車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2024年3月で閉館した「すずらんの湯」に隣接する「南白樺湖駐車場」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
南白樺湖駐車場に隣接する、日帰り温泉施設「すずらんの湯」は、2024年3月で閉館。

筆者の白樺湖の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.05.04
2010.05.15
2010.07.20
2011.02.13
2012.09.15
2015.04.25
2016.07.18
2019.07.31
2020.08.11
2021.03.11
2021.06.24
2022.06.21
2024.07.22
「白樺湖」の現地調査は2024年7月が直近です。
白樺湖 湖畔駐車場

南白樺湖駐車場のロケーションと
「すずらんの湯」閉館について
南白樺湖駐車場のロケーションと「すずらんの湯」閉館について

ここでは、最初に衝撃的なニュースから、お知らせしなくてはなるまい。
施設の閉鎖について <茅野市観光課>
白樺湖温泉すずらんの湯は、市が進めております行財政改革のため、令和6年3月20日をもちまして、市営施設としての営業を終了いたしました。
聞くところによると、バブル期前後に建設した「茅野市」の関連施設は、軒並み建て替え検討時期に入っているが、現在それらの施設の維持管理に年間10億円近くがかかっており、さらに改修や建て替えに必要な工事費が、今後10年間で約290億円にのぼるという試算結果が出たようだ。
そのため市は、老朽化または赤字の施設の順次閉鎖・民営化を決定した。
ただ「茅野市」の発表から察するところ、「すずらんの湯」はすぐに取り壊しになるわけではなく、今後は民間に運営を委ねていく方向を模索すると思われる。

そもそも…
「すすらんの湯」まで歩いて行ける好立地にある、無料の「南白樺湖駐車場(白樺湖 湖畔駐車場)」を、車中泊旅行者が放っておくはずはなかった(笑)。

筆者もそのひとりで、20年近く前から季節を問わず、よくここを利用してきた。
ビーナスラインの途中に位置する、蓼科高原・池の平にある「白樺湖」の標高は1416メートル。
温暖化以前は、全面結氷した湖の中央でワカサギ釣りもできた。

加えてこの地域は、厳冬期でも晴天率が約80%という独特の気候に恵まれている。
そのため「白樺湖」の周辺にはゲレンデが幾つかあり、車山ではスノーシューで雪上ウォークも楽しめることから、「南白樺湖駐車場」は夏に避暑目的でやってくる人たちよりも、そんな冬のアウトドアを車中泊で楽しむ人達にとってこそ、貴重と云える場所だった。

しかし現在の「白樺湖」一帯は、レジャーランドとも云える「池の平ホテル」の独占的領域になっていて、往年のイメージはほとんど残っていない。

しかし周囲にコンビニ、レストラン、ガソリンスタンドが揃い、日帰り温泉施設「すずらんの湯」もある。
要は、車中泊の旅人にとってのオアシスのような環境だけが残ったわけだ。
そこにコロナ禍が重なり、キャンピングカーが急増する。
過去の事情など知らない新たな車中泊の旅人には、ここはまさに「車中泊天国」のように思えたことだろう。

そして2020年。予想通りの展開が訪れる。
この現地の注意書きとは別に、「茅野市」のホームページには以下の通り、車中泊に関する注意書きが明記されている。
宿泊目的での駐車場利用について
すずらんの湯の駐車場および西側に隣接する駐車場について、キャンピングカー等による宿泊目的での利用はご遠慮いただきますようお願いします。
しかし今となっては、それも「すずらんの湯」とともに過去の話になりそうだ。
国土交通省が推奨するように、道の駅を「仮眠の場=旅の宿」として利用している旅人は、仮に「南白樺湖駐車場」が車中泊禁止にならなくても、今は「白樺湖」から約14キロ離れた「道の駅 ビーナスライン蓼科湖」を利用している。
しかも2023年には隣に「蓼科BASE」が開業し、中におとな800円で利用できる日帰り温泉ができたことで利便性も高まった。
またアクティブな人には、約13キロ離れた「霧ヶ峰」に24時間トイレが使える「霧ヶ峰ビーナスライン無料駐車場」がある。

夏の朝、そこには三菱ルームエアコンの世界が広がっている(笑)。
南白樺湖駐車場の設備

収容台数150台を誇る「南白樺湖駐車場」の路面は、緩やかな傾斜があるものの、気になるほどではない。

公衆トイレは「すずらんの湯」の駐車場との境界付近にある。

個室は洋式だが、ウォシュレットまでは付いていない。
ただここのトイレの管理が、これまでのように行われるかは気になるところだ。

なお駐車場の敷地の奥にある建物は「白樺湖フィッシングセンターしらかばin」で、以前は明るい時間帯は軽食が食べられたが、現在は閉館しているようにしか見えない。

ビーナスラインには、このように閉館してしまったのか、単に定休日なのかが観光客に分かりづらい施設が多く、不親切極まりない。
これでは、分別と良識のある旅人が離れていくのも無理はあるまい。
南白樺湖駐車場 最寄りの温泉と周辺買い物施設
「南白樺湖駐車場」から約1.5キロの「池の平温泉」にある「湖天の湯」は、大人 2,000円となかなかゴージャス。
リーズナブルなのは、約6キロ・クルマで10分ほどの「蓼科温泉 音無の湯」だ。
蓼科温泉 音無の湯
☎0266-77-3939
おとな800円
11時~20時(受付最終19時)
火曜・水曜定休
コンビニ
約1キロのところにローソンがある。
スーパーマーケット
13キロほど山を下ったところに「Aコープ ファーマーズピア みどり店」がある。






















