この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
温泉隣接で、名店ひしめく善通寺エリアに近い好立地
「こんぴらさん」こと金刀比羅宮にほど近い、国道32号沿いにある大きな道の駅。善通寺エリアのさぬきうどん店めぐりや、大歩危・小歩危で知られる徳島県の祖谷渓を旅する際に便利なロケーションにあり、日帰り温泉も併設していることから、筆者は昔から四国を旅する際に、よくこの道の駅で車中泊をしている。
この道の駅は、品揃えの良い物産館と、日帰り温泉施設の「環(たまき)の湯」、そして本州では珍しいパークゴルフ場を併設しており、車中泊だけで利用するのは少しもったいないかもしれない。
さすがは柑橘栽培の盛んな瀬戸内。都会では考えられないプライスだ。
さらに、ご当地のさぬきうどんはもちろん、豆腐・肉類・つゆなど、鍋料理の材料も全て揃う。
ここは地元の人々向けに、スーパーの役割も果たしているのだろう。
だからというわけではないと思うが、ちゃんとゴミ箱も置いてある(笑)。
ちなみに筆者が知る限り、香川県でゴミ箱を設置している道の駅はここだけだ。
情報コーナーは独立しており、ご覧のように資料も充実している。
駐車場はトイレのある表側だけでなく、物産館の裏手にもある。どちらも概ねフラットだが、車中泊にはトイレに近い表側の駐車場のほうが適していそうだ。
【隣接する温泉】
日帰り温泉の「環(たまき)の湯」は、道の駅の裏手に高台にある。この門の手間に駐車場があるので、クルマで行くほうが楽だ。
浴槽は大小2つで、それぞれ泉質が異なる。
大きい浴槽にはpH9.0の無色透明・無味無臭の重曹泉が注がれており、けっこうなヌルスベ感が味わえる。ただし、循環なので塩素系消毒剤の匂いがかなりきつい。ジェットバスはパワフルで肩凝りをほぐすには最適だった。
左の僅かに茶色がかった透明のお湯は、珍しい弱酸性泉で、さっぱりとした肌触りがする。
脱衣所をはさんで反対側にはヒノキの露天風呂があるが、湯船が小さく3人ほどしか入れない。また初めての場合は気づかないかもしれない。
環の湯
入浴料:510円
営業時間:9:00~21:00(閉館)、6~9月は~22:00(閉館) ・月曜定休
なお、門から一番奥の温泉入口までの間に食事処があり、かけうどんは280円で食べられる。ただし麺は手打ちではなく、コシもない。
ダシが旨いだけに残念だった。地元の人たちは、カツカレーとオムライスをよくオーダーしていたので、そちらの方が美味しいのかも(笑)。
道の駅たからだの里さいた
〒769-0401三豊市財田町財田上180-6
☎0875-67-3883
たからだの里パークゴルフ場は、終日200円