「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価。車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる「各温泉地の魅力」を、主観を交えてご紹介します。
別府温泉のグルメスポットで、昔から人気があるのは、この6店
筆者はこれまでに全国の主だった温泉地を一通り訪ねてきたが、各地の「うまい店」と聞かれて、即答できるところはそうそうない。
その点からすると、別府はバリエーションが豊富で、食べることも楽しい町である。
イチオシは、関あじ・関さばがおいしい「海鮮いづつ」
別府からクルマで1時間ほどのところで水揚げされる、鮮度の高いブランド海鮮が安く食べられることで有名。ただし行列は必至。
回転寿司で関あじ・関さばが食べられる「亀正」
ネタが大きく、地魚の種類も豊富とあって、とにもかくにも大人気。
「やまなみハイウェイ」沿いにあるが、駐車場がいっぱいで入店できないこともたびたび。筆者は4度チャレンジしたが、最初の3度はいずれも満車で並ぶことすらできなかった。
今度は少しコッテリ系の店を紹介。
「特上天丼」でお馴染みの「とよ常」
ランチタイムは、地元のサラリーマン御用達。確かにここはいい。
元祖とり天の店。「東洋軒」
大分といえば、別府から国東半島を挟んだ北側にある宇佐や中津の唐揚げが有名だが、とり天も地元では人気がある。
その元祖と云われている店が「東洋軒」で、別府国際観光港の近くにある。ここも昼食時には人が並ぶが、駐車場には60台が停められるので、亀正のように「門前払い」を食らう心配はないだろう。
本来ならビールかレモン酎ハイの肴にしたいのだが、ハンドルキーパーがいない我家では、ランチタイムにいただいた。
味をよく覚えていないのは、きっとそのせいだと思うが(笑)、これだけはいえる。比べるなら、筆者は唐揚げに一票投じるだろう。
温泉料理の地獄蒸しが食べられる「地獄蒸し工房鉄輪」
別府でもっとも温泉情緒に満ちた鉄輪(かんなわ)温泉街にある、グルメと体験を兼ねた人気のアトラクション施設。手ぶらで楽しめるのがいい。
元祖別府冷麺の店。「胡月」
昭和45年創業の「胡月」は、モチモチの太麺とスッキリした辛さの和風スープで知られる、別府冷麺発祥の店だ。
ただし、この店の麺は恐ろしく弾力があって硬い。噛み砕けないので、飲み込むのに苦労したため、味わうどころではなかった(笑)。歯に自信のある方にはお勧めだが、50歳を越えた中高年には要警戒のメニューかもしれない。
2017年末に一度暖簾を降ろしたが、翌年2月に後継者が再オープンしたようだ。ここもホームページがないので、詳しいレポートが読めるサイトをリンクした。