【2023年1月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、九州を「気持ち良く旅する方法」をご紹介。
これまでの九州車中泊旅行歴 通算16回
※記録が残る2008年以降のデータです。
2009年05月/2010年05月/2011年04月/2013年02月/2013年10月/2014年01月/2015年01月/2016年12月/2017年05月/2017年12月/2019年02月/2020年12月/2021年02月/2021年12月/2022年06月/2023年01月
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

九州・車中泊クルマ旅のキーワードは「歴史探訪」。
九州を「気持ち良く旅する方法」
古代から九州は、朝鮮半島と中国、さらに東シナ海に通じる日本のゲートウェイ
九州の魅力のルーツ
観光旅行的見地から「九州の魅力」を総括すると、ひとつは「郷土料理」、もうひとつは「温泉」、そして最後は世界遺産を含めた「史跡・遺構」になると思う。
もちろん、自由奔放に行動できる車中泊クルマ旅では、そこに「絶景」や「ドライブ」といったコンテンツも付随してくる。
しかし、すべてのコンテンツに「歴史」は宿っている。
であれば、やはりいちばん大事なことは、その「歴史」とどう向き合うかだ。
古代から九州は、朝鮮半島と中国、さらに東シナ海に通じる日本のゲートウェイ
これは現地で痛感したことだが、九州をじっくり観光するには、どうしても「日本史」に関する幅広い知識が求められる。
観光なので「概要」さえ理解できていれば十分だが、それでも九州全域となると、奈良や京都よりも圧倒的に「範疇」は広い。
特に「大陸との関わり」においては、大和政権の誕生よりも時代は遡る。
2017年に世界文化遺産に登録された【「神宿る島」宗像(むなかた)・沖ノ島と関連遺産群】はその顕著な例だが、それ以外にも「太宰府」「吉野ヶ里」「呼子」等に足を運ぶつもりなら、弥生時代から安土桃山時代に至る、時代ごとの国内情勢と大陸との交流事情が分かっていなければ、せっかく「現地」に赴いても、その歴史的価値に感動を覚えることはないだろう。
いっぽう南九州では、古事記と日本書紀(以降「記紀」と表示)に登場する「神話」と、明治維新に深く寄与した「薩摩藩」に関する知識が欠かせない。
長崎についても、江戸時代から明治の国内事情を知っていくのと知らずに行くのは、雲泥の差になる。
「歴史」を探訪しないという選択肢
そう考えると、九州を気持ち良く観光する方法は明快だ。
ひとつは「歴史」と深い関わりを持つような「史跡・遺構・寺社仏閣」を、基本的に旅先から外すこと。
正直云って九州の歴史探訪は、かなり面倒臭い(笑)。
ならば、最初から「ややこしそうなところには行かない」という割り切りがあってもかまわない。
「歴史探訪」を外しても九州の旅は十分成り立つし、このサイトでもそういう旅人に向けた有益な情報を発信している。
いい温泉に浸かって、美味しいものを食べる方法は、「旅館の上げ膳据え膳」以外にもあり、それを自ら編み出していくのも、「車中泊ならではの旅」といえる。
逆に探訪するなら、マニアックに。
いっぽう逆説的になるが、もうひとつの九州を気持ち良く旅する方法は、「とことん調べたうえで、歴史探訪を楽しみに行く」ことだ。
確かに苦労は多いが、間違いなくそれに見合うだけの「達成感」と「満足感」が得られると思う。
その意味から云うと、
九州の「歴史探訪」は、シニアに「もってこい」と云えるコンテンツだ。
納得が行くまでネットや博物館で物事を調べるのは老化抑制につながるし、現地を歩き回るためには、日々のウォーキングで足を鍛える必要がある。
しかもそれが旅先で活かされれば、次の旅への意欲も湧く。
それはまさに、健康促進を呼ぶ好循環の源であり、何より「時間を思い通りに使える」という特権なくしては成し得ない。
加えて、シニアの多くが楽しみにしている北海道と時期が重ならない(笑)。
定年が近い中高年と、若いカップルやファミリーでは、旅の楽しみ方が違うのは当たり前…
長く旅を続けるには、今の自分にマッチするコンテンツを見つけることが大切だ。
九州 車中泊旅行ガイド





「アラ還」からの車中泊

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