米沢 車中泊旅行ガイド

山形県のミュージアム
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
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米沢は歴史ファンなら立ち寄りたい、大河ドラマ「天地人」の舞台

天地人

米沢【目次】

米沢のロケーション

米沢の歴史

NHK大河ドラマ「天地人」

「松が岬公園」の見どころ

米沢の車中泊事情

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米沢のロケーション

米沢

山形県の南部に位置する米沢は、江戸時代に約270年間・13代にわたって上杉氏が治めていた城下町。

福島県の喜多方から国道121号で約45 キロ・1時間ほどのところにある。

松が岬公園

「大河ドラマ好き」が素通りできないのは当然だと思うが(笑)、そうでなくても、桜を含めた見どころが米沢城のあった「松が岬公園」一帯に集中しており、今は近くに品揃えの充実した道の駅もできているので立ち寄りやすい。

山寺

さらに米沢からは、天童温泉・尾花沢、秋田県の横手・角館、そして青森県の弘前へと、東北内陸部の主だった観光地を国道づたいに辿っていくことができる。

米沢の歴史

米沢城址

米沢城は伊達政宗が生まれた場所で、若き政宗は米沢から会津を攻めて一度は手中に収めるが、天下人となった秀吉に召し上げられ、宮城の岩出山城に転封される。

仙台城址 伊達政宗

そこから仙台に進出し、陸奥の覇者となるのはもう少し先の話だ。

直江兼続

その後の米沢は、秀吉から120万石の高待遇で会津に迎え入れられた、上杉景勝の家老・直江兼続が守っていたが、秀吉がこの世を去り、本性を露わにした家康と対立を極めた上杉家は、関ヶ原の合戦後にわずか30 万石に減封され、会津若松城から兼続のいる米沢城へと追いやられた。

上杉謙信

ちなみに上杉と云えば、戦上手で”越後の虎”あるいは”越後の龍”とも呼ばれた「謙信」が有名だ。

謙信公は「義」を重んじ、領土拡大を目論む武田信玄や北条氏政と、しのぎを削って越後国(現在の新潟県)を支配したが、享年49歳で急死。

その結果、出家僧として妻を娶らず、身内どうしの争いを避けるために子供を作ろうとしなかったことが裏目に出て、上杉家に家督争いが勃発する。

その混乱を制して跡目を継いだのが、養子に迎えていた姉の長男・景勝だった。

米沢城

さて。

江戸時代の上杉家は、所領を1/4まで減らされたにもかかわらず、家来をそのまま召し離さず、困窮に苦しみながらも12代に渡って米沢の地を守り続け、やがて明治維新を迎えた。

上杉鷹山

そして、その間の最大ともいえる財政危機を立て直したのが、9代目の藩主となった上杉鷹山(ようざん)だ。

鷹山は高鍋藩(現在の宮崎県)の藩主・秋月種美(たねみつ)の二男として江戸屋敷に生まれたが、祖母の豊姫が米沢藩出身という縁によって、10歳の時に米沢藩主の養子となっていた。

上杉鷹山

領地返上寸前だった米沢藩再生のきっかけを作り、江戸時代屈指の名君として、ケネディー大統領も尊敬していたという、鷹山のこの名言を知らない日本人は、たぶんいないだろう。

為せば成る 為さねば成らぬ何事も
成らぬは人の為さぬなりけり

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NHK大河ドラマ「天地人」

米沢 天地人

「天地人」は2009年に放送された大河ドラマの第48作で、わずか5歳で上杉景勝の家臣となった直江兼続が、上杉謙信の「義」の精神を受け継ぎ、主君とともに激動の戦国時代を生き抜く生涯を描いた物語。

天地人

直江兼続を爽やかな妻夫木聡が演じ、その少年時代に名子役の加藤清史郎を配したことで人気が高まり、最高視聴率26.0%、平均視聴率 21.2% の高視聴率を記録した。

他にも兼続の妻を常盤貴子、上杉謙信に阿部寛を登用するなど、当時の若手俳優を数多く起用した面白い作品だったと思う。

「松が岬公園」の見どころ

堀に囲まれた米沢城址を整備した「松が岬公園」は、市民の憩いの場であると同時に、城下町の歴史と文化の中心地にもなっている。

松が岬公園

そんな山形県内屈指の桜の名所には、例年4月中下旬になると堀沿いに200本の桜が咲き誇る。

松が岬公園 観光案内所

敷地には観光案内所をはじめ、ゆかりの武将の銅像と謙信公を祀る上杉神社及び宝物殿の稽照殿(けいしょうでん)がある。

稽照殿

ちなみに「天地人」の中で、直江兼続は戦場に「愛」の文字が飾られた兜をかぶって登場するが、その本物の「愛の兜」が「稽照殿」に保管されている。

稽照殿
一般 700円
9:30~16:00(最終入館15:45)
3月下旬~11月25日
8月をのぞく第2水曜定休

謙信公祠堂跡

こちらは米沢城本丸の高台にあった、謙信公の遺骸を安置していた御堂の跡。

謙信公は1578年(天正6年)に越後の春日山城で永眠したが、遺骸は大きな甕(かめ)に納められ、漆や塩で密閉されていたことから、そのまま会津・米沢へと移されている。

謙信公の遺骸の左右には、善光寺如来と泥足毘沙門像が置かれ、米沢城でもっとも神聖な場所として厳重かつ鄭重に祀られていたそうだ。

その謙信公の遺骸は、明治9年の上杉神社移転の際に、上杉家御廟所へ奉遷されたが、御堂は解体・移築されて、北寺町にある長命寺の本堂として現存している。

上杉博物館

また「松が岬公園」の周りには、鷹山公を祀る摂社の松岬神社と上杉博物館がある。

上杉博物館

「上杉博物館」の館内では、上杉氏の米沢入部から名君上杉鷹山の財政改革へと続く、米沢藩の歴史が分かりやすく展示されている。

上杉博物館
おとな410円
9時~17時・第4水曜定休

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米沢の車中泊事情

米沢 おまつり広場

「松が岬公園」の「おまつり広場駐車場」は、無料で敷地の中にトイレがある。

 

米沢 おまつり広場

しかし現在は夜間(午前8時から午後10時まで)の駐車は「条例上禁止」の表示があるので、車中泊は事実上できない。

道の駅 米沢

お勧めは「松が岬公園」からクルマで10分ほどのところに、2018年にオープンした「道の駅 米沢」だ。

施設は驚くほど充実しており、館内の休憩スペースも24時間利用できる。

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