この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
朝から巨人のキャンプは大盛況!
確実なのは、スタジアムの駐車場での前泊だが…
平日はさほどでもないが、ジャイアンツのキャンプ中は「KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎」周辺には、朝から渋滞が生じる。
ゆえに、練習が始まるちょっと前に着こうというのは甘い。まして、週末は試合がなくても県外から多くの見学客がやってくる。
仮に首尾よく球場に入れても、今度はジャイアンツタウンで、イベントに参加したいファンの大行列が始まっている(笑)。
キャンプを見に来るファンのお目当ては、選手を間近に見て、できればサインをもらうことだ。ゆえに自分が「そこまで」と思ってなくても、多少はその流れに巻き込まれる。
というわけで… 本腰入れてキャンプを見ようと思うなら、「サンマリンスタジアム宮崎」での車中泊にトライしてみよう。
防寒用品と望遠鏡は必須
「南国なので暖かいだろう」という油断は禁物。ベンチに座って長時間耐えられる装備で出かけるのは常識だ。有効なのはウレタンで底冷えを防ぐベンチシートで、今は100円ショップでも手に入る。
服装では、フードか帽子で頭も防寒できるようにしておくと、風が出てきたり、しぐれてきても安心だ。
キャンプに限らず、スポーツ観戦には双眼鏡があるといい。
筆者が使っているのはニコンの野鳥観察に使われるモデルだが、大きな人間を見るのに、ここまでの双眼鏡は要らない(笑)。
余談になるが、筆者はこのニコンのコンパクト望遠カメラ・P900でさきほどの菅野選手を撮っている。
P900は野球中継で時々映るバズーカ砲のような望遠レンズの、なんと3倍以上の望遠撮影を可能にする、野鳥撮影用の特殊モデルだ。
本来は100メートル以上離れた場所にいる、こんな奴を撮るためのカメラだが、サンマリンスタジアムでは、なんとこのP900を首からぶら下げた若い女子を何人も見かけた。
さすがは獲物が大きいだけに、「金かけとるわ~」(爆)。
思わずこっちが恥ずかしくて、隠したくなった。
スタジアムでの留意点
将来性のある若手を参加させる春季キャンプには、ファンでもまだ馴染みの薄い
背番号や名前の選手が多い。
そこで役立つのが、選手紹介の記載された無料のオフィシャルカタログだ。インフォメーションに行けば置いてあるので、これを最初に手に入れよう。
キャンプ期間中は、練習前やランチタイムにファンとのコミュニケーションを図るさまざまなイベントが行われる。
ジャイアンツは、そのスケジュールをインフォメーションで告知しているので、
興味があればチェックしよう。サインがもらいやすいのもこの時だ。
なお、ランチには野外に用意されたフードコートが面白い。
だが、ジャイアンツは昼食の時間帯に、「ランチ特打」と呼ばれる人気選手の打撃練習を行う。この日は阿部選手が登場し、豪快なアーチを連発していた。
それが見たい人は、筆者のように弁当を選択しよう。