「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価。車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる「各温泉地の魅力」を、主観を交えてご紹介します。

予約必須!「食べログ」高評価で、若者カップルにも大人気。
これから紹介する「居酒屋 源氏」は、自ら「見つけた」のではなく、たまたま取材旅の途中に草津温泉で合流し、久しぶりに飲むことになった車中泊の仲間に「見つけてもらった」店だ。
馬刺しが食えて、うまい日本酒を揃えているらしいという「食べログ」の記事を見たというが、その噂は本当だった。
たしかに日本酒は獺祭のほかに、まず居酒屋ではお目にかかることのない「十四代」や、以前に小樽のこだわりオヤジの酒屋で教えてもらった「尾瀬の雪どけ」、さらに近年注目株のひとつとされる三重・木屋正酒造の「而今 (じこん)」など、日本酒ファンを喜ばせる銘酒をそれなりに集めている。
だが、この店は他にもっと驚くことがあった。
店は湯畑から近いがスマホナビなしでは行くことが難しい、不規則な路地の高台にあるのだが、さすがに予約無しでは入れず、1時間後に出直してくることになった。
人気がゆえか職人気質がそうさせるのか…
予約の段階で「お一人様3000円以上でお願いします」ときた。なかなか強気なことを云う。
後で聞いたのだが、我々の後に来た若いカップルは、電話予約の時に「4000円以上」と云われたそうだ。
もしかしたら髪の毛の薄い我々を見て、「年金生活者」と気遣ってくれたのかもしれない(笑)。
そのうえ、若店主の母上らしきおかみさんは、呼ぶまで注文を聞きにもこない。
ゆえにサービスに敏感な関西人の評価は真っ二つに分かれそうだが、考えてみれば、肴ひとつと生ビール1杯に、お酒を二合ほど頼めば3000円近くなるし、決めてもいないうちから、注文を取りに来られるのも「うっとうしい」。
筆者は、この絶妙なる「愛想の悪さ」が嫌いじゃない(笑)。
料理もそこそこ、値段も観光地にしては良心的だった。もしまた草津温泉に来る機会があれば、その時もきっと源氏の暖簾をくぐるだろう。
居酒屋 源氏 (げんじ)
☎ 0279-88-7505
18時~24時(LO 23:30)・不定休
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