25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 ちくら潮風王国」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
千倉漁港に隣接する「道の駅 ちくら潮風王国」は、鮮度の高い地魚がおいしい道の駅。

道の駅 ちくら潮風王国 DATA
道の駅 ちくら潮風王国
〒295-0025
千葉県南房総市千倉町千田1051
☎0470-43-1811
9時~17時
水曜 定休
「道の駅 ちくら潮風王国」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第18回
登録日/2002年8月13日
開駅日/1997年7月16日
前身は、観光・物産施設の「潮風王国」
「道の駅 ちくら潮風王国」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2012.06.30
2016.04.02
2021.02.25
2022.04.12
2024.02.28
2026.02.17
「道の駅 ちくら潮風王国」での現地調査は2026年2月が最新です。
道の駅 ちくら潮風王国

「道の駅 ちくら潮風王国」のロケーション

「道の駅 ちくら潮風王国」は、南房総市にある国道410号の道の駅で、南房総のランドマーク・スポット「野島崎」から、約8キロ・10分のところにある。
ただ南房総には、「道の駅 南房パラダイス」が閉館した現在でも、まだ12件もの道の駅があり、車中泊の旅行者が「どこで泊まるのがいいのか」迷うのは当然だ。
それゆえ、当サイトのような車中泊スポットガイドが必要になるのだが(笑)、ここまで至近距離に道の駅を作りまくるのは、どう考えても”非常識”だろう。
常識から考えれば、「富津」「館山」「白浜」「勝浦」付近の海沿いにそれぞれひとつと、それらを結ぶ”扇の要”にあたるところにひとつの、せいぜい5件で十分だ。
ただ、房総の新鮮でおいしい魚を提供している、この「道の駅 ちくら潮風王国」は生き残れると思う。

グルメ以外にも、千田海岸に面した広大な敷地面積を誇る「道の駅 ちくら潮風王国」は、干潮時に磯遊びができ、ファミリーやペット連れの旅行者に好評だ。

また道路を挟んだ山側にはお花畑があり、春先はお花摘みも楽しめる。
「道の駅 ちくら潮風王国」の施設

こちらが「道の駅 ちくら潮風王国」のレイアウト図で、敷地には大きく3ヶ所の駐車場がある。

まずはイラストで興味を惹かれる❸だが、残念ながらここは大型車専用なので、5メートルを超えるキャンピングカー以外は利用できない。

こちらの写真は、国道410号と芝生広場に挟まれた、マップ❶の駐車場になる。
普通車専用になっており、夜も静かで、大半の旅行者はここを利用していると思う。

ただネックは、芝生広場に設けられたトイレまでちょっと遠いこと。

かつてはなかったが、2021年3月に訪ねた時はウォシュレットが設置されていた。

また2026年2月に訪れた時にも工事が行われていたので、4月には外観も内装も今よりきれいになることだろう。

そしてここが、建物の反対側にある❷の駐車場だ。
館内にある24時間トイレに近く、車中泊の観点からすれば良さそうに見えるが、こちらの近くに観光バスのレーンがあるので、そこにトラックが入ると、深夜にエンジン音が響き渡る。

というのは、こちらのトイレにもウォシュレットが完備している。

また以前は可燃物のゴミ箱も、海鮮レストラン「はな房」につながる通路のトイレ横に置かれていた。
しかし、2026年2月には消えていた。

よく見ると、缶とペットボトルのゴミ箱は館内入口の中に移動し、燃えるゴミ用は撤去されていた。
明らかに車中泊対策だと思ったが、
「燃えるゴミ」は勝浦方面に約10キロ・15分ほど走った、「道の駅 ローズマリー公園」に行けば24時間捨てられる。
こういうことを書くのはどうかと云う人もあるだろうが、ロード・トリップを続けるには、燃えるゴミの処分は避けては通れない問題で、それをできなくするほうに問題があるのは明らかだ。
現行の日本の法律では、長旅をしている車中泊の旅人が、旅の途中で発生した燃えるゴミを、地域住民と同じように処分することはできない。
一部の北海道の道の駅では、それがまかり通っているようだが、「事業ゴミ」の法律に照らし合わせると、違法になる可能性があるため、既に取りやめたところもある。
筆者はゴミの処分は、もはやサービスではなく、たとえ有料であっても住民票があれば誰もに許されている、「日本国民の権利」だと思っている。
それが旅先では法律上できないため、否応なしに多くの車中泊旅行者は、公共機関の「道の駅」に処理を委ねている。
にもかかわらず、その“梯子を外す”行為が、指定管理業者が決めた駅長の独断で許される現状には、まったく納得がいかない。
この件については、後述する「道の駅 ちくら潮風王国」の車中泊好適度でも詳しく触れているので、興味があればどうぞ。

出典:道の駅 ちくら潮風王国
さて。
こちらが「道の駅 ちくら潮風王国」の館内レイアウト図になる。

最大の見どころは、中央に大きな生簀を配した「海市場 ちくら」だろう。
店には季節ごとの新鮮な魚介が並び、食堂の大将なども買いに来るが、

鮮魚だけでなく干物もあるので、冷蔵庫がなくても、こういう日に当たればラッキーかもしれない(笑)。

それはさておき、
「道の駅 ちくら潮風王国」で人気を集めているのは、2018年にオープンした「市場食堂 せん政水産」だ。

看板メニューは、この「すれてっぱつ・ふわふわ」アジフライ定食(1300円)で、もはや方言を逸脱しているとも思える「すれてっぱつ」とは、「めっちゃ、でっかい!」の現地語らしい。
これはマジにふわふわで美味しかった。ただし昼飯時は長蛇の列になる(笑)。

いっぽうこちらは、2026年2月に食べた「アジのなめろう定食」1300円。
「なめろう」は、千葉県房総半島沿岸が発祥の伝統的な郷土料理で、ルーツは漁師が船上で獲れたての魚を、包丁1本で調理した「漁師飯」。
アジやイワシなどの青魚を、ネギ、生姜、大葉などの香味野菜と共に包丁で細かく叩き、船の揺れでこぼれないよう、味付けには醤油の代わりに味噌が使われたそうだ。
最後は皿にこびりついた分まで舐めたくなるほど美味しいことから、そう名付けられたというだけあって、これはすこぶるうまかった!
少しだがアジフライもついているので、女性や中高年にはいいと思う。
ただ居酒屋の定番とも云える酒の肴だけに、本当は日本酒が合う。

ちなみに「市場食堂 せん政水産」は、鯨肉及びくじらのたれの老舗「ハクダイ食品」が直営している食堂で、鯨肉専門店ならではの「くじら竜田揚げ定食(1500円)もよく注文されていた。
食堂は15時ラストオーダーだが、店頭にはテイクアウトコーナーもある。

ちなみに、海鮮丼が有名な食事処「はな房」は、通常なら20時まで営業している。

最後に、「道の駅 ちくら潮風王国」の情報室は、建物反対側の入口横にあるので、気づかないかもしれない。ただ中は狭く、休憩所としては使えない。

ここでは芝生公園のベンチか、地面にピクニックシートを敷いて、ゴロンと寝転ぶほうが気持ち良さそうだ。
「道の駅 ちくら潮風王国」の車中泊好適度
「道の駅 ちくら潮風王国」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:館内にあり営業時間に利用可能

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

千倉館
道の駅から約4.5キロ・10分
☎0120-37-3261または
☎0470-44-3211
おとな1,500円
14時30分~19時(受付最終18時)
※旅館なので利用時は事前に電話を。
道の駅への到着が遅くなる場合はこちら。
南総城山温泉 里見の湯
道の駅から約15キロ・25分
☎0470-25-1126
平日:大人1500 円
土日祝:大人1700 円
10時~23時(受付最終22時30分)
無休
コンビニ
セブン・イレブンまで約3キロ
スーパーマーケット
「おどや千倉店」まで約4.6キロ
「道の駅 ちくら潮風王国」のアクセスマップ
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