この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の中のひとつです。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
観光の所要時間は、ランチを挟んで3時間ほど。
琵琶湖・湖北の長浜市にある「黒壁スクエア」は、伝統的建造物群を生かした「まちなか観光スポット」として、今や観光バスが途絶えることのない「不動の地位」を築いている。
とかく歴史に関心がある人は、「楽市楽座」で賑わった長浜の城下町にある「黒壁スクエア」が、高山や倉敷のように昔の面影を残す、いわゆる美観要素を伴った「伝統的建造物群」だと勘違いしやすい。
もちろん観光案内には、そんなことはひとことも書かれていない…(笑)。
実際にここでは、明治33年に建てられた「国立第百三十銀行跡」をリニューアルした、ガラスのアートギャラリー「黒壁ガラス館」と、チョコエッグファン必見の「海洋堂フィギュアミュージアム」が高い人気を博している。
つまり広場や通りの景観よりも、ショップが人気を支えているわけだ。
それもあって、通りは電線が縦横無尽に張り巡らされたままで、町並みの写真をコマシに撮るのは不可能に近い(笑)。
「黒壁スクエア」のおいしい周り方
以上のことを踏まえて、筆者なりの「黒壁スクエア」の周り方を紹介しよう。
黒壁スクエアの駐車場事情
なお、長浜城横にある豊公園駐車場は3時間以内なら無料で使える。黒壁スクエアまでは少し離れているが、徒歩圏内だ。
詳しい内容は、こちらのブログがレポートしている。
お勧めの散策ルート
1.JR長浜駅
JR長浜駅前には、城主だった秀吉と、後にその「懐刀」となる石田三成の、ちょっとマニアックな銅像がある。
それは両者の出会いのエピソードとされる「三献の茶」をイメージしたもので、歴史に興味のある人には、それなりに感慨深いはずだ。「お旅所駐車場」からは、徒歩で5分もかからない。
2.鳥喜多
3.海洋堂フィギュアミュージアム
次に、「鳥喜多」の前を駅と反対方向に進んだ最初の角を左に曲がると、ほどなく見えてくるのが、このリアルな恐竜が待つ「海洋堂フィギュアミュージアム」だ。料金は800円だが、入場時にもらえるコインを使い、ガチャポンでフィギアがゲットできる。
あとは真っ直ぐ行けば、「黒壁ガラス館」に到着する。
秀吉と三成の銅像に興味がなければ、ショートカットして「鳥喜多」にだけ寄って戻ってきてもかまわない。
なお「黒壁ガラス館」については、他のウェブページに詳しい説明がたっぷりと書かれているので、ここでは割愛するが、建物の裏側にも足を運ぶといい。
「黒壁ガラススタジオ」では、実際にガラス細工づくりを体験したり、ガラス職人による制作風景を見学することができるそうだ。
また、ガラス製品以外のお土産を探したい人にお勧めなのは、向かいにある「黒壁AMISU」。ここでは地酒のテイスティングが無料でできる。
あとは体力にあわせて、ご自由に。