九州取材旅 2015.1①/小国郷・阿蘇編 

5.熊本県
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
このコーナーには、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、原稿作成のためのメモ代わりに書き残してきた「忘備録」と、旅でのエピソードを綴ったエッセイを収録しています。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
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昨日は自宅から220キロほど走って、阿蘇の道の駅までやって来た(笑)。

それにしても、フェリーというのはありがたい。特に大阪-九州間は夜の航海なので、ほとんど寝ているうちに到着する。

今回の旅は、名門太平洋フェリーを利用したが、昨日がその割引期間の最終日ということで、個室を予約していた。

「さんふらわぁ」に比べると、船は古くて部屋も狭いが、夫婦&ハイエースで37190円。この料金を高いとみるか、安いと感じるかは人それぞれだろうが、お風呂もあり、お湯も沸かせるとなれば、筆者は悪い選択だとは思わない。

夕食とビールを持ち込んだこともあって、今回船内で使ったのはわずか1000円ほどだった。

黒川温泉は高速道路から離れた場所にあるため、門司から先は、中津経由の国道を120キロほど走ることになる。

耶馬渓

途中では紅葉で名高い耶馬渓の前を通るが、この季節には誰も来ない(笑)。

霜

この日は青空は広がるものの、前日からの放射冷却により、黒川温泉のある小国町一帯は霜が降りて、朝9時過ぎの気温はなんと氷点下3度。

予報では明日までしか好天が望めそうにないようなので、スケジュールを少し変えて、前々から行きたかった名瀑を先に訪ねることにした。

鍋ヶ滝

鍋ヶ滝はご覧のような様相で、水量と高さがなくて横幅だけがあるため、スローシャッターにすれば、実に優雅な写真が撮れる。

もっとも、それだけなら足を向けたかどうかはわからないが、ここでは他とはちょっと違う絵が撮れる。

滝の裏から見える光景は、まさにシャワーカーテンだった。もちろん撮影ポイントまでは濡れずに行ける。

黒川温泉 湯めぐり手形

さて。黒川温泉は今回が4度目だが、入湯手形は消費税導入で100円値上がりし、1300円になっていた。

それでも質感の高い3軒の旅館の温泉に浸かれるのだから、他と比べればずいぶん安いと思う。

この日は、温泉街を散歩しがてら少し早めのランチを食べ、「黒川荘」と肩を並べる人気の温泉宿「いこい旅館」で疲れを癒やした。

黒川温泉を出たあとは、さらに30キロほど走って、道の駅阿蘇まで南下した。

本当は「道の駅小国」で泊まる予定だったが、マヌケにも着替えのTシャツを忘れてしまい、阿蘇の町まで行かなければならなくなったのだ(笑)。

しまむら

こういう時は、「ユニクロ」よりも「しまむら」のほうが頼りになる(笑)。期待通りありました! ヘインズTシャツ5枚パック。お値段なんと1000円也。

道の駅阿蘇

阿蘇山は火山活動が活発化し、まるで桜島のような噴煙をあげていた。

それにしても、道の駅阿蘇でこういう光景を見たのは初めて。こんなに中岳が近いとは思わなかった。

今は道の駅の電源を借りて、このブログを更新している。

道の駅阿蘇には、なんと車中泊客用に夜間無料の外部電源が用意されている。さらに炊事場まであるのだから驚きだ

世の中にはこういう道の駅があることを、旅人だけでなく、他の道の駅管理者やマスコミにも知ってほしいと思う。

さて。まもなく夜明けで、明るくなったら今日はラピュタの道から取材を始めるつもりだ。可能性は薄いが、雲海が見れればうれしい。

なお、今夜は大学時代の友人宅にお邪魔して「同窓会」。明日は、よほどのマニアックしか行かないであろうNHK大河ドラマ「八重の桜」に登場していた熊本バンドのメンバー、徳富蘇峰・徳富蘆花ゆかりの地を訪ねる予定にしている。

旅の空から 忘備録九州編

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