この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「銚子マリーナ海浜緑地公園」は、「屏風ヶ浦」を含む銚子観光の拠点に最適。
銚子マリーナ海浜緑地公園【目次】
銚子マリーナ海浜緑地公園のロケーション
房総半島の「終点」ともいえる銚子は、沖合で暖流の黒潮と寒流の親潮がぶつかる、日本屈指の漁師町だ。
親潮という名は「魚類を育てる親」という意味だが、銚子沖ではすべての魚が親潮の恵みを受けることができ、そこに「食物連鎖」が生まれることで、マグロような大物までが近海でとれる。
ゆえに漁港の近くには、鮮度の高いマグロや金目鯛を食わせる店があって、休日には都心から多くの人がやってくる。
確かに銚子のマグロは悪くないが、青森県の大間をはじめ、静岡の清水でも、和歌山の勝浦でも、質のいいマグロは食べられる。
そのため、全国を旅してまわる筆者にとっては、さほど驚くほどのものではなかった。
そんなものより銚子には「ここにしかない景色」、まさにオンリーワンと呼べる「屏風ヶ浦」がある。
屏風ヶ浦
ドーバー海峡にある崖に似ていることから「東洋のドーバー」の異名を持ち、2016年に国の名勝及び天然記念物に指定された。
ジオパークにも認定されている「屏風ヶ浦」は、地層がむき出しになった断崖沿いに遊歩道が整備されている。
しかし絵になるのは、手前にある「銚子マリーナ海浜緑地公園」のビーチから見えるこの景色で、日本離れした景観はドラマや映画にもよく使われている。
銚子マリーナ海浜緑地公園の車中泊事情
上の写真の「銚子マリーナ海水浴場」に隣接する大きな公園で、総収容台数130台を誇る駐車場が、数ヶ所に分かれて点在する。
車中泊に適しているのはトイレがあるこのエリア。
ただし「屏風ヶ浦」の遊歩道までは、海水浴場を歩き切らなければならないので、見学にはクルマで行こう。
「銚子マリーナ海浜緑地公園」に最寄りの温泉&買い物施設
☎0479-22-5475
おとな450円
12時30分~22時30分・無休
約1キロのところにセブン-イレブンがある。
「カスミ フードスクエア南小川店」まで約3キロ。
「銚子マリーナ海浜緑地公園」のアクセスマップ
ドラマ「絶メシロード」 エピソード
「絶メシロード」は2020年1月からテレビ東京系列で放送された、「車中泊」と「グルメ」を題材にした深夜ドラマで、筆者は車中泊の監修者として携わった経緯から、全12話に使われた車中泊スポットを実際に訪れている。
「銚子でどこか車中泊のロケができそうなところはないですか?」
制作チームにそう聞かれた時に即答したのが、この「屏風ヶ浦」が見える海浜公園の無料駐車場だった。
その正式名が「銚子マリーナ海浜緑地公園」だということは後日分かったのだが、ロケハンで全員が納得。一発OKで撮影場所はここに決まった。
この回は、ドラマでも途中で鹿島コンビナートが見える公園に立ち寄っているが、ロケハン時も同じく東関東自動車道で鹿島に入り、そこから銚子に南下するルートを辿った。
筆者は日中に訪ねたので「工場萌え」は見ていないが、港公園では車中泊をすることも可能だ。
また銚子では、ドラマに登場する「絶メシ店」の「こころ」で、須田が食べていた「おまかせ定食」を実食。
玄関にはちゃんと猫もいた(笑)。
確かにこれに煮魚が加わって1100円はお値打ち! 刺身も新鮮でうまかった。
ドラマ終了後は、きっと大賑わいになっていると思う(笑)。