雲海絶景スポット「高ボッチ山(高原)」の車中泊事情 クルマ旅のプロが解説【2022.11月更新】

高ボッチ山長野県の無料駐車場

【2022年11月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「高ボッチ山(高原)」の車中泊に関する記述です。

「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊スポットガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
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「高ボッチ山(高原)」は、夕景・夜景・早朝の雲海が美しい、とっておきの車中泊スポット

高ボッチ山

「高ボッチ山(高原)」の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2008.05.03
2019.07.31
2020.10.31

※「高ボッチ山(高原)」での現地調査は2020年10月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年11月に更新しています。

高ボッチ山(高原)【目次】

高ボッチ山(高原)の雲海

高ボッチ山(高原)の車中泊事情

高ボッチ山(高原)のアクセスマップ

高ボッチ山(高原)に最寄りの温泉

ドラマ「絶メシロード」エピソード

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高ボッチ山(高原)の雲海

高ボッチ山

「マジックアワー」という言葉をご存知だろうか?

マジックアワーとは… ウィキペディアより転用
マジックアワー (magic hour) 、マジックタイムは、日没前、日の出後に数十分ほど体験できる薄明の時間帯を指す撮影用語で、光源となる太陽からの光線が日中より赤く、淡い状態となり、色相がソフトで暖かく、金色に輝いて見える。

写真は10月31日の早朝の6時過ぎに見た、「高ボッチ山」からの光景。

左が富士山、右は南アルプス、そして手前には諏訪湖が広がっている。

高ボッチ山

雲海が湧く晩秋になると、この光景をひと目見ようと、首都圏のみならず京阪神からも、多くの写真愛好家がこの「高ボッチ山」にやってくる。

だが「1等席」の数は決まっている。

宿などないフィールドで、予約の出来ない好位置を確保するには、いうまでもなく車中泊が断然有利だ。

霜

とはいえ、雲海が出るシーズンの夜明け前は氷点下になるので、スタッドレスタイヤを含めた真冬の装備は欠かせない。

さらにニットキャップ・ダウンジャケット・手袋・カイロ・ブーツなどの防寒具もお忘れなく。そうでないと、凍えるマジックアワーには耐えられない。

高ボッチ山(高原)の車中泊事情

高ボッチ高原

写真撮影だけでなく、ハイキングや草競馬の見学などを目的に「高ボッチ山」を訪れる人は多い。

そのため現地には、2ヶ所の広い駐車場が用意されている。

高ボッチ山 第一駐車場

こちらが、山道を抜けて視界が開けた先に見える第一駐車場。

未舗装とは云え、100台は収容できそうな広さでトイレもある。暗い時間に到着するなら、ここに停めるの無難だ。

高ボッチ高原

第一駐車場の利点は、草競馬場や高ボッチ牧場、そして見晴の丘にも近いこと。

高ボッチ山 第ニ駐車場

いっぽう、こちらは第二駐車場。

地面が丸くなっているのは広角レンズによる余興だが(笑)、面積は第一駐車場よりはやや小さめで、未舗装ながら、やはりフラットでトイレもある。

高ボッチ山

駐車場の一画にある展望所からは、北アルプスや御嶽山が望める。

高ボッチ山 トイレ

第二駐車場のトイレ。思ったより中はキレイで、多目的トイレが洋式になっている。

高ボッチ山 高原自然保護センター

上の観光マップにも出ている「高原自然保護センター」。

筆者が訪れる直前の2019年4月に閉館してしまったようだが、そのあとここには自動販売機が置かれている。

高ボッチ高原

第ニ駐車場から歩いて5〜6分で到着できる、標高1665メートルの「高ボッチ山」の山頂。見晴の丘も同じ方向を向いているのだが、ちょっとだけ苦労するぶん、視界は広がって見える(笑)。

高ボッチ山

ちなみに第一駐車場と第二駐車場は遊歩道でもつながっており、その途中にもフォトスポットがある。

高ボッチ山(高原)のアクセスマップ

マップをグーグルナビに切り替える方法
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」をタップし、画面が切り替わったら下の「ナビ開始」をタップするとナビゲーションが始まります。 高速道路か国道にするかを選びたい場合は、「ナビ開始」ボタンの左にある「経路」をタップすると表示されます。
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高ボッチ山

行きやすいのは岡谷インターから。だが道中には、すれ違いが困難なほど道が狭くてガードレールのない場所がある。

高ボッチ山(高原)に最寄りの温泉

観光マップにある「崖の湯(薬師平茜宿)」は、平日16時、土日は13時までに入場しなければならず、実際の利用は難しいと思うので、岡谷にある「片倉館」に似た名物温泉を掲載しておこう。

ロマネット

美肌の湯 ロマネット
高ボッチ高原まで約18キロ・35分
☎0266-27-6080
大人540円
10時~22時30分(受付22時)・火曜定休

なお、コンビニ・スーパーマーケットともに近くにはないので、買い出しは高ボッチ高原に向かう前に、入浴とあわせて岡谷市内で済ませておくといい。

ドラマ「絶メシロード」 エピソード

絶メシロード

「絶メシロード」は2020年1月からテレビ東京系列で放送された、「車中泊」と「グルメ」を題材にした深夜ドラマで、筆者は車中泊の監修者として携わった経緯から、全12話に使われた車中泊スポットを実際に訪れている。

高ボッチ山

「高ボッチ高原」でのロケは制作チームからのリクエストだったが、正直なところ筆者はあまり乗り気ではなかった。

その理由は、場所云々よりもロケを行う時期に起因する。

これは1話の「山中湖」、7話の「美の山公園」にも共通しているのだが、富士山や雲海がスカッと見えるのは、早くても10月下旬以降で、それまでは晴れてもせいぜいこの写真程度が精一杯。

だが放送が年明け早々と決まっていたため、ロケをそこまで伸ばす余裕はなく、筆者はまださほど季節の影響を受けない、ビーナスラインの白樺湖か霧ヶ峰を押したのだが、結局「高ボッチ高原」に決まった。

ただ本番は、初秋にしては上出来のコンディションに恵まれ、作品の出来栄えはけして悪くない。最終回ということで回顧シーンも多かったしね。

「絶メシロード」の他のロケ地と、撮影秘話をまとめたオリジナルの記事はこちら。

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