25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「東京湾フェリー」の詳細と魅力及び、東京湾アクアラインとの使い分けに関する情報です。
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この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。

~ここから本編が始まります。~
「東京湾フェリー」の魅力は、渋滞を避けて房総半島に渡れるだけじゃない。

「東京湾フェリー」 DATA
東京湾フェリー
航路:神奈川県横須賀市(久里浜港)~千葉県富津市(金谷港)の約11.5キロ
所要時間:約40分
便数:Aダイヤ1日14便・Bダイヤ1日7便
料金:2026年2月10日現在
軽自動車(4メートル未満)
片道4300円(往復7600円)
普通車(6メートル未満)
片道5400円(往復9500円)
旅客
おとな1100円(往復2000円)
※往復運賃は7日間有効
「鋸山」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2019.09.25
2021.05.10
2022.04.11
2023.11.09
「鋸山」での現地調査は2023年11月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2026年2月に更新しています。
「東京湾フェリー」の詳細&メリットと、東京湾アクアラインの使い分け方

東京湾フェリーの概要

「東京湾フェリー」は、神奈川県の横須賀市にある「久里浜港」と、千葉県富津市の「金谷港」を結ぶ貨客フェリーで、東京湾の入口にあたる「浦賀水道」を横断し、三浦半島と房総半島を約40分で結んでいる。
東京湾フェリーの魅力

マップを見れば一目瞭然だが、「東京湾フェリー」は渋滞する首都圏を避けて、房総半島に渡る最短経路になる。
東海以西から来る旅人にとっては、まさに「渡りに船」って奴だ(笑)。
ただ歴史が好きな旅人にとって、「東京湾フェリー」が就航する「浦賀水道」は、それとは別の「付加価値」を秘めている。

幕末の1853年7月、江戸を守る海の要とされてきた「浦賀水道」に、米国の「ペリー提督」率いる4隻の軍艦が出現した。
後に「黒船来航」と呼ばれるこの出来事は、その後の開国から明治維新にいたる歴史転換の、まさに「導火線」とも呼べる事件で、「吉田松陰」や「佐久間象山」などの知識人に加え、多数の武士や庶民も見物に訪れたという。

さすがに陸地の景観は当時と違うだろうが、170年ほど前に「ペリー」が見た浦賀の景色を、今でも同じように洋上から眺められるというのは、歴史好きにはちょっと心のトキメク話なのでは。
東京湾フェリーと東京湾アクアラインの使い分け

出典:東京湾フェリー
さて。
多くの人が知りたいのはここからだと思うが、話は主に東海以西から訪れる旅人が対象になる。
筆者もそうだったが、東海以西に住む車中泊の旅人の大半は、「房総半島」はおろか、首都圏近郊をクルマで旅することは、一生に何度もあることとは思っていない。
筆者は仕事の関係上、クライアントがほとんど東京だったため、撮影も首都圏周辺で行われることが多く、何度も通っているうちに、ある程度の土地勘が掴めるようになっただけだ。

プライベートなら、1度か2度「箱根」を超えて、「小田原」「湘南」「鎌倉」「横須賀」「横浜」「都内」に加えて、「ディズニーランド」を訪ねれば、きっと十分満足すると思う(笑)。
なぜなら、このルートは「一筆書きの日本一周旅」をするのに、避けては通れない。
それでこの記事を書いているわけだが、

「房総半島」を目指す際に、「東京湾フェリー」か「東京湾アクアライン」のどちらを使うかの決め手は「横浜」に行くかどうか… だと思う。

「横須賀」は「久里浜港」から10キロほどしか離れていないので、仮に三浦半島を一周しても、さほど重荷にはならないが、さすがに「横浜」まで行ってしまうと、もう戻る気にはなれない(笑)。

まして初めての関東旅なら、知名度の高い「横浜」をスルーするのはもったいなく思え、筆者も「横須賀」から「横浜」を経由し、「東京湾アクアライン」の途中にある「海ほたる」で車中泊をしている。

それに「海ほたる」は、首都圏ではナンバーワンといえる車中泊スポットだ。
しかし、『人ごみよりも自然の中のほうが好き』という旅人は、都会を避けて一気に房総半島に渡ってしまうほうが、精神衛生上むしろ正解だと思う(笑)。

フェリーが到着する「金谷港」の背後には、「房総半島」随一の絶景を誇る「鋸山(のこぎりやま)」があり、街歩きの代わりにそこを散策するのも名案だ。

また車中泊には、廃校になった小学校をリノベーションした、「道の駅 保田小学校」がすぐ近くにある。
東海以西に住む車中泊の旅人が、どこで旅を切り上げて、帰路に着くかにもよるが、

筆者の経験上、もしそのまま太平洋岸を北上して、茨城県の「大洗」まで進み、そこからフェリーで北海道を目指そうと思っている人には、慣れない首都圏を走ることで集中力と体力を消耗するより、「東京湾フェリー」でそれらを温存するほうがいいように思う。
「房総半島」は想像以上に大きく、特に「外房」に出てからは景色も単調で、見どころも少なくなり、「大洗」までは本当に遠く感じるはずだ。
最後に逆のパターンに備えて、「金谷港」のアクセスマップも加えておいた。
真夏でなければ、北海道から「大洗」まで渡航して、そこから関東を周って帰る作戦は悪くないと思う。
もっともそれは、毎日が日曜になった人の話だが(笑)、現役世代の貴方にも、いつか必ず”その日”はやってくる。
「東京湾フェリー・久里浜港」のアクセスマップ
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