北海道に20回以上の車中泊旅行を重ねてきた、車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、2023年8月現在の「道の駅 カナスチールみたら室蘭」の車中泊情報をご紹介。
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
温泉が隣接し、海に面した「道の駅 カナスチールみたら室蘭」は、釣りができて夕陽と夜景が美しい道の駅
「道の駅 カナスチールみたら室蘭」 DATA
道の駅 カナスチールみたら室蘭
〒051-0036
北海道室蘭市祝津町4丁目16-15
☎0143-26-2030
営業時間と休館日
4月～10月：9時30～19時・無休
11月～3月：17時閉館・木曜定休
年末年始（12月31日及び1月1日）は休館
※各店舗の営業時間は店舗により異なる
「道の駅 カナスチールみたら室蘭」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回／第14回
登録日／1998年4月17日
「道の駅 カナスチールみたら室蘭」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2012.08.12
2013.08.08
2018.07.27
2021.04.22
2022.08.10
※「道の駅 カナスチールみたら室蘭」での現地調査は2022年8月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年8月に更新しています。
道の駅 カナスチールみたら室蘭
「道の駅 カナスチールみたら室蘭」の
最寄りの温泉＆周辺買物施設
「道の駅 カナスチールみたら室蘭」のロケーション
筆者の経験から云うと、本州から北海道に出かける車中泊の旅人にとって、「地球岬（チキウ岬）」や「トッカリショ」などの観光スポットがある室蘭は、行ってはみたいものの、なかなか行きづらい場所にある。
道内在住者と、ひと月近い日程がある人とは違い、10日程度で北海道を周る旅人にすれば、優先したいのは道東や道北にある”もっと北海道らしい場所”であり、室蘭はそれらをひとしきり見終えたリピート時に、ようやく旅行計画に盛り込まれてくる。
特に淡路島や四日市に近い近畿の人間は、「白鳥大橋」と「工場萌え」は「北海道に来てまで見たい景色」とは思っていないと思う（笑）。
そんな室蘭を効率的に周るルートは、太平洋沿岸を舐めるように動くのではなく、ニセコから洞爺湖の畔を走って南下する、上のマップに印したブルーの道だ。
函館～室蘭と、登別～苫小牧の間は、室蘭以上に優先順位の低い観光スポットしかないと思うので、そこに室蘭を入れてしまうと、ますます足は遠のく。
ちなみに、「洞爺湖の温泉街」から「道の駅 カナスチールみたら室蘭」までは、国道で約36キロ・クルマで50分ほど。
夏なら3時に室蘭に到着すれば、十分観光には間に合うだろう。
「道の駅 カナスチールみたら室蘭」の施設
これが「道の駅 カナスチールみたら室蘭」のレイアウト図で、道の駅の駐車場は館内の入口を挟んで2つに分かれている。
実際の光景。左側が普通車のメイン駐車場になり、右側には大型車用のスペースがある。いずれもほとんどフラットで、車中泊に支障は感じなかった。
メインの駐車場では、何といっても海が見える場所が人気だ。
ここはすぐそこが、足場の良いファミリーフィッシングのスポットになっている。
写真の女の子は筋がよく、夕まずめには良型のガヤをバンバン釣り上げていた。
当然のごとく、夜は釣り客も相まって、ここから満車になる（笑）。
「道の駅 カナスチールみたら室蘭」には水場もあるので、捌いて調理はできなくても、道具ぐらいは洗って帰れるから当然だ。
こちらが上のマップに記されている公衆トイレで、24時間利用はできるが、中は和式で古めかしさは否めない。
いっぽう道の駅のトイレは、大型車用の駐車場のほうにある。
こちらは洋式にはなっているものの、ウォシュレットまでは用意されていない。
中高年の車中泊旅行者にとって、「道の駅 カナスチールみたら室蘭」の一番の難点は、「24時間トイレ」になるのかもしれない。
ただ道の駅の横には「白鳥大橋パークゴルフ場」が広がっており、こちらにも広い駐車場がある。
パークゴルフをするなら、日中はそちらでのんびり過ごし、夕方から道の駅の駐車場に移動してくれば、目くじらを立てて、とやかく云われはしないだろう。
北海道には、そういう”避暑の仕方”もある。
なお、サブバッテリーの充電が必要な人には、隣にRVパークができている。
ここはサイトの内で、BBQコンロや焚き火台の使用が可能だ。
☎0143-47-5559（夜間対応のみ）
※予約はWEBサイトからのみで、問い合わせはメールのみ
利用料金（1泊1台）：2750円、電源付き3300円
利用可能台数：6台
利用可能期間：通年
チェックイン：14:00～特になし
チェックアウト：特になし～10:00
ペット：可
ゴミ処理：可 ※無料。利用料金に含む
電源の有無：あり
※6サイト中4サイトが電源対応。料金はサイト利用料に含む
ベテランの北海道旅行者なら周知と思うが、かつてこの場所には写真の「屋台村」があった。
充電の不要な我々には、このほうが良かったかな（笑）。
最後に「道の駅 カナスチールみたら室蘭」には、野菜や鮮魚の直売所はなく、代わりにクラフトの雑貨が品揃えされている。
またご当地メニューとして力を入れている、「カレーラーメン」もがっつりと。
室蘭のカレーラーメンは、地元出身で元モーニング娘の「安倍なつみ」が、1999年にラジオ番組で、「カレーラーメンなら室蘭の『味の大王』がおいしい」と語ったことがきっかけで、有名になったとか…
食べなくても味は想像できると思うが、これをご当地ラーメンと呼んでいいのかどうか… 少なくても、札幌・旭川・函館ラーメンのように、”是が非でも”とは勧めない（笑）。
「道の駅 カナスチールみたら室蘭」の車中泊好適度
「道の駅 カナスチールみたら室蘭」のゴミに対する対応
可燃ゴミ：館内にあり、営業時間中に利用可能
缶・ビン・ペットボトル：自動販売機横に設置
北海道では珍しい空き缶とビンのゴミ箱が野外にあるものだから、てっきり可燃物のゴミ箱はないと思い込みがちだが…
可燃物のゴミ箱は、1階の食堂兼休憩室の入口と、2階の階段を上がったところにある。
気分的に捨てやすいのは2階だね！（笑）。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ（笑）。
「道の駅 カナスチールみたら室蘭」の最寄りの温泉＆周辺買い物施設
むろらん温泉 ゆらら
道の駅から約200メートル・徒歩3分
☎0143-27-4126
大人680円
11時～22時 (受付最終21時20分)・第3木曜定休
コンビニ
セブンイレブンまで約1.5キロ。
スーパーマーケット
約5キロのところに「スーパーアークス 室蘭中央店」がある。
「道の駅 カナスチールみたら室蘭」のアクセスマップ
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