「クルマ旅のプロ」がお届けする、車中泊で訪ねた名湯レポート
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国の温泉地の車中泊事情や温泉情緒、観光、グルメにいたる魅力を再評価し、「車中泊旅行者の目線」から紹介しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

~ここから本編が始まります。~
風情溢れる城崎温泉は、車中泊環境の整った北近畿のお勧め温泉地。

「城崎温泉」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2006年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.11.07
2010.12.27
2014.02.12
2015.11.28
2016.08.13
2019.11.17
2025.06.20
※城崎温泉での現地調査は2025年6月が最新です。
城崎温泉の概要と車中泊事情

まずは、城崎温泉の概要を簡単に。

「舒明天皇(在位629年-641年)」の時代に、コウノトリが傷を癒したという、いかにも但馬らしい伝説が残る城崎温泉は、平安時代から知られる古い温泉地だ。
柳が映える「大谿(おおたに)川」の橋梁群からは、歴史と情緒が感じられ、風情を大切にする温泉宿の心遣いは、浴衣や下駄といった和装の中に今も息づいている。

抜群の知名度と京阪神からのアクセスの良さにもかかわらず、歓楽色の少ない閑静な佇まいを守り続けてきた背景には、町ぐるみで外湯をめぐるお客様をもてなしてきた伝統がある。

城崎温泉の名物「下駄奉納板」。
ここには城崎温泉の旅館の下駄が飾られており、年に一回、新しいものに付け替えられ、古くなった下駄は城崎温泉まつりの際に供養される。

いっぽう城崎温泉は、短編小説「城の崎にて」の著者「志賀直哉」をはじめ、「島崎藤村」や「与謝野晶子」「有島武郎」「柳田国男」といった文人達からも愛されてきた歴史を持つ。

さらに時代を遡ると、幕末に京都で勃発した「禁門の変」で敗れた長州藩の家老「桂小五郎」が、幕府の追手から逃れるために、城崎温泉の「松本屋(現在の旅館つたや)」に匿われて潜伏していた。
昭和にはその「旅館つたや」に、歴史作家「司馬遼太郎」が代表作の「竜馬がゆく」の取材に訪れ、同作品中の「希望」の章を逗留しながら執筆した話も有名だ。
城崎温泉に到着したら、最初にすること。

それは城崎温泉を上手に楽しむための、情報とツールを入手することだ。
城崎温泉には、お得なクーポン券ある。
ツアー旅行で行く場合は、ガイドさんがそれを教えてくれるので心配ないと思うが、個人旅行では貴方がツアーコンダクターになるしかないので、まずはそれを手に入れることから始めよう。
写真の「ゆかたとかにの王国」パスポートは、JR城崎温泉駅前にある「城崎温泉観光センター」で販売している。

続いて、複数の外湯をめぐろうと考えている車中泊旅行者は、「ゆめぱ」とも呼ばれる「城崎温泉の外湯1日入浴券」を手に入れるといい。
城崎温泉には7つの外湯があり、料金はすべて800円で統一されているが、2025年6月現在は1500円(写真は2019年11月に撮影)の「1日ぐるっと、入り放題 城崎温泉1日入浴券(ゆめぱ)」を利用すれば、2件入湯すればおトクになる。
「ゆめぱ」はどこの外湯でも売っているが、単純に全部入湯すれば『800円✕7件=5600円-1500円=4100円の儲け』ということには、たぶんならない(笑)。
そこでお勧めの方法を、以下の記事に詳しくまとめて解説している。
PS

JR城崎温泉駅前にあった「さとの湯」は、施設の老朽化等諸般の事情により、2024年3月31日から長期休業となっている。
2025年6月現在も再開の目処はたっておらず、当面は6軒での外湯めぐりになる。
城崎温泉 湯めぐり旅のワンポイント・アドバイス

もうこの「一番木札」は文字通り「札止め」になってしまったが(笑)、上記を含めた「城崎温泉 湯めぐり旅」のワンポイント・アドバイスがこちらになる。
●「温泉街はひとつの旅館、道は廊下、お風呂は外湯」のキャッチフレーズ通り、町をあげて観光開発に取り組んでおり、宿泊客・日帰り客を区別しない応対が行われている。
●7つ外湯が1500円で1日入り放題になる、「ゆめぱ」とも呼ばれる「城崎温泉の外湯1日入浴券」がある。
●温泉街の奥に、トイレ付きの市営有料駐車場と、その隣に民間の大型キャンピングカーが入庫できる有料駐車場、そして城崎温泉駅から少し離れたところにRVパークがあり、車中泊環境は悪くない。
●冬のズワイガニを筆頭にした海の幸、各地のブランド和牛の素牛である但馬牛、さらに地酒や丹波の山の幸など、グルメのクオリティーも高い。
●6月中旬は温泉街の裏手にある「木屋町通り」沿いを流れる大谿川で、優雅にホタルが舞う姿を見られる。初夏は空いていて風情が感じられる「城崎温泉」のお勧めの季節だ。
●周辺には「山陰海岸国立公園」やコウノトリで有名な「豊岡」など、但馬の見どころが揃っており、温泉以外のコンテンツにも恵まれている。
車中泊で行く城崎温泉
居心地度・総合評価 5.0

最後は筆者の「城崎温泉」に対する総合評価をご紹介。
さて。
ここまでは、筆者の城崎温泉に関する情報の「序章」でしかない。
「吉幾三」という気分になられた方には(笑)、続けて以下の記事群をご覧いただければ幸いだ。
城崎温泉 車中泊旅行ガイド

車中泊でクルマ旅 総合案内
クルマ旅を愉しむための車中泊入門
この記事がよく読まれています。

























