25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 白浜野島崎(RVパーク南房総・白浜)」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
「道の駅 白浜野島崎」は、RVパークが併設されているとはいえ、ロケーションからすると大いに物足りない規模と設備の道の駅

「道の駅 白浜野島崎」 DATA
道の駅 白浜野島崎
※公式サイトなし
〒295-0103
千葉県南房総市白浜町滝口9240
☎0470-38-5519
直売所 9時~16時
年末年始のみ
「道の駅 白浜野島崎」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第21回
登録日/2005年8月10日
2016年7月、RVパーク南房総・白浜をオープン。
2026年1月、指定管理者の交代とともに店内をリニューアル。
「道の駅 白浜野島崎」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2012.06.30
2016.04.02
2021.02.25
2026.02.17
「道の駅 白浜野島崎」での現地調査は2023年11月が最新です。
道の駅 白浜野島崎

「道の駅 白浜野島崎」のロケーション

「道の駅 白浜野島崎」は、房総半島最南端の「野島崎」から、国道410号を1.5キロほど西に戻り、少し山側に入った田園地帯にある。

オープンした2006年当時は、もう少し北に「道の駅 南房パラダイス」があったものの、南房総屈指の観光スポットである「野島崎」の膝元に、待望の新しい道の駅ができたというので話題を呼んだ。

だが期待が大きかっただけに、失望の声もデカかった。
そりゃそうだろう!
いちご狩り農園じゃあるまいし、ビニールハウスがいちばん目立っているここが、本当に道の駅なの?(笑)。

オープン当時は、現在の売店の「Farmers Concierge(ファーマーズコンシェルジュ)」の建物すらなかった。
もともと『道の駅が有り余っているエリア』の、国道沿いにあるわけでもなく、しかも設備は”群を抜いてお粗末”なのだから、人が来ないのはオープンする前から地元では分かり切っていた話だろう。

苦肉の策で、2016年にRVパークを開設したものの、「道の駅 白浜野島崎」自体が以前より使いやすくなったというわけではなかった。

2021年に再訪した時には、以前はなかった「Farmers Concierge(ファーマーズコンシェルジュ)」が新設されてはいたが、それは筆者が見慣れた他の道の駅の物販施設とはずいぶん異なる、地域の農家の奥様方が集う憩いの場のようだった。
そもそも、なぜ道の駅に「いちごハウス」が必要なんだ?

コンサルタントでなくても、普通はここにフードコートを設けようと考える。

しかし、いちごハウスの前にはこんな看板が張られていた…
察するに、道の駅誘致の段階で、地元から「圧力」がかかったに違いない。
そんなわけで「道の駅 白浜野島崎」には、物販飲食の施設がなかった。

いっぽうこちらは「花の情報館」。
かろうじて観光パンフレットは置かれているが、中は伽藍堂で、コロナ対応であることを差し引いても寂しすぎる。

こちらが24時間トイレ。

ウォシュレットがあるわけもなく、おまけにここは外まで臭っていた。
道の駅で車中泊をする大半の旅行者は、24時間使える駐車場とトイレのほかに、”プラスアルファ”の売店・食事処・休憩室、さらには可燃物のゴミ箱を求めてやってくると思うのだが、ここには”プラスアルファ”の要素が、なにひとつないのだから、もはやすごいと云うしかなかった(笑)。
まさに高速道路のPAそのものだが、それなら、まだ景色がいい「磯笛公園」のほうがお勧めだった。
そして2024年3月に指定管理者が去り、とうとう「道の駅 白浜野島崎」は事実上の閉鎖に追い込まれた。
その背景には「野島崎」そのもののが、廃れていることも無関係ではあるまい。

あの華やかだった「道の駅 南房パラダイス」でさえも、2025年4月で閉鎖しており、今は地域全体から活気が消えようとしている。
再開された「道の駅 白浜野島崎」の施設

この機会に、いっそ完全にクローズして、野島崎の隣の公園にでも移転リニューアルすればいいのにと思っていたのだが、新たな指定管理者が名乗りを上げ、「道の駅 白浜野島崎」は2026年1月から、営業再開に漕ぎつけたようだ。

救世主は、川崎市で飲食店経営をしている「カフェサウダージ」という企業で、自社焙煎した世界各国のコーヒー豆の販売や飲食の提供の傍ら、南房総市白浜地区で国産コーヒー豆の栽培に挑戦しているという。
今後は、施設内に調理・加工設備を整え、地元農産物を使ったパンやクッキーの他、栽培を進めている白浜産コーヒー豆の販売も計画しているとか。
市では「道の駅 白浜野島崎を中心ににぎわいを創出し、地域農業の振興を図るとともに、来場者や地域住民から必要とされる施設を目指す」としているが、恐ろしいくらいの『希望的観測と他力本願』の体質に、驚かざるを得ない(笑)。
仮に「カフェサウダージ」の店が繁盛したとしても、所詮それは「カフェ」の話であって、「道の駅」の話とは根本的に違う。

「カフェサウダージ」にすれば、内装に少し投資するだけで、駐車場付きの広い敷地を格安でほぼ丸ごと借受け、全国に無料でバンバンPRしてもらえるのだがら、とってもいい話で、やる価値大有り。
しかも店舗は16時までしか営業しないので、人件費も大きく節約できる。
まさに「借り手優位」で、これならそこそこ利益も生むだろう。

しかし、かつての「花の情報館」や、未だウォシュレットさえない24時間トイレは今後どうなる。
この道の駅には、『お金を払って泊まるRVパーク』もあるのに、その利用者にも今どきウォシュレットのないトイレを、この先も使えと云うつもりだろうか…
指定管理者なので掃除くらいはしてくれると思うが、ホームページではなくインスタで情報発信していることと、その中身を見るかぎり、今はまだ『道の駅の指定管理者』になったというより、市から店舗の賃貸物件を借りて出店した程度に思っている感じがした。
指定管理業者の中には、「株式会社TTC」のように道の駅のコンサルティング・ノウハウを持つところもあり、既に千葉県でも、ここと同じように経営危機に陥っていた、「道の駅 ローズマリー公園」を立て直している。
本来なら、どん底まで落ちた「道の駅 白浜野島崎」は、そういうパートナーを選ぶべきだと思うのだが、相手も成功する可能性のあるところを吟味するだろうから、交渉不成立だったのかもしれない。
筆者が株式会社TTCの人間でも、この道の駅の指定管理は断わる(笑)。
その「道の駅 白浜野島崎」を、これから「カフェサウダージ」がどう再建していくのか、そこはちょっと楽しみだ。

最後に。
「道の駅 白浜野島崎」の駐車場は、狭いが平坦で車中泊をするだけなら支障はない。
それだけでいいならね。
RVパーク南房総・白浜

キャンピングカーには、なにより電気が大事な時がある。
「館山」にもRVパークはあるのだが、その時はここが安くて間違いなく空いている「穴場」と云えるだろう。
RVパーク南房総・白浜
予約 ☎0470-38-5519
利用可能台数:3台
利用料金:1泊1,500円/1台
電源料金:1泊1,000 円/1台(15A)
チェックイン・アウト/9時~16時
「道の駅 白浜野島崎」の車中泊好適度
「道の駅 白浜野島崎」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・なし

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

ホテル南海荘
道の駅からから約1キロ
☎ 0470-38-3500
大人1000円
15時~20時
不定休(宿泊客の多い日は不可)
行く前に電話で入湯可能かどうか要確認。
※公式サイトには、日帰り入浴に関する記述がなかったため、2026年3月に電話で確認済み。
コンビニ
セブン・イレブンまで約1キロ
スーパーマーケット
「おどや白浜店」まで約1.8キロ
「道の駅 白浜野島崎」のアクセスマップ
房総半島 車中泊旅行ガイド

千葉県の道の駅
車中泊好適度チェック!
車中泊でクルマ旅 総合案内
クルマ旅を愉しむための車中泊入門
この記事がよく読まれています。





































