「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
日帰り温泉が併設する「道の駅 古今伝授の里やまと」は、郡上八幡観光に最適な道の駅

道の駅 古今伝授の里やまと DATA
道の駅 古今伝授の里やまと
〒501-4612
岐阜県郡上市大和町剣164
☎0575-88-2525
9時~18時(店舗によって異なる)
※冬期は一部の店舗が17時で閉店
やまと温泉やすらぎ館
10時~21時30分(受付最終21時)
火曜 定休
標高 288メートル
「道の駅 古今伝授の里やまと」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第17回
登録日/2001年8月21日
「道の駅 古今伝授の里やまと」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2022.09.27
2025.07.20
「道の駅 古今伝授の里やまと」での現地調査は2025年7月が最新です。
道の駅 古今伝授の里やまと【目次】

「道の駅 古今伝授の里やまと」のロケーション

「道の駅 古今伝授の里やまと」は、水とおどりと城下町で有名な「郡上八幡」の中心地から約11キロ・15分ほどのところにある、規模の大きな道の駅だ。
その古風なネーミングからは想像できないが、充実した物販飲食と休憩設備を持ち、ゆったりと時間を過ごせる”憩いの場所”として、地元のみならずリピーターからも高い人気を誇っている。

『中美濃の小京都』とも呼ばれる「郡上八幡」は、見どころ豊かな落ち着いた町だが、その観光に丸1日かかることはなく、早めに切り上げて足の疲れを癒やせる車中泊スポットとしても、「道の駅 古今伝授の里やまと」は最適といえる。
ただし、高原エリアに近いわりには、標高が300メートルほどしかなく、冬はいいが、夏は思っているほど涼しくない。
そのため「郡上おどり」が開催される時期は、少し遠くなるが、標高810メートルの高地にある、「道の駅パスカル清見」で車中泊をするほうが快適だ。

なお「道の駅 古今伝授の里やまと」は、ひるがの高原エリアに隣接しており、日帰り温泉を併設していることから、夏はアウトドア、冬はウインタースポーツを楽しむ人も数多くやってくる。
そのため、駐車場は200台分ほどあるが、連休には終日”満員御礼”になることも。
ゆえに今は『ここがあるから安心』と高を括っていたら、足元を救われかねない。
「道の駅 古今伝授の里やまと」の施設

出典:道の駅 古今伝授の里やまと
「道の駅 古今伝授の里やまと」は、「やまとの朝市」「くつろぎ広場(道の駅の本体部分)」「やまと温泉やすらぎ館」の3つのゾーンから構成され、その裏手に「マリオットホテル」が併設している。
車中泊に使えるのは❶と❷の駐車場で、❸の駐車場は夜間閉鎖されるようだ。

広大な❶の駐車場は、全体的にフラットで車中泊に支障はない。
ここには大型車の駐車スペースもあるのだが、特に週末や連休時はこうなってしまうため、むしろトラックのほうが来るのを避けている感じだ(笑)。

一等地は、やはり24時間トイレの前。
普段は、夜間にトイレ休憩に訪れる人のために空けておくのがマナーだと思うが、ここではそうしても、すぐに別の車中泊旅行者が停めてしまうので、ほとんど譲る意味がない。
ということで、そんな時は『郷に入っては郷に従え』でかまわないと思う。

なお、トイレの中はウォシュレットに改修済になっている。

いっぽうこちらは、❷の「やまと温泉やすらぎ館」前に用意された駐車場。
❶と同じくフラットで車中泊に支障はないが、温泉客の利用が優先だと思うので、❶が空いているなら、24時間トイレにも近いそちらを優先するほうがいいと思う。
若い人が云うように、確かにこちらのほうが夜は静かかもしれないが、世間から『道の駅での車中泊に、やいのやいのと云わせない』ようにするには、大人ならそのくらいの気配りと遠慮は必要だろう。

続いて物販飲食施設だが、こちらがマップ❸の「郡上旬彩館 やまとの朝市」。

新鮮な野菜だけでなく、珍しいジビエや川魚に加えて、すぐに食べられる弁当や炊き込みご飯なども置いている。

ただし営業時間が8時30分(冬季は9時)から16時までなので、行くなら商品が多く揃っている朝のほうがお勧めだ。

そしてこちらが、「くつろぎ広場」と名付けられた「道の駅 古今伝授の里やまと」のメインスペースで、中には8軒の店舗と足湯があり、他の道の駅とは一味違う、開放感のある空間となっている。

筆者が感心したのは、下のマップに赤で★印をつけた、観光パンフレット類が置かれた屋内休憩スペースの位置だ。

❶は土産品が並ぶ売店コーナーで、❽がレストラン、❼は手作りパン工房となっており、ここはちょうどそのジョイント部分にあたる。
動線からすれば一番混み合うところだが、休憩スペースにすることで混雑を防ぎ、暑さ寒さを凌いで休憩するだけでなく、家族と待ち合わせをするにも最適な場所にしている。

店舗でおもしろいのは、地域特産品の鮎を焼きたての塩焼きで味わえる「小昼処 かにはさくら」だろう。

鮮度の高い鮎の塩焼きは大人気で、休日は600匹近い数が売れるというから驚く。

筆者が食べた日は、若いお兄ちゃんが3人付きっきりで焼きまくっていた(笑)。
【鮎の塩焼き受付時間】
平日:10時~14時
土日祝:10時~16時
月・火休み
なお、各店舗の詳細はこちらで確認を。
番外編:名前の由来について

最後に、なんとなく気になる「古今伝授の里やまと」という、馴染みにくい名前の由来についても、簡単に説明しておこう。
「古今伝授」の「古今」とは、平安時代に編纂された和歌の”バイブル”「古今和歌集」のことで、室町時代にその解釈の権威として名高かった、この地域の領主「東常縁(とう つねより)」が、連歌師「宗祇(そうぎ)にその知識を伝授したことに由来している。
道の駅にしか足を運んでいない人には、「ふ~ん」程度の話だと思うが(笑)、

「郡上八幡」の小駄良川と吉田川の合流点付近に、1985年(昭和60年)に名水百選第1号の指定を受けた「宗祇水」と呼ばれる湧水地があり、「古今伝授」はそちらとも深いゆかりを持っている。
下記の記事は、その「宗祇水」の説明に直接リンクしているので、「郡上八幡」に行く予定なら、知っておいてもいいのでは。
そこには「郡上八幡」が「小京都」と呼ばれるに至った、歴史的背景も隠れている。
こういう話は「おっちゃん・おばちゃんネタ」のような気もするが、同じように道の駅の紹介をするなら、『トイレとアイスクリーム以外に、せめて名前の由来くらいは調べろよ』っと、老兵は思うなあ(笑)。
「道の駅 古今伝授の里やまと」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 古今伝授の里やまと」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:24時間トイレの前にあり終日利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上

可燃物のゴミ箱を置いている道の駅が少ない岐阜県で、24時間利用できるようにしてくれているのはありがたい限りだが、200台近い数が車中泊する連休には、夜が明けるとこのような光景が待っている。

分かっていることなのだから、民間企業なら状況に合わせてゴミ箱の数を増設するなどの対策を講じると思うのだが、おかみは『それなら撤去しよう』という発想になるから困ってしまう(笑)。
「道の駅 古今伝授の里やまと」が、そうならないことを祈るばかりだ。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 古今伝授の里やまと」の最寄りの温泉&周辺買い物施設

やまと温泉やすらぎ館
道の駅に併設
☎0575-88-9126
おとな850円
10時~21時30分(受付最終21時)
火曜 定休
コンビニ
ファミリーマートまで約650メートル
スーパーマーケット
「バロー大和ストアー」まで約1.7キロ
「道の駅 古今伝授の里やまと」のアクセスマップ
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