下呂温泉のソウルフード「鶏ちゃん」 人気店「杉の子」の中高年食レポ

郷土料理
「クルマ旅のプロ」がお届けする車中泊グルメガイド
「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、20年以上かけて味わってきた全国のソウルフード&ドリンクを、そのレシピと老舗・行列店を交えてご紹介します。
「ニッポンのソウルフード」を味わい尽くす。
車中泊で日本各地のご当地グルメを味わいたい人に向けたガイドです。
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「鶏ちゃん」は、北海道のソウルフード「ジンギスカン」の”岐阜県バージョン”

鶏ちゃん

鶏ちゃんとは…

「鶏ちゃん」は、下呂市を含む岐阜県飛騨地方南部の郷土料理で、醤油や味噌をベースに、ニンニクや生姜を加えた自家製のタレに鶏肉を浸け込み、キャベツ・モヤシなどの野菜といっしょに鉄板で炒める料理のこと。

羊肉とは違うものの、イメージはまさに北海道でよく見る「ジンギスカン」の岐阜バージョンだ。

このエリアの道の駅やサービスエリアでは、さまざまなメーカーの冷凍パックが売られており、「けいちゃん」あるいは「ケーチャン」と記された商品も多い。

鶏ちゃん

「鶏ちゃん」のルーツは、卵を産まなくなった採卵用のニワトリを食べたのが始まりで、食肉が手に入りにくかった当時の「おもてなし」として、盆や正月、あるいは親族の集まりや来客があるときなどに振る舞われたという。

それが普段の夕食のおかずとして食卓に並びだしたのは、1950年頃らしく、1960年頃からは地元の精肉店や居酒屋が独自に味を改良し、今日に至っている。

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「杉の子」の鶏ちゃん食レポ

杉の子

「杉の子」は「秘密のケンミンSHOW」にも登場したことがある、下呂温泉の有名店。筆者が訪ねたのは、偶然にもその放送の翌日だった。

その時は並ばずに済んだが、今は行列店になっているようだ。

鶏ちゃん 杉の子

筆者が気に入ったのは、「鶏肉とキャベツしかない」というこだわりの姿勢。

焼き鳥屋でもそうだが、飲兵衛にとって鶏肉のアテはキャベツと相場は決まっており、「しっかりうちの店の鶏を味わって帰れ」という店主の無言のメッセージが、そこに込められているような気がした。

ジンギスカン白樺

ちなみに、北海道の帯広に「白樺」という有名なジンギスカンの店があるが、ここも羊肉と玉ねぎしか出てこない。

さて。気さくな女将から、おいしく焼く秘訣は「焦げないないよう、ひたすら混ぜること」とアドバイスを受けながら「鶏ちゃん」が完成。

ガーリック醤油味の鶏肉は思っているより柔らかく、キャベツもシャキシャキ感が残るところをうまく入れてある。

鶏ちゃん 杉の子

杉の子の「鶏ちゃん定食」は、ご飯とみそ汁、おしんこ付きで一人前1400円。これに締めで焼きそばを加えると、そこそこお腹は満たされる。

焼きそばを加えると、ひとり1500円を超えるので、ランチにしてはずいぶん「いい値」だと思うが、食べ方の指導料込みと思えば、それはそれで「あり」かもしれない(笑)。

杉の子

なお「杉の子」は、2012年にアメリカ合衆国をモデルに設立された「鶏ちゃん合衆国」に加盟している。

「鶏ちゃん合衆国」は、鶏ちゃんを提供する飲食店や鶏ちゃん関連商品などのメーカーを「州」、鶏ちゃんの小売りを専門に行う事業者を「自治区」と定めたユニークな組織で、鶏ちゃん普及に一役買っている。

下呂温泉PIA

最後に。

「杉の子」の場所は、下呂ショッピングセンターPIAから、名古屋方面に50メートル・徒歩で1分ほど。店にも10台ほどの駐車場がある。

☎0576-25-7011
11:00~15:00・月曜定休

杉の子 オフィシャルサイト

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