この温泉館は、いきなり暖簾ををくぐるのではなく、まずは周りの景観を味わってからのほうが面白い。
写真は温泉館の上手にある「五色温泉インフォメーションセンター」の展望所から撮影しているが、ニセコアンヌプリとイワオヌプリの登山口に位置し、標高約560メートルの峠に湧く五色温泉は、いかにも北海道らしいワイルドさが滲み出た場所に建っている。
さらに温泉棟と宿泊棟を結ぶ渡り廊下を通り抜けて裏庭に出れば、プクプクと湧き出す源泉が目に飛び込んでくる。まるで渓流のような透明さを持つ鮮度の高い硫黄泉は、あの特有の香りを周囲に惜しげもなく振り撒いていた。ただ、この「五色温泉花畑源泉」は別館で使われており、本館の源泉は山の方にあるという。
ちなみに五色温泉の由来には、「通常の温泉では2種類くらいの泉質が5種類もある」、あるいは「お湯の色が日によって5色に見える」という2つの説があるようだが、いずれにしてもミネラル豊富なお湯であることに間違いはあるまい。
日帰り客が利用できるのは、右の「大浴場」と奥に見える「から松の湯」の2つの浴場。どちらの浴場も脱衣室内にはロッカーはないので、まず貴重品をここに保管してから次に進もう。
大浴場の露天風呂。男子は遮るものはないが、冒頭で紹介した展望所から見えるので、女子風呂には目隠しの垣根がある。ということは、男女入れ替えはない。
内風呂には温度を違えた湯船が2つある。大浴場と呼ぶだけあって、思ったよりも広かった。他のサイトの写真を見ると、薄緑の濁湯になる時もあるようだが、この日のお湯は無職透明に近かった。
行ってみるまで何色のお湯かはわからない。それが五色温泉の良さでもある。
なお、今回は時間の都合で「から松の湯」には入湯していない。時には次回の楽しみを残しておくことも必要なのさ(笑)。
所在地
〒048-1511 北海道虻田郡ニセコ町ニセコ510 ☎0136-58-2707
最寄りの車中泊スポット:ニセコ野営場
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【施設概要】
- 泉質 :含フッ素・食塩・苦味-硫化水素泉
- お湯:源泉かけ流し
- お風呂:男女別内風呂・男女別露天風呂
- 休憩スペース :あり(無料)
- 飲食施設:なし
- 駐車場 :あり(無料)
- 鍵付きロッカー:あり(無料)
- シャンプー・石鹸等:あり(無料)
- ドライヤー:あり(無料)
【利用データ】
- 営業期間:通年
- 営業時間:9時~21時(閉館、時期により異なる)
- 定休日:不定休
- 入浴料:大人 700円(中学生以上) ※ニセコ湯めぐりパス利用可
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