この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、日本全国で1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、「車中泊ならではの歴史旅」という観点から作成しています。
3つの切り口から歴史舞台に迫る
旅を面白く、また有意義なものにするには「テーマ」が必要だ。
ある人にはそれが「温泉」であったり、「食べ歩き」だったりするわけだが、「歴史舞台」もそのひとつになりうる題材だと思う。
ただ、歴史舞台の範疇は広い。
そこで3つの切り口から、日本の歴史舞台を訪ねる旅を考えてみた。
一番のお勧めは、「大河ドラマ」ゆかりの地めぐり。
歴史舞台には「お城」や「寺社仏閣」もちろん、「古戦場」から「生家」や「寓居」まで含まれるわけだが、それらを結びつけている大元は、後世に名を残した「偉人」だ。
基本的に「歴史舞台」を追うというのは、「偉人」の足跡を辿ることであり、「大河ドラマ」は、それを専門家が入念にリサーチして制作されている。
つまり「大河ドラマ」には、個人では到底調べられないような、マニアックなゆかりの地までが盛り込まれており、それを旅に活用しない手はあるまい。
もちろん一番良いのは、その偉人のドラマを放送している年に、ゆかりの地をめぐることだが、たとえ旅が後年になったとしても、歴史は変わらないし、風化するものでもない。
それに大河ドラマでは、ヒーローは何度でも蘇る(笑)。
さて、問題はここから。
筆者が取り組んでいるのは、その大河ドラマに描かれた歴史舞台を、どう「車中泊のクルマ旅」に仕立てるかだ。
たとえば、坂本龍馬にゆかりの深い京都や長崎では、確かに車中泊は難しいのだが、現地を実際に見てまわれば、できる場所はちゃんと見つかる(笑)。
「日帰り温泉」しかり「食事処」しかり…
それらが歴史舞台にリンクされてこそ、「車中泊旅行ガイド」といえる。
なお地域をキーにする「日本クルマ旅先100選」と違い、偉人の歴史舞台は全国各地に飛び火している。
それを好きに追えるのも、「車中泊クルマ旅」ならではの妙味だろう。
大河ドラマ連動 歴史舞台の旅
エリア別 大河ドラマゆかりの地リスト
お城をまわれば、戦国時代の日本が見える。
大河ドラマでは戦国時代の武将がよく取り上げられる。
すなわち、歴史舞台には「お城」が付き物。
そこで旅をより一層面白くするため、「お城」を少し深堀りしたい。
「大河ドラマ」に描かれない歴史コンテンツ
それは日本の古代史だ。
最古の古文書である「古事記」と「日本書紀」は奈良時代に編纂されているのだが、そこに記された内容と実際の史実には数多くの矛盾がある。
だが1300余年の歳月を経た現代は、飛躍的な科学技術の進歩と、インターネットによる情報の拡散により、閉ざされてきた古代の扉が徐々に開きつつある。
それは「ディスカヴァー・ジャパン」を極めたい旅人にとって、何よりの「朗報」といえる。
特に九州と出雲を旅する人には、お勧めしたい内容だ。
1話5分で分かる、日本の古代史
エリア別 古代遺跡リスト


「アラ還」からの車中泊

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