25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 但馬楽座」の車中泊に関する情報です。
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この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
温泉施設とコンビニが併設している「道の駅 但馬楽座」は、夕食も食べられる車中泊に適した道の駅だが、24時間トイレは和式のみ。

道の駅 但馬楽座 DATA
ヤマザキショップ(売店)
8時30分~19時
やぶ飯店
11時~14時・17時〜21時
火曜 定休
「道の駅 但馬楽座」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第10回
登録日/1996年4月16日
道の駅 但馬楽座 筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.02.11
2011.01.10
2014.11.28
2015.11.12
2022.05.03
2025.06.21
「道の駅 但馬楽座」での現地調査は2025年6月が最新です。
道の駅 但馬楽座【目次】

「道の駅 但馬楽座」のロケーション

「道の駅 但馬楽座」は、鳥取方面に通じる国道9号と、豊岡に抜ける国道312号の交差点近くにある古株の道の駅だ。
筆者が車中泊を始める以前の1996年に開駅しており、ほとんど無料の「北近畿豊岡自動車道」が延伸し、「道の駅 ようか但馬蔵」が2007年にオープンするまでは、「城崎温泉」や「湯村温泉」への行き帰りによく利用していた。

ただマップを見れば一目瞭然で、誰が見ても今の「但馬」エリアに、これだけの数の道の駅は不要だろう。
イオンのような民間企業なら、はるか以前に「道の駅 フレッシュあさご」「道の駅 但馬のまほろば」「道の駅 ようか但馬蔵」「道の駅 村岡ファームガーデン」の4つに統廃合されていても、筆者は不思議だとは思わない。
ただ、公共施設は『赤字だから不要』という、単純な判断ができないのは分かる。
であれば、存在意義と価値が、旅人にも分かるようにしていただきたいものだ。
「道の駅 但馬楽座」は、それ次第で存続の判断が変わる顕著な例だと思う。

出典:やぶ市観光協会
「但馬楽座」は、養父市が保有し「養父市まちづくり公社」が指定管理者として運営している、事実上は純公営の宿泊施設で、取り立ててメジャーな企業や観光資源のない養父市では、ある意味貴重な存在だ。
冠婚葬祭等で遠方から親族が集まる機会に、近くにこういう宿泊施設があると助かるのは、都会も田舎も変わらない。
だが、それが「道の駅」でなければならない理由はどこにある?
冒頭に記したように、鳥取方面に通じる国道9号と、豊岡に抜ける国道312号の交差点近くにある「道の駅 但馬楽座」は、「北近畿豊岡自動車道」ができた現在でも、但馬を旅する際の「道路休憩施設」として使える優位性を失ってはいない。
その点でも「道の駅 あさご」や「道の駅 やぶ」、さらに「道の駅 あゆの里矢田川」より存在価値があるのは明白だ。

実際、正面に建つギザギザ屋根の「海産物センター」も、しっかり営業していた頃は活気があった。

だが現在は、土曜日の日中も店は閉まったままで、公式サイトからもその存在が消えている。
それはまだしも…

驚かされたのは24時間トイレだった!

今どき、24時間トイレに和式の便座しかない道の駅は、全国を探しても簡単には見つからず、思い当たるのはここだけだ(笑)。
ということは、全国にあるほぼすべての道の駅の責任者が、『24時間トイレは最低でも洋式の便座で、ウォシュレットをつけるのが常識』と考えている証だろう。
そうなると『「道の駅 但馬楽座」の管理責任者の意識は、その点において”2周の周回遅れ”』と云わざるを得ない。
これは「道の駅 但馬楽座」に限ったことではないが、ホテルに道の駅の管理が任されている、たとえば北海道の「道の駅しほろ温泉」や、長野県の「道の駅ぽかぽかランド美麻」も、屋外の24時間トイレは汚く、館内のトイレとは大きな差があるままだ。
施設の整備に回せる資金があれば、ホテルに回したいのは分かるし、神戸新聞が制作した記事によると、「道の駅 但馬楽座」がヘッドハンティングしてきた今の駅長は、2年で赤字だった 「但馬楽座」を黒字化させた辣腕らしい。
であればなおさら、道の駅を引き受けている以上、国交省には『その責任を果たすよう警告していただきたい』。
誰かが『道の駅の常識』を教えてあげないと、せっかくの肩書にも傷がつく。
我々はそれが無理なら、道の駅を返上してもらってもいっこうに構わない。
補助金のみならず広告宣伝費を考えれば、プラスマイナスでどっちを選ぶかは聞くまでもない話。
今はいわゆる『坊主丸儲け』なのだから。
「道の駅但馬楽座」の施設

出典:道の駅但馬楽座
さて。
こちらがホームページに掲載されている現在の「道の駅 但馬楽座」の施設案内図。

駐車場に残る案内図とはずいぶん違うが、気にもならないようだ。

駐車場は場所によって傾斜があるものの、車中泊時の治安が気になる人にお勧め。
前述したように、駐車場にある24時時間トイレは古くて和式だが、ホテルの中のトイレにはウォッシュレットがある。

ただ、車中泊をした人のブログに「健常者は夜間使用お断り」との記載があった。
もしそうなら、『本当にこの道の駅の指定管理業者は、救いようがない』。

2014年11月。
リニューアルされたホテルの一階が、ローソンになっていた。

だが、2018年10月にはヤマザキショップに変更されている。

店内は独立したコンビニと云うより、道の駅のお土産コーナーの一画にインショップとして収まっている感じだ。
おそらくローソンは、FCでもこういう展開を許可しなかったのだろう。
なぜならローソンは近くの八鹿や和田山にはあり、物理的な理由で退去したとは思えないし、道の駅で採算が合わなければ、どこで合うというのだ。
ちなみに、ヤマザキショップの2025年8月現在の営業時間は8時30分~19時。
それでもコンビニがあるとないでは利便性は大きく違うと思うが、利用者には、ATMを含む完全体のローソンがあるほうが嬉しいのでは?

また、構内にあったうどん屋の「なかの製麺」も、中華料理の「やぶ飯店」に変わっていた。
ただ「やぶ飯店」の営業時間は11時~14時と17時〜21時になっており、夕食が食べられるのはありがたい(火曜 定休)。
とはいえ、公式サイトには上の営業時間以外のことはいっさい書かれていないので、詳細は「食べログ」で確認を(笑)。

最後は「やぶ温泉」がある宿泊施設の一階ある、直営のレストラン「やぶ牧場」についてだが、こちらは公式サイトに詳しく紹介されている。
「やぶ牧場」も夜
最後に。
物販飲食施設の変遷と実勢から想像すると、「道の駅 但馬楽座」には「家主」としての自覚が欠落しているように思える。
店舗はお客様があってこそ成り立ち、その「店子(たなこ)」の賑わいを直営の施設が享受することで、百貨店やショッピングモールは存続できている。
そこを疎かにしている「道の駅 但馬楽座」が、落ちぶれていくのは当たり前だ。
駅名の「楽座」とは、ご存知のように「織田信長」に代表される戦国大名が、領地の経済を活性化させるため、商人を城下に集めて自由に商売ができるようにした政策のことで、自分たちが楽に座ったまま都合よく商いをすることではない。
それを思い起こして原点に立ち返れば、温泉併設で夕食も食べられるだけに、評価は大きく変わるはずだ。
ポテンシャルがありながら、成すべきことをやらないのは、素地がないからやらないよりも、はるかにタチが悪い。
どうにも人が前を通らない「道の駅 あゆの里矢田川」を再建した、名物駅長に少しは話を聞いてくるといい。
「道の駅 但馬楽座」の車中泊好適度
「道の駅 但馬楽座」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:コンビニ内にあり営業時間中に利用可
缶・ビン・ペットボトル:同上

現在はコンビニの駐車場側の入口の中に置かれているが、利用はしやすい。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅但馬楽座」の温泉&周辺買物施設
やぶ温泉(隣接)
入浴料:大人500円
業時間:8時30分~22時(受付は21:30まで)・無休
泉質:弱アルカリ性単純温泉
コンビニ
道の駅以外では、約500メートルのところにミニストップがある。
スーパーマーケット
「マックスバリュ養父店」まで約800メートル。
「道の駅但馬楽座」のアクセスマップ
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