25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 あゆの里矢田川」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
「道の駅 あゆの里矢田川」は、河川敷に設けられたキャンプ可能なRVパークで有名。

道の駅 あゆの里矢田川 DATA
標高 約80メートル
「道の駅 あゆの里矢田川」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第15回
登録日/1999年8月27日
2018年9月にRVパークを開設。
道の駅 あゆの里矢田川 筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.11.14
2019.11.15
2025.08.16
「道の駅 あゆの里矢田川」での現地調査は2025年8月が最新です。
道の駅 あゆの里矢田川【目次】
「道の駅 あゆの里矢田川」のロケーション

「カニで有名な「香住」の町から、15キロほど内陸部に入った矢田川に面している。

「神鍋高原」や「ハチ北」方面に抜けて行けるとはいえ、もともと通行量が少なかったところに、「和田山」から「城崎温泉」方面に延伸していく「山陰近畿自動車道」が開通したため、いよいよ前を走るの交通量はジリ貧となり、道の駅の経営は”風前の灯”に陥った。
2017年12月には銀行残高が15万円しかなく、1月の支払いをしたら1万円しか残らない状況で、4代目の駅長を引き受けたのが、観光協会の広報担当をしていた「阿瀬大典」氏(当時40歳)だった。
「阿瀬氏」は、若い頃の流行歌をもじって「マジでつぶれる5日前」と、窮状をネットで訴えかけた。
これが当時話題になったオリジナルソングで、今でも道の駅の館内で流されている。
筆者はてっきり、「はなわ」が歌っているのかと思った(笑)。

それと同時に、敷地の河川敷に格安料金のRVパークを、ほとんど寄付と有志による手作りでオープンさせている。

このロケーションで人が来るとしたら、キャンプか釣りしかないわけで、「阿瀬駅長」が打った手は、ある意味では『当たるべくして当たった』と云える。
だが裏返せば、安易な過疎対策で作られた「それを許さざるを得ないほど追い込まれていた。
国も行政も、ひとりの行動力ある若者に『たまたま救われた』という感じだろう。
「道の駅 あゆの里矢田川」の施設

「

24時間トイレは、駅舎に向かっていちばん左端に用意されている。

つくりは古びているが、中はウォシュレットに改修済。

道の駅のスタンプが置かれた、24時間トイレの横にある情報休憩室。
一時期はバックルームに使われていたが、2025年8月に再訪した時は、きちんと整理されて、”あるべき姿”を取り戻していた。

「売店は、お土産品が中心で、よくある地元の新鮮野菜はほとんど見受けられなかった。そりゃ観光客が来なきゃ、売れない。

そしてこちらが、インフォメーションを挟んだ反対側にある食事処。
「香美町観光ナビ」のサイトには、地元でとれた新鮮な「鮎の炭火焼き」や特製の「川がに釜めし」を堪能できると書かれているが、道の駅のオフィシャルらしきXには、『地元でとれた新鮮な鮎を塩焼きでお楽しみください。暇な時はワンオペ道の駅』と記載されており、まともな食事はちょっと期待できなさそう。
とはいえ、確かに頑張っているなぁと感じるので、普通の道の駅では「あり得ない話」でも、ここ

さらに驚いたことに、この道の駅の敷地の中ではキャンプも容認されている。
これはバイクや自転車で旅をする人間には嬉しいサービスだろう。
そんな具合で、『おおらかさがいい』と云う声も聞こえてくるが、方やでは
『何でもありの、なし崩し』でしか生き残れない施設が、本当に『道の駅として必要なのか』とも思わざるを得ない。
要するに「
少なくともここは、「道路利用者の休憩施設」として機能する可能性は極めて低い。
そして、「
RVパーク 香美の隠れ家ときめき矢田川ヴィレッジ

「RVパーク 香美の隠れ家ときめき矢田川ヴィレッジ」は、名前はゴージャスだが、実態は「(笑)。
これで1泊1500円。電源代は別途500円。

ただしここの「RVパーク」では、車外にイス・テーブルどころか、サイドオーニングやシェルターを出して自炊し、さらに焚き火をしてもOK。テントを張ることも可能なようで、つまりは、オートキャンプ場となんら変わらない。
基本的にRVパークでは車外での自炊は禁じられているが、どこもかもが、そういうわけではなく、可否の判断は施設に委ねられている。
昔から北海道を含めて、タダ同然の野営場でも車中泊を重ねてきた筆者だが、今の時代にこんな値段でオートキャンプができるのは間違いなく希少だ。

おまけにここには、電源はもちろん、このようにキレイで清潔な水場と、シャワー設備まで備わっている。

ネットでも特にYouTubeを見ると、「RVパーク 香美の隠れ家ときめき矢田川ヴィレッジ」を「大絶賛」している投稿が目立つが、その大半はキャンピングカーに乗る”キャンパー”で、ここを「RVパーク」としてより、リーズナブルな「オートキャンプ・サイト」として評価している。
筆者もそれに異論はない。

ただしトイレに行くには、遠回りになる車道か、夜は灯りがなくて真っ暗になる、この手作り階段を往復する必要がある。
加えてサイトに電灯がないため、ここはランタンにかなりの虫が寄ってくるので、夏はサイドオーニングよりシェルターのほうが役に立つ。

また車内に入りこまれないよう、できればクルマにも網戸があるほうがいい。

翌朝早く旅立つ予定だったこともあり、筆者は撮影と夕食を済ませた後、涼しくなった頃合いを見図って、道の駅までクルマで上がり、そこで車中泊をした。
料金はデイキャンプ代と思えばいいだけで、車中泊に関しては明らかに道の駅のほうが快適だと思う。
8月でも夜は涼しく、朝方は寒く感じるほどだった。
あと、ここにはひとつ面倒なルールがあるので付け加えておこう。

それは炭火で、防火のために灰は完全に消火してビニール袋詰にし、朝9時以降に管理棟まで持ち込むか、持ち帰りになる。

筆者はどちらも無理だったので、この日はあえてカセットガスで鮎を焼いた。
どこのキャンプ場でも、炭の灰は決められた場所に24時間廃棄できるので、お役所を説得していただいて、普通の対応にしてもらえると嬉しいのだが、筆者のように開店までに道の駅を出るような人が、RVパークを利用することはほとんどなのだろう。
最後に好き勝手なことを云わせてもらうと、ここは道の駅の駐車場の奥側に、RVパークを移動させ、現在の場所はオートキャンプサイトにするほうがいいと思う。
それでもリピーターにすれば、これまでと同じ条件なので逃げないはずだ。
理由は、河川敷は大水が出ると一発で施設がやられるので、せいぜい区画オートサイトと炊事場までにしておくほうが無難。
逆に設備投資がかかるRVパークは、遊んでいる食事処を屋台風に営業すれば、もっと収益をあげられそうだし、トラベラー系の旅人も利用しやすくなる。
「道の駅 あゆの里矢田川」の車中泊好適度
「道の駅 あゆの里矢田川」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり24時間利用可
缶・ビン・ペットボトル:同上

一応は、キャンプ・RVパーク利用者用にゴミステーションが用意されているようなのだが、それ以外の人も利用できるようだ。
周辺に民家も少なく、前を通るクルマも少ないため、あえてここに家庭ゴミを捨てに来るようなヒマ人もいないようで、ゴミについても寛容だった(笑)。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 あゆの里矢田川」の最寄りの温泉&周辺買い物施設

かすみ矢田川温泉
道の駅から約10キロ
☎ 0796-37-1126
入浴料:大人630円
10時~20時(受付最終19時15分)
水曜 定休
※なお道の駅の場内に、シャワー(500円)もある。
コンビニ
ローソンまで約9キロ

スーパーマーケット
「フレッシュバザール香住パーク店」まで約14キロ。かすみ矢田川温泉からは5分もかからないので、合わせて行くといい。
「道の駅 あゆの里矢田川」のアクセスマップ
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