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ざっくり道北。まずは概要から

オロロンラインは留萌から稚内まで続く国道232号の通称。写真は北緯45度モニュメント。
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。

道北は観光よりも「居心地の良さ」が魅力

道東や道央に比べると著名な観光地が少ない道北は、本州からのフェリーが着岸する小樽や苫小牧の港から遠いこともあり、10日間ほどの夏季休暇を利用して来る人には、行きづらく思えるエリアだ。

しかも最初は、「宗谷岬を巡るだけのマラソン・ドライブ」に陥りやすい。

稚内へ通じるルートは3つある。

オロロン・ライン

オロロンとは天売島に住むウミガラスの別名で、その名にちなんだ「オロロン・ライン」は、一般的に留萌から稚内まで続く国道232号と、道道106号を合わせた通称とされている。

オホーツク・ライン

道北の稚内と道東の網走を結ぶ国道238号は、「宗谷国道」の名前で親しまれてきたが、近頃では日本海側を走る「オロロン・ライン」に対して、「オホーツク・ライン」と呼ばれることが多い。

さて。道北には、もう一本着目すべき道がある。

名寄・ライン

それは内陸部を貫くように南北に通じている道だ。

高速道路が伸びているのはそのルートで、旭川から士別までは既に開通し、名寄~美深間もバイパス化されるなど、北への道は着々と整備が進んでいる。ここではその道を「名寄・ライン」と呼ぶことにする。
旭川・名寄・稚内を結ぶ「道北最短ルート」
旭川から名寄・浦幌を経て、稚内にいたる道北のクルマ旅ルート「名寄・ライン」に関する記述です。

ランドマークは、礼文島と利尻島

道北には「花の浮島」で名高い礼文島と、日本百名山が鎮座する利尻島のふたつの離島がある。

飛行機を利用するツアーはともかく、マイカーでこの島々に足を運ぶのは時間的にも費用的にも容易ではない。特に固有種の高山植物が咲く5月下旬から7月初旬はプレステージが高く、まさに「高嶺の花」だ。
礼文島・利尻島フェリーガイドと、両島の概要
稚内と礼文島・利尻島を結ぶハートランドフェリーに関する詳細情報と、両島の概要です。

道北が有する、中高年にとっての魅力

「観光」という視点に立つと、長い海岸線を走る「オロロン・ライン」と「オホーツク・ライン」には、道の駅とその「てっぺん」にあたる稚内周辺を除けば、「わざわざクルマを停めて観る」ところは限られている。

ゆえにライダーのように留萌から宗谷岬を経由し、紋別まで1泊2日で走り切ることは、さほど困難ではないだろう。

それは「名寄・ライン」も変わらない。

ゆえに筆者も、家族で北海道を訪れた2000年から2002年は、この地を1度だけしか訪れなかった。

だが、ひととおり北海道を見終わったリピーターの中には、筆者を含めて道北に長く滞在する人が多い。

北海道にはキャンプサイトで釣りのできるフィールドも多い。ここには観光地が少ない代わりに、無料や低料金で好きなだけ滞在できるキャンプ場と、釣りやパークゴルフが楽しめるフィールド、そして何より「憧れの離島」がある。つまり魅力は観光よりも「居心地の良さ」にあるわけだ。

車中泊旅行者の「長期滞在」を支えているのは、必要な生活物資が調達できるスーパーやホームセンターだが、時には家電専門店やクルマの修理工場、さらには総合病院が必要という場合もある。

しかし広い道北でそれらが揃うのは、旭川・名寄・稚内の3つの街しかない。

「名寄・ライン」はそれらを結ぶだけではなく、道北各地から3つの街へのアクセス向上に大きく寄与している。

クルマで旅する道北
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Re 北海道 (昭文社ムック)
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