の夜神楽」は、平安末期から鎌倉時代にかけて成立したと云われている。
「夜神楽」とは、里ごとに氏神様を神楽宿と呼ばれる民家や公民館にお招きし、夜を徹して三十三番の神楽を奉納する伝統の神事で、例祭日は集落によって異なり、毎年11月中旬から翌年2月上旬にかけて、町内約二十の集落で奉納される。
「高千穂神楽」は、云ってみればその”ダイジェスト版”だ。

高千穂神社の境内にある「神楽殿」では、毎晩20時より1時間、三十三番の神楽の中から代表的な4番「手力雄の舞」「鈿女の舞」「戸取の舞」「御神体の舞」を公開している。
料金はおとな1人1,000円とリーズナブルだが、人気が高く、平日でもハイシーズンの当日予約は骨が折れる。
筆者は翌朝早く「国見ヶ丘」での撮影を控えていたため、現地でその情報を聞いて諦めた。
観たい方には、下記のサイトからインターネット予約をお勧めする。
高千穂神社の駐車場&車中泊事情

「高千穂神社」には、約100台が収容できる無料の駐車場が用意されている。
向かいにはドラッグストアのコスモスがあるので、買物には不自由しない。

こちらが敷地内にあるトイレ。

中にはウォシュレットもある。

これは「道の駅 高千穂」の記事でも書いているのだが、「高千穂神社」と「道の駅 高千穂」は1キロも離れておらず、普段は道の駅で車中泊をするのが常識だ。

だがGWや年末年始は、夜間も道の駅が満車になることが想定される。
ゆえにその時期は、あえて「高千穂神社」の駐車場で車中泊をする手もある。特に「ミニ夜神楽」を見る人にはいいと思う。
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