25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、岐阜公園及び長良川鵜飼の見どころと車中泊事情&周辺の車中泊スポットの情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
「岐阜公園」では、日中は岐阜城と岐阜市歴史博物館、夕方からは川原町の散策と鵜飼見物がお勧め!

岐阜公園 DATA
岐阜城(岐阜公園)
〒500-8003
岐阜県岐阜市大宮町1丁目地内
☎058-214-2182
「岐阜公園」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2014.04.25
2014.09.21
2020.06.17
2025.08.22
「岐阜城」での現地調査は2025年8月が最新です。
岐阜公園の車中泊事情と、周辺の車中泊スポットガイド

岐阜公園の概要と観光の秘訣

広くて、いろいろ建物があって、「金華山」山頂の「岐阜城天守」以外はよくわからない。
まあこれが、初めて現地を訪れた大半の観光客の、率直な感想だと思う(笑)。
ゆえに「岐阜公園」の説明は、本来ここから入らないと、”旅行者目線”に沿うものにならないのは当然だ。
そもそも、ここには様々な目的を持つ人々がやってくる。
たとえば、山頂に天守がある「金華山」の場合は、以下の2手に大きく分かれる。
❶「金華山」の登山(ハイキング)を楽しみにやって来る人
❷「斎藤道三」や「織田信長」の名残を残す「岐阜城天守」を見に来る人
そして❷なら、「ぎふ金華山ロープウェイ」の利用がお勧めだ。

筆者は、県外から「岐阜公園」に来る観光客に、❶❷を同時に行うことは勧めない。
なぜなら、最後に「長良川の鵜飼」を観るには、かなり広いエリアを歩いて周る必要があるため、「金華山」で最初に体力を消費すると後が辛くなる。
広大な「岐阜公園」では、『いかに効率よく行動するか』がもっとも大事で、ゆえに最初にザックリと、観るべきポイントを押さえておく必要がある。
それで云うと、ポイントは「岐阜城天守」と「岐阜市歴史博物館」、そして「金華山」からは少し離れた、「長良川」沿いの「川原町」の3ヶ所になるだろう。

「川原町」は、大半の資料では「岐阜公園」に組み入れられていないが、城下町の一部に当たるため、2015年(平成27年)4月に、『「信長公のおもてなし」が息づく戦国城下町・岐阜 」』の構成文化財として「日本遺産」に認定されている。

出典:岐阜市
なお広大な「岐阜公園」内には、これらのほかにも「加藤栄三・東一記念美術館」「名和昆虫博物館」「円空美術館」の3つの施設があるが、ここでは簡単に紹介を。
というのは、一度で「岐阜城天守」と「岐阜市歴史博物館」に加えて、これらまで見て周るのは、相当タフでないと難しい。
ゆえに筆者も足を運べておらず、ダラダラ・くどくど説明したとて『机上の空論』、書いている側の無責任な自己満足にしかならないと思う。
●加藤栄三・東一記念美術館
「岐阜市歴史博物館」分館の美術館で、岐阜市出身の画家、「加藤栄三・東一兄弟」の偉業を讃え、創設された。
●名和昆虫博物館
ギフチョウの命名者「名和靖」が、1896年(明治29年)4月に開設した「名和昆虫研究所」をルーツに持つ、日本最古の昆虫専門博物館。
●円空美術館
独特の作風を持つ木彫りの仏像や神像を残した、江戸時代前期の修験僧「円空」の作品が見られる美術館。

最後は、2025年4月に「大宮駐車場」の隣に新設された「岐阜城楽市」だが、ここは主に飲食を楽しむためのスペースで、見どころにはならない。
岐阜城の本当の見どころはココ!

「岐阜城」に関しては、『すこぶる本気』で紹介したいと思い、別立てのスペシャル記事を用意している。
もちろん教科書臭くならないよう、「川口春奈」や「本木雅弘」も登場する「豪華絢爛」な内容に仕立ててあるので(笑)、ぜひお楽しみにご覧いただきたい。
結論だけ云うと、「岐阜城天守」の歴史はおもしろいが、主役は「天守」ではない。
ここまで来たら、見落としたくない「鵜飼」

繰り返しになるが、「岐阜城天守」と「岐阜市歴史博物館」をそこそこしっかり観れば、キャンピングカーに乗るシニア世代なら、『一度クルマに戻って昼寝しよう』という気になるくらい、くたびれる(笑)。
ゆえに、それから温泉に行って、道の駅に直行してしまう人も多いと思うが、『岐阜公園には昼寝をしてでも、粘ってもうひと頑張りするだけの価値』がある。

それが「長良川の鵜飼」だ。
約1300年の歴史を持つ「鵜飼」は、「長良川」のほかにも、「宇治」「嵐山」など11府県・13ヶ所で行われている日本の伝統的な漁法で、現在、その多くは漁よりも観光と古典漁法を後世に伝えることを目的にしている。
ただし、岐阜市と関市で行われる『長良川の鵜飼』は、今でも「皇室御用達」の漁を行っている。
「長良川の鵜飼」は、例年5月11日から10月15日まで、10月初旬の中秋の名月を除いて毎晩行われるが、宮内庁の御料場でシーズン中に8回行われる「御料鵜飼」では、獲れた鮎を皇居に献上すると同時に、明治神宮や伊勢神宮へも奉納している。
「宮内庁式部職鵜匠」という正式名を持つ、「長良川」の「鵜匠」は国家公務員だが、その数は「長良川鵜飼」の6名と「小瀬(おぜ)鵜飼」の3名を合わせた9人のみ。

出典:PR TIMES
「長良川鵜飼」の6件の「鵜匠家」にはそれぞれ屋号があり、「鵜匠家」に生まれた男子しか就けない「世襲制」で、1家にひとりしか認められず、病気や死去などで先代の父が引退すると、息子がその跡を継ぐ”しきたり”になっている。

ちなみに「かがり火」は、明かりと鮎を驚かせる役割を担っており、光に驚いたアユは激しく動き、鱗が反射することで鵜が見つけやすくなるという。
なお「鵜飼」は観覧船に乗らなくても、双眼鏡があれば川岸からでも見える。

足場がよくて見物客が多いのは、「長良川プロムナード」と呼ばれる長良橋上流側の北岸で、写真はそこに三脚を立てて、望遠レンズで撮影した。

ただ対岸の、マップに★現在地と記された無料の「鏡岩緑地P」=「鏡岩駐車場(岐阜公園第3駐車場)」から徒歩で出られる河原のほうが、より近くで見られるようだ。
いずれにしても、今なら船上からアイフォンでもきれいに撮れそうだが、2014年当時は一眼レフだったので、揺れる船の上よりそのほうがよかった。
長良川うかいミュージアム

2012年(平成24年)に、鵜飼の会場に近い長良川沿いにオープンした、「長良川の鵜飼」の歴史や技術、醍醐味などを伝える施設で、オフシーズンの週末と祝日には、鵜匠による鵜飼の実演が見られる。
☎0582-10-1555
おとな600円(駐車場代が別途必要)
5月1日~10月15日
9時~19時(受付最終18時30分)
無休
10月16日~4月30日
9時~17時(受付最終16時30分)
火曜定休
川原町

「川原町」は、「長良橋」のたもとにある「鵜飼観覧船事務所」から、南へ延びる通り沿いの「湊町」「玉井町」「元浜町」に残る古い町並みの総称で、昔ながらの日本家屋が軒を連ね、伝統工芸品の「岐阜うちわ」や、銘菓「鮎菓子」などの店がある。
なお通りには駐車場がないので、クルマは岐阜公園に置いて徒歩で行こう。
岐阜公園の車中泊事情

さて。
「長良川の鵜飼」は19時45分頃から始まり、20時30分から21時頃に終了するため、できれば近い場所で車中泊がしたいのは誰しもだろう。
そこで、そのための秘訣と車中泊スポットを紹介したい。
鵜飼を車中泊で観る際の秘訣
「長良川の鵜飼」を車中泊で見学する時の秘訣は、「川原町」の観光まで終えたところで、いったん入浴と食事休憩に出かけることだ。
岐阜公園からいちばん近い日帰り温泉は、「岐阜城楽市」から約4.6キロのところにある「アクアリゾート 岐阜ふじの湯」だが、ここには食事施設はない。
アクアリゾート 岐阜ふじの湯
☎058-297-4126
平日750円、土日祝850円
10時~24時

それから長良川に戻り、クルマは前述した無料の「鏡岩駐車場」に停めよう。
ここは収容台数が370台と最大で、24時間利用が可能だ。

ちなみに「岐阜城」の観光にベストなのは、「岐阜城楽市」に隣接している有料の「岐阜公園駐車場(大宮町駐車場)」だが、50台しか停められないため、朝一番でなければ、休日はまず入庫できまい。
仮にうまく停められても、21時までしか開いていないうえに、長良川からも遠いので、「鵜飼」を観るなら気忙しいと思う。
なので入浴の際に出て、「鏡岩駐車場」に停め直すほうがいい。
岐阜公園駐車場
乗用車 50台
乗用車1台 310円(1時間までは無料)
8時30分~21時
なお、「岐阜公園駐車場」が満車で、他の有料駐車場に行く場合は、場外第一・場外第二駐車場ともに車高制限があるので、キャンピングカーは「鏡岩駐車場」へ直接向かおう。

岐阜公園 場外第一駐車場

岐阜公園 場外第二駐車場

周辺車中泊スポット紹介

周辺の車中泊スポットの中には、ネット上では可能のように書かれているが、道義上お勧めできない場所や、道の駅でも車中泊に適していないところもある。
複数の情報ソースを見て判断される方もあると思うので、当サイトではあえてそこも合わせて紹介している。
総合的に判断した結論を先に云ってしまうと、ベストなのは、先ほどから何度も登場している、もっとも近くて無料の「鏡岩駐車場」になる。
ただウォシュレットのあるきれいなトイレを望むなら、「長良川橋」から10キロほど離れた「道の駅 柳津」が無難。
さらに開放感と垢抜けた雰囲気まで味わいたい人には、その先にある「道の駅 パレットピアおおの」がお勧めだ。
車中泊スポット❶
鏡岩駐車場(無料)

収容台数370台を誇る巨大な無料の観光駐車場で、入口にゲートはあるが、普段は開きっぱなしになっており、高さ制限もなく24時間出入りができる。

写真の人が映っているところから河原に出ることができるが、夜は灯りがないので足元が見えないかもしれない。

難点は、少々トイレまで遠いこと。
駐車場の入口あたりから約300メートルなので、奥の方に停めると500メートル近くなるかもしれない。
そのため半分ほどの距離のところに、仮設トイレを設けてくれている。

こちらがマップに記された「日中友好庭園」にある公衆トイレ。水洗で中は洋式だが、ウォシュレットまではついていない。
車中泊スポット❷
リバーパークおぶさ(無料)

「鏡岩駐車場」の対岸にある「長良川プロムナード」を、上流に向かって少し進んだ河川敷にある大きな広場で、仮設トイレがあり、以前は無料キャンプ場として使われていたため、自炊がしたい人にはありがたい場所だった。
そのため、ネットで検索すると今でもキャンパーの記事が多く出てくるが、残念ながら現在は、お役所から「キャンプ禁止」のお達しが出ている。
厳密に云うと、テントと焚き火が禁止ということで、車中泊まで禁止というわけではなさそうだが、『あえてここでしなくても…』だろう(笑)。
そもそも、鵜飼が終わってから飯を作るのは時間的にも遅くなる。
車中泊スポット❸
道の駅 柳津

ここからは「道路休憩施設」の紹介になるが、「岐阜公園」から約20キロ圏内には、5件の道の駅と1件の「ハイウェイオアシス」がある。

「道の駅 柳津(やないづ)」は、「長良川橋」から約10キロ・25分ほどのところにある県道1号・岐阜南濃線沿いにあり、「長良川鵜飼」からは最寄りの道の駅になる。
県道に中央分離帯があるため、駐車場とトイレは東西両方の車線に設けられているが、両者は鶉大橋の下を通る地下通路で結ばれている。

駐車場は概ねフラットで車中泊に支障はない。東側(駅舎側)の24時間トイレに、ウォシュレットがあることは確認済。可燃物のゴミ箱は館内にあるものの使いづらい。
なお2022年(令和4年)4月に、情報館および物販館がリニューアルされているが、食堂は小さく、メニューはラーメン・ざるそば・きしめんなどの麺類のみのようで、ロケーションに比べると、物販飲食は今ひとつ中身が伴っていない感が拭えない。
車中泊スポット❹
道の駅 富有柿の里いとぬき

「長良川橋」から約15キロ・25分ほどの国道157号沿いにある「道の駅 富有柿の里いとぬき」の敷地は、途中に生活道路を挟むかたちで2つに分かれている。

24時間トイレは駅舎のないこちらにあるが、中にウォシュレットはない。

一帯が富有柿の産地ということで、収穫時期には併設する「ふれあいセンター」で富有柿の直売が行われるようだが、シーズンオフは15時までしか営業しておらず、道路情報館も16時までしか使えなかった。
駐車場は平坦で、入浴・買い物施設も比較的近くにあるので、トラックのように車中泊だけできればいい人に支障はないと思うが、これなら季節営業の「農産物直売所」が隣接する、無人の「ポケットパーク」でかまわない。
和歌山県にも同じように富有柿の名産地に「道の駅」はあるが、『雲泥の差』。
『公式サイトなんて必要ない』とも思っているのだろうが、今はさすがに「田舎だもの!」で済む話じゃない(笑)。
加えてわずか3キロのところには、我々が慣れ親しんだ営業形態の「道の駅 織部の里もとす」がある。
道路利用者にも要らない、地域住民にも1年の大半は要らない「道の駅」を、いつまでも放置する岐阜県は、本当に税金で建てた道の駅をバカにしている。
ここだけならまだしも、いくつもこういう道の駅があるのは、本当にどうかと思う。
車中泊スポット❺
道の駅 織部の里もとす

「道の駅 織部の里もとす」は、「長良川橋」から約19キロ・30分ほどのところというより、前述した1999年8月登録の「道の駅 富有柿の里いとぬき」からわずか3キロしか離れていない場所にある。

超近距離にありながら、連続して2001年4月に登録されたこの道の駅は、安土桃山時代に「織田信長」「豊臣秀吉」に仕えた武将で茶人の、「古田織部(古田重然)」の出生地が本巣市にあることから命名されており、敷地には大きな山門と織部焼、織部風の茶室及び茶道などを知ることができる展示館がある。
「古田織部」は”利休七哲”のひとりで、千利休の後継者として茶の湯を大成し、茶器・会席具製作・建築・作庭などにわたって「織部好み」と呼ばれる一大流行をもたらした。
武将としても大坂夏の陣で「徳川方」について武功を挙げるが、「豊臣側」と内通しているとの疑いをかけられ、その直後に自刃している。
とはいえ、いわば郷土の誇りなので、作られた理由は分からなくもないし、設備の充実度は、「道の駅 富有柿の里いとぬき」とは比較にならない。

24時間トイレは、もちろんウォシュレット完備で、売店にはシーズンオフでも、ちゃんと特産品の土産物が並んでいる。

またレストランのメニューも豊富だ。

ただ難点は、駐車場が奥から山門方面に向かって、全体的に傾斜していること。
夜は分かりづらいかもしれないが、横向きの傾斜になるため対策がとりにくく、特に車内でお酒やコーヒーを飲む際に気になる人も多いだろう。
筆者はそれが嫌で、「道の駅 パレットピアおおの」での車中泊を選んでいる。
車中泊スポット❻
道の駅 パレットピアおおの

「道の駅 パレットピアおおの」は、「長良川橋」から約21キロ・30分ほどのところにあるのだが、「岐阜公園」から翌日に「大垣」「関ケ原」方面を観光したい人にとっては、上記の2つの道の駅より開放感があって、居心地もいい。
ということで、「道の駅 パレットピアおおの」には個別記事を用意している。
車中泊スポット❼
道の駅 むげ川

「長良川橋」から約14キロ・25分ほどのところにある「道の駅 むげ川」は、岐阜県道94号・岐阜美濃線沿いにある道の駅で、翌日に一般道で「郡上八幡」方面を目指したい人に適している。

このあたりも道の駅だらけだが(笑)、「道の駅 むげ川」は2023年3月にリニューアルオープンしたばかりで、まだ真新しく、軽食コーナーやパン工房等が新設されている。
またリニューアル後はトイレにもウォシュレットが完備された。
ただ、かつては屋外に可燃物のゴミ箱があったが、現在は見当たらない。
「道の駅 むげ川」は、規模が小さいわりに駐車場が広く、自分に合いそうな場所を探せる点はいいのだが、未舗装なので雨の日は避けたほうが良さそうだ。
その場合は、あと9キロ先の「道の駅 美濃にわか茶屋」まで、もう一息頑張ろう。
車中泊スポット❽
川島ハイウェイオアシス

最後は、「長良川橋」から約14キロ・30分ほどのところにある東海北陸自動車道・下り線の「川島PA」を紹介する。

ここは世界淡水魚水族館「アクア・トト」がある、広大な「オアシスパーク」と隣接しており、徒歩で公園と行き来可能な”憩えるPA”で、翌日「高山」「白川郷」方面を目指す人には、ETC深夜割引も適用されるのでお勧めだ。
ということで、「道の駅 パレットピアおおの」と同じく個別記事を用意した。
岐阜県 車中泊旅行ガイド

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