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車中泊で行く、姫路城

お城
闇夜に浮かぶ姫路城
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。

そうだったのか! 姫路城

戦さに巻き込まれることなく、明治の廃城令、さらには終戦間際の空襲をも奇跡的に免れた姫路城は、まさに日本を代表する城郭だ。

ここではその姫路城を、時代とともに刻まれてきた数々のエピソードとともに紹介していこう。

エピソード1
日本初の世界文化遺産のひとつ

世界遺産に登録された頃の姫路城

歴女・歴男なら周知のとおり、現在の日本には江戸時代以前に建てられた天守が現存する城は、わずかに12城しか残っていない。

とりわけ秀吉と徳川家にゆかりの深い姫路城は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての建築技術の粋を極めた傑作とされ、軍事的・芸術的にもっとも完成された文化財として、1993年12月に法隆寺とともに日本で初の世界文化遺産に指定されている。

エピソード2
平成の大修理

平成の大修理

姫路城は明治・昭和・そして平成の3度にわたる「大修理」を受けているが、2009年から始まった「平成の大修理」は2015年3月に完了。大天守の屋根瓦をふき直し、外壁と屋根瓦の継ぎ目の白い漆喰(しっくい)を塗り替えた。

耐震補強を加えた工期は5年半、総工費は24億円。動員された職人は、延べ1万5000人以上を数えたという。

平成の修理を終えた姫路城

まさにピカピカ!(笑)。上の写真と対比すると、その修理の「値打ち」がよく分かる。

エピソード3
安土桃山時代の姫路城

黒田官兵衛と姫路城

主君の小寺氏に変わって黒田氏が姫路城の主になったのは黒田重隆の時代で、父の職隆(もとたか)を経て、孝高(よしたか、後の官兵衛)が14代目の姫路城主に就任したのは1567年のこと。

この頃の姫路城がある播磨一帯は、中国と近畿とを結ぶ要衝の地に位置することから、毛利氏と織田氏による「せめぎ合い」の緊張感が高まりつつあった。

地図出典:備前・備中・美作戦国史

1576年に織田信長が毛利氏攻めを開始し、先陣として羽柴秀吉が播磨に駐留すると、播磨の諸国は毛利氏と織田氏を支持する勢力に分裂する。

毛利氏についた小寺氏の家臣でありながら、秀吉への信頼が厚かった黒田官兵衛は、秀吉に仕える道を選ぶ。そして紆余曲折の末に播磨の平定に成功すると、官兵衛は本格的な毛利攻めに向けて秀吉に姫路城を献上。

それを受けて秀吉は大改修を行い、3層の天守を築いて姫路城を近世城郭に仕立て上げた。

黒田官兵衛

黒田官兵衛

秀吉を「天下人」へと押し上げた立役者として知られる、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公。軍師としての才能を天下に轟かせたのが、備中高松城の水攻めと、信長が本能寺の変で倒れた直後の「中国大返し」だ。

この件については以下の記事に詳しく記載しているので、興味があれば参考に。

秀吉時代の石垣

秀吉時代の石垣

「中国大返し」により、信長を討った明智光秀を電光石火で倒した後、歴史の舞台は「大坂」に移り、姫路城はしばらく平穏な時を迎える。

この城に再びスポットライトが当たるのは、大阪の陣以降になる。

ただ大坂城もそうだが、家康は秀吉の城をことごとく破却しているため、もはや秀吉が築城した天守の姿を知る術はない。その時代の名残は、上山里曲輪の石垣などにかすかに残るだけだ。

秀吉の時代の石垣は「野面積み(のづらづみ)」と呼ばれる、自然石を組み合わせて築いたもので、江戸時代の石垣とは積み方が違うのですぐにわかる。

江戸時代の石垣

ちなみにこちらが江戸時代初期の石垣で、「野面積み」に対して「打ち込み接ぎ」と呼ばれている。

エピソード4
江戸時代の姫路城

姫路城

1600年、関ヶ原の戦いでの働きぶりが認められた池田輝政が18代目の姫路城の城主に就任する。

家康の娘婿である輝政は「豊臣家に縁の深い大名をけん制せよ」という家康の命を受け、翌年から姫路城の大改修に取りかかった。

約8年間にも及ぶ大工事の結果、姫路城は5層7階の天守を誇る堂々たる城へと生まれ変わった。

姫路城 観光

さて。これだけ広大で、細かい見どころまで紹介されている姫路城を、一度ですべて把握するのは至難の業だ。

しかし旅行者は、それをたった数時間で見てまわらなければならない。

姫路城の釘隠し

疲れず飽きず、さらに見落とさずに、うまく姫路城を攻める秘訣は、「予習」に尽きる。

姫路城の主な見どころは、オフィシャルサイトにうまくまとめられているので、それに一通り目を通してから出かけるといい。

姫路城の見どころ

姫路城大発見アプリ

姫路城大発見アプリ

またスマートフォンやタブレットに、このアプリをインストールすることで、CGによって再現された現存しない建物と、在りし日の姿を見ることができる。

無料で使え、城内の仕組みを説明した再現映像も収録されているので、これはお勧めだ。

姫路城大発見アプリ

西の丸と千姫

百間廊下

姫路城の西の丸には「西の丸長局(百間廊下)」と「千姫化粧櫓」がある。これらは、2代将軍徳川秀忠と織田信長の姪にあたる江の長女(家光の姉)、千姫のために作られたものだ。

化粧櫓内に展示されている千姫(左)と勝姫(右)の人形

千姫は7歳の若さで豊臣秀頼に嫁ぐが、大阪夏の陣で秀頼と死別したあと、本多忠刻と再婚して姫路城で約10年間を過ごしている。

好古園(こうこえん)

発掘調査から再現された、1618年(元和4年)に本多忠政が造営した西御屋敷や武家屋敷など、9つの庭園から構成される池泉回遊式の日本庭園。

特にもみじが色づく秋は特に美しく、夜間はライトアップも行なわれる。

入園料300円 姫路城の共通券1,040円

姫路城のみでも1000円なので、この共通券はかなりお得。見事な大名庭園だけに、一見の価値はある。

好古園 オフィシャルサイト

姫路城のライトアップ

姫路城のライトアップ

姫路城は通年ライトアップされており、季節やイベントなどによって、ライトのカラーが変化する。詳しくは以下のサイトで確認を。

姫路城ライトアップに関する詳細サイト

駐車場&車中泊事情

大手門駐車場

まず姫路城周辺で、トイレがあって24時間使えるのは大手門駐車場だ。キャンピングカー(車高2.6メートル以上かつ全長5.0メートル以上の車)が1日1回2500円、その他は最初の3時間以内600円、3時間を超えて1日以内が900円になる。
ただ、そうまでして朝早くからまわらなくても良いのなら、30分走ったところにある温泉併設の「道の駅あいおい白龍城」で車中泊をする方がいいだろう。
道の駅 あいおい白龍城 車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック!
姫路城に近い、温泉併設の「道の駅 あいおい白龍城」の車中泊に関する記述です。
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