25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 ことひき」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
~ここから本編が始まります。~
中を観るのはおもしろいが、車中泊ができるのは道の駅の前ではなく、「琴弾公園」の無料駐車場。

道の駅 ことひき DATA
道の駅 ことひき
〒768-0062
香川県観音寺市有明町3-37
☎0875-24-2150(観光協会)
物産コーナー
9時~17時
年末年始のみ定休
「道の駅 ことひき」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第6回
登録日/1994年8月4日
「道の駅 ことひき」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2018.05.08
2019.02.05
2025.02.10
「道の駅 ことひき」での現地調査は2025年2月が最新です。
道の駅 ことひき

「道の駅 ことひき」のロケーション

「道の駅ことひき」は、瀬戸内海に面した観音寺市の名勝「琴弾公園」の隣にある、『ちょっと特殊な形態の道の駅』だが、立地から云えば、その魅力は香川県でも指折りであることに間違いはない。

なにしろ、干潮時に見られる「天空の鏡」と夕日の美しさで人気の「父母ヶ浜」から、松山方面に8キロほど進んだところにあるのだから。
車中泊の旅人が、ここで車中泊をすれば、写真の光景を見た10分後には、もうグビッ!とビールがいただけると思うのも無理はあるまい(笑)。
ただしそれは、「道の駅ことひき」が他の道の駅と同じような構造であればの話だ。
しかし、着いてびっくり、見てがっかり。

えっ、「道の駅ことひき」ってここ?

出典:観音寺市役所
最初に”ちょっと特殊”と書いた理由は、この市役所のマップを見ればよく分かる。
注目すべきは、この「寛永通宝」を象った「琴弾公園」のマップの中の、どこにも「道の駅ことひき」の文字がないことだ。
「道の駅ことひき」は、今から30年前の1994年に登録されているので、マップが書かれていた時に、まだできていなかったはずはない。

「観音寺市観光協会」のホームページには、このような紹介文が掲載されている。
道の駅「ことひき」は、名勝 琴弾公園内にあり、「世界のコイン館」「観音寺市総合コミュニティセンター」「大平正芳記念館」の4施設からなる道の駅です。
これを読むかぎり「道の駅ことひき」は、上のマップの赤で囲んだ範囲を意味していると解釈するのが普通だろう。
なのになぜ、そう明記しないのか? そして4施設の残るひとつは何なのか?
この妙な説明の”からくり”には、「道の駅ことひき」ができた当時の香川県の道の駅の責任者に、『道の駅は道路利用者が休憩時に使うのが大前提』という”1丁目1番地”の役割意識が、欠落していたことが大きく起因している。

ゆえに閉館後はトイレに行きたければ、『200メートル近く離れた「琴弾公園」まで行け』という、今なら”道の駅の常識外れ”なことが平気でできた。
ところが、
道の駅であり続けるには『24時間利用できるトイレと駐車場が必要』であるため、その縛りをクリアするには、「琴弾公園」を道の駅の中に含めておかないと、つじつまが合わないことに気づいたわけだ。
ゆえに都合に応じて「琴弾公園」を道の駅にしてみたり、そうでないフリをしてみたりの”2枚舌”を、今なお使い分けないといけなくなっている。
それが「道の駅ことびき」の”実像”だ。
なお「琴弾公園」の名物「銭形砂絵」については、こちらの記事に詳しくまとめている。こちらにもトリビアを記しているので、興味があればぜひ!(笑)。
「道の駅 ことひき」の施設

「道の駅 ことひき」の実態は、観光案内所を兼ねた『観音寺総合コミュニティーセンター』『物産館・産直市・ハンドメイドショップで構成される物販コーナー』、『ことひきカフェ』と『喫茶「集」』の2件の飲食店、そして「銭形砂絵」にちなんだ『世界のコイン館』、地元出身の総理大臣「大平正芳」氏の業績を紹介する『大平正芳記念館』から構成されている。
それはいいとして、
問題は視界に入る駐車場が驚くほど小さく、24時間利用できるトイレも近くに見当たらないことだろう。
ゆえに暗くなってからこの道の駅を訪ねた人の多くは、写真の光景を見て「これのどこが道の駅なんや!」と、怒りの声をあらわにしたに違いない(笑)。
見た限り、駐車できるのはせいぜい5.6台…
ロクな道の駅がない香川県だが、その中の「決定版」と揶揄されてもしかたがない。
しかし明るくなれば、それが早とちりであったことには気がつく。
ということで、最初に車中泊に関係する駐車場と24時間トイレの話をするとしよう。

道の駅のまわりをよく見ると、こういう看板が立てかけてある。
そこで行ってみると、確かに駐車場はあるが、やはりトイレはない。

看板に気づいた人でも「なんや車中泊できないやんか」。と多くの人が諦めて、近くの「道の駅ふれあいパークみの」に移動をしていると思うのだが、あと少し前に進めば、「琴弾荘」の前に広いトイレ付きの無料駐車場が見えてくる。

サイトによっては、看板通り「琴弾公園駐車場」と紹介しているかもしれないが、先ほどの理屈があるので、行政は道の駅の駐車場でないとは口が避けても云えないはずだ(笑)。

そして実はここが、静かで路面のフラットな、穴場の車中泊スポットになっている。

駐車場の向かいにある、24時間利用できる公衆トイレ。

中は洋式だが、ウォシュレットまでは用意されていない。
こうなると「道の駅 ことひき」は、今のままなら道の駅でなくても車中泊旅行者は誰も困りはしないだろう。
ただ逆に云えば、そのおかげで公園の無料駐車場を、道の駅と同じように使える。

ここは、「銭形砂絵」のある「有明浜」にも繋がっているので、ペット同伴の人が散歩をさせるにも適している。

さて。
ここからは「道の駅 ことひき」の施設の紹介になるのだが、駐車場がいい加減なので、どうせ期待できないかと思いきや、意外におもしろかった(笑)。

こちらが「銭形砂絵」にちなんだ「世界のコイン館」で、名前からも想像がつく通り、中は本当に時代遅れでダサイ(笑)。

しかしここは、世界よりも日本のお金のコレクションが興味深く、そっちをメインにすれば違って見えるように感じた。

キャッチと施設名も、筆者なら『江戸時代を築いた日本の名銭「寛永通宝記念館」』とかにする。
隣にあれだけ有名なのものがあるのだから、それを利用しないというのは、まさしく”宝の持ち腐れ”だと思う。

いっぽうこちらは、地元出身の元総理大臣「大平正芳」氏の業績を紹介する「大平正芳記念館」。
ここも『香川県が生んだ昭和の首相「大平正芳記念館」』と外の看板を書き換えれば、筆者世代なら覚えている人が多いので、客足はずいぶん変わると思う。
シニア世代でも、大平元総理のフルネームまでは覚えていない。「大平正芳」では「誰やそれ?。この辺で知られた代議士先生なのかな」程度で終わっている。

「大平正芳」氏は、「田中角栄」内閣の外相として日中国交正常化に貢献。
首相就任までに椎名裁定、三木おろし、大福密約といった苦難があり、更に首相就任後も四十日抗争やハプニング解散で体力を消耗し、選挙中に首相在任のまま死去した人物だ。
ちなみに「世界のコイン館」と「大平正芳記念館」の入場料は、あわせて300円。
コスパはいいが、博物館としてそれで採算が合うのかどうかは別問題だ(笑)。
そして苦肉の策にもかかわらず、この日は貸し切りだった。
しかも実は、観音寺市豊浜中央公民館内にも「大平記念館」がある。税金の無駄も、ここまでくるとたいしたものだ(笑)。

ただ物産館・産直市・ハンドメイドショップで構成される物販コーナーだけは、思いのほか品揃えが充実していて、ユニークで独自性のある土産品も見受けられた。

とはいえ、2024年にリニューアルしたにもかかわらず、飲食店舗が類似しているカフェ2件のままというのは尋常じゃない。
いずれにしろ「道の駅 ことひき」は、然るべきところのチェックを受けて、根本的に見直さないと、何もかもが「道の駅のあるべき姿」からズレており、他の道の駅の悪い前例であり続けるだけだ。
ここもそうだが、香川県の道の駅はもっとその実態が明るみになって、車中泊の旅人のように、県民ではなく国民からもっとバッシングされたほうがいい。
「道の駅 ことひき」の車中泊好適度
「道の駅 ことひき」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 ことひき」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
琴弾廻廊
道の駅から約750メートル
☎0875-24-4567
おとな平日950円・土日他1100円
11時~23時(受付最終22時)
不定休
※宿泊施設なので、行く前にその日の日帰り入浴が可能かどうか確認を。
コンビニ
ローソンまで約1.3キロ
スーパーマーケット
「マルナカ 観音寺八幡店」まで約800メートル。
「道の駅 ことひき」のアクセスマップ
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