25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 土岐美濃焼街道」の車中泊に関する情報です。
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この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
「道の駅 土岐美濃焼街道」は、種類豊富な美濃焼を安く買える、立ち寄りにもお勧めしたい道の駅

道の駅 土岐美濃焼街道 DATA
道の駅 土岐美濃焼街道
〒〒509-5403
土岐市肥田町肥田286-15
☎0572-59-5611
9時~17時30分
12月~2月は17時まで
火曜 定休
標高 約270メートル
「道の駅 土岐美濃焼街道」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第14回
登録日/1998年4月17日
「道の駅 土岐美濃焼街道」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2020.11.02
2025.08.24
「道の駅 土岐美濃焼街道」での現地調査は2025年8月が最新です。
道の駅 土岐美濃焼街道【目次】

「道の駅 土岐美濃焼街道」のロケーション

「道の駅 土岐美濃焼街道」は、岐阜県土岐市にある岐阜県道66号多治見恵那線沿いにあり、周りに民家はなく、向いが陶器研究所という静かな環境に恵まれている。

出典:NHK
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」をご覧になった方ならご存知だと思うが、地名の「土岐」は、南北朝時代から戦国時代にかけてこのあたりを支配し、最盛期に美濃・尾張・伊勢の3か国の守護大名となった、武家の名門「土岐氏」に由来している。
戦国時代に「斎藤道三」の下克上により没落したが、「明智光秀」はその庶流にあたる血筋の持ち主とされる。

「道の駅 土岐美濃焼街道」は、天下統一目前の「織田信長」を討った、「明智光秀」の出生地と伝わる「明智城跡」から、約20キロ・30分ほどのところにある。

さて。
地元では「どんぶり会館」の愛称で親しまれているというだけあって、超特大のどんぶりの展示にはびっくりさせられたが、土岐市は美濃焼の主要産地で、「陶磁器生産量日本一」の町として知られている。
美濃焼とは…

「有田焼」や「久谷焼」と同様に、粘土ではなく石を原料につくる「陶磁器」で、多様な色使いとデザインが特徴だ。
「美濃焼」は日常生活のなかで何気なく使われ、知らないうちに暮らしに溶け込んでいることが多く、国内の食器の約60%のシェアを占めているとも云われている。

ただ、主要幹線と離れた場所に建つこの道の駅は、偶然前を通ることがまずないため、”旅の宿”に使えるロケーションにあるとはいい難い。

しいてクルマ旅で利用価値があるとしたら、約30キロ・クルマで30分ほどのところにある、本物の明治建築を保存展示する野外博物館「明治村」と、そこから近い国宝の「犬山城」を訪ねる際だろう。
そもそも、小牧や美濃加茂から、恵那方面に一般道で移動するのは、中京エリアの旅人くらいだと思うのだが、その際にはまだ、「道の駅 可児ッテ」あるいは「道の駅 志野・織部」のほうが立地的には使いやすいと思う。
ということで、両者についても簡単にふれておこう。
道の駅 可児ッテ

「道の駅 可児ッテ」は、「花フェスタ記念公園」からわずか2キロほどのところにあり、農産物直売所が充実しているので、休日は子供連れのファミリーでよく賑わっている。
それゆえ”商売熱心”で、早朝から野菜を納品に来る人たちが騒々しくて困惑した。
路面もフラットで、大型車の駐車スペースも離れているため、そこさえ改善されれば車中泊には十分使えるだけに残念だ。
道の駅 志野・織部

同じ土岐市にあるが、美濃加茂と土岐を結ぶ国道21号にあるため、分かりやすく立ち寄りやすい。

ここも24時間利用できる可燃物のゴミ箱とウォシュレットが揃っており、美濃焼を数多く品揃えしている点は嬉しいのだが、駐車場が全面的に傾斜しており、フラットな場所は大型車から近く、24時間トイレからはもっとも離れた場所になるため、車中泊に適しているとはとてもいえない。
というわけで、どちらも”旅の宿”にはイマイチなのだが、果たして「道の駅 土岐美濃焼街道」はどうだろうか…
「道の駅 土岐美濃焼街道」の施設

こちらが「道の駅 土岐美濃焼街道」のレイアウト図で、駐車場は導入路を挟んでC側とD側の大きく2ヶ所に分かれている。

こちらが「どんぶり会館」があるCの駐車場だが、残念なことに傾斜していて、奥に行くほど24時間トイレからは遠くなる。

そして「ハウルの動く城」みたいなオブジェの向こうに広がる駐車場がDだ。
こちらも傾斜はしているが、Cよりは若干まし。ただ大型車用のスペースがある。
とはいっても、「道の駅 土岐美濃焼街道」は幹線道路からかなり離れた場所にあるので、そこはほとんど日中に観光バスが利用するのだろう。ゆえに車中泊をする人の姿も多かった。
しかし、ここにはもっといい場所がある。

それがレイアウト図に★印をつけた24時間トイレの横で、レイアウト図には駐車場の表記はないが、ご覧のように6.7台が停められるスペースがある。
ここにも傾斜はあるのだが、総合的にはベストポジションになるだろう。
本来であれば、この場所はトイレ休憩に立ち寄る人のために空けておくのがマナーだとは思うが、何度も書いているように、ここは幹線道路から離れているため、夜間にそういう人はほとんど来ない。
であれば、多目的駐車場を空けておくだけで十分だと思う。
むしろその意味では、道路休憩施設としては疑問が残る場所にあるとも云える。

こちらが24時間トイレ。

外観はやや古びているが、中はウォシュレットに改修済だ。

また道の駅の隣には、周囲を散策できる遊歩道が用意されており、ペットの散歩にも適しているようだ。

さて。
「どんぶり会館」に入ってすぐに現れるのがこのコーナーだ。

「こんなの必要か?」と思ったが、ぶっちぎりの品揃えに圧倒された。

ほんまかいな(笑)。
これは今なら朝ドラ「あんぱん」の、のぶちゃんに聞いてみないといけないね。
ただ、むしろこの企画は、各地の『これといった特徴がない道の駅』に、ぜひ真似してもらいたいと思えるネタだった。
なぜなら「道の駅 土岐美濃焼街道」には、それがなくてもこれがある。

ここは美濃焼の展示即売所を兼ねた道の駅で、産地ならではの品揃えと価格が魅力。
しかも広々とした空間で、ゆったりと買物をすることができる。

筆者はここで前々から探していた「ラーメンどんぶり」をゲットした。
このサイズの本格的な陶磁器が、600円で買えるというのは、まさにお値打ち。
これなら、嫁さんが何枚落として割っても気にならない(笑)。

またB1では陶芸教室も行っている。
1Fでこれだけ陶磁器を見せられると、さすがに「ちょっとやってみようかな」という気にもさせられる。

最後は飲食だが、2Fがフードコートになっていて、焼きたてのパンも食べられる。

しかもワンコインでお釣りが来る、モーニングサービスまでやっている。
最後に。
個人的にはお気に入りの施設だが、これだけ物販飲食が揃っているなら、道の駅の冠を外しても、テーマパークとして十分やっていけるだろう。
前述したように、むしろ道の駅であるために立地上の矛盾が生じているわけで、国交省ではなく、経済産業省あるいは、環境省や文部省などが認可する公共施設グループとして、夜間は駐車場もトイレも閉鎖できる立ち位置に置き換えてやれば、駐車場に傾斜があろうが何ら支障は出ないはずだ。
そしてそれは、近くにある「道の駅 みのかも」にも当てはまる。
国交省は、今一度『道の駅の原点』に立ち返り、『道路利用者の休憩施設としての道の駅のあるべき姿』を、真剣に検討し直す時期にきている。
政府もマスコミも、1200件を超えたと数ばかりをアピールしているが、重要なのは「採算性」と「必要性」で、前者は統廃合、後者は郵便局や鉄道と同じく、採算度外視の完全国営化するなどのメリハリをつけ、合わせてプラスマイナスゼロを目標に見直せば、実際は半数も生き残れないのではあるまいか?
要は、『その道の駅は、誰にとって必要なのか?』が曖昧なのが現実だ。
日産自動車のように追い込まれてからでは、事業縮小しか打つ手がなくなる。
『安易に何でもかんでも道の駅にしてしまえ』という乱暴な政策は、利用者にも現場で働く人にも困惑と迷惑を及ぼし、不要なストレスを与えている。
「道の駅 土岐美濃焼街道」の車中泊好適度
「道の駅 土岐美濃焼街道」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり24時間利用可
缶・ビン・ペットボトル:同上

分かりやすい24時間トイレの近くに置かれている。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 土岐美濃焼街道」に最寄りの温泉&周辺買物施設
土岐よりみち温泉
道の駅から約8.5キロ・15分
☎0572-55-4126
平日 850円
9時~23時(受付最終22時)
土日祝 950円
9時~24時(受付最終23時)
第3火曜定休
コンビニ
約3キロのところにローソンがある。
スーパーマーケット
「バロー土岐店」まで約5キロ。
「道の駅 土岐美濃焼街道」のアクセスマップ
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