車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年9月現在の曽爾高原の駐車場及び車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
秋の曽爾高原で見たいのは、夕日に輝くススキ。
「曽爾高原」 DATA
曽爾高原
〒633-1202
宇陀郡曽爾村太良路
現地電話なし
問い合わせ先
0745-94-2106(曽爾村企画課)
駐車場
150台 1日800円
「曽爾高原」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2002年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2002.10.24
2003.11.15
2004.09.04
2006.10.08
2008.10.20
2021.10.22
※「曽爾高原」での現地調査は2021年10月が最新で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年9月に更新しています。
曽爾高原【目次】
「曽爾高原」の概要と、ススキの季節の愉しみ方
標高1038mの倶留尊山(くるそやま)から、亀の背に似た亀山(標高849m)を結んだ西麓に広がる「曽爾高原」は、奈良県と三重県との県境付近に広がる「室生赤目青山国定公園」に属している。
周辺には、地元の新鮮野菜をたっぷり使った料理と地ビールが味わえる「曽爾高原ファームガーデン」・日帰り温泉「お亀の湯」、さらにコテージのある高規格オートキャンプ場「サン・ビレッジ曽爾」などの施設があり、京阪神から行ける身近なレジャースポットとして人気を博している。
その「曽爾高原」の名物が「ススキ」だ。
9月中旬に穂が出はじめ、10月上旬~11月下旬には、日中は太陽の下で「銀の海原」が如くに、光輝く大きなうねりとなり
陽が傾き始めると、今度は黄金色に染まって優しく揺れる。
ススキ野原も、ここまで来ると、もはやアートの領域だ。
もちろんこんな絶景を、フォトグラファーたちが見逃すはずはなく(笑)、平日でも高台のベストポジションは、昼過ぎにはもうほとんど空いていない。
ただ曽爾高原は広大で、他にもいい絵が撮れるポイントは残されている。
また夕陽に染まるススキは、至近距離からのほうが繊細に撮れる。
なお10月初旬でも、「曽爾高原」は夕暮れから少し肌寒くなってくるので、暖かい格好をして出かけよう。
また日が沈むと一気に暗くなるので、懐中電灯を持参していくと安心だ。
「曽爾高原」のマイカーアクセス&駐車場
「曽爾高原」にマイカーでアクセスするには、大阪・名古屋方面のいずれからも、無料で走れる自動車専用道路の「名阪国道」が便利だ。
大阪からは「名阪国道」の「針インター」で降り、そこから国道369号で約38キロ・45分、名古屋方面からは「上野インター」で降りて、国道368号で約37キロ・50分と、ほぼ同じくらいの距離になる。
「曽爾高原」のススキ野原まで歩いて行けるのは、こちらの「野口駐車場」。
といっても、通常「曽爾高原」の駐車場と云えば、ここになる。
収容台数は150台で、料金は終日800円。
場内にトイレがあるので、散策に出かける前に済ませて行こう。
車中泊もできなくはないが、30分ほど走れば、温泉が併設する道の駅まで行ける。
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曽爾高原の車中泊事情
「曽爾高原」の最寄りの道の駅は「伊勢本街道御杖」で、読み方は「いせほんかいどうみつえ」。
ここは日帰り温泉「姫石の湯(ひめしのゆ)」を併設しているのでありがたいが、営業時間が20時(受付最終19時30分)・火曜定休というのがネックだ。
ちなみに、10月中旬の「曽爾高原」の日没は17時30分前後。日没と同時に曽爾高原を後にしても、受付終了まで2時間しかない。
しかも道路マップで見ると近そうに見えるが、道がないため約21キロ、クルマで30分近くはかかる。
それでも「曽爾高原」から「野口駐車場」までの移動時間と、「野口駐車場」から「道の駅 伊勢本街道御杖」までの移動時間を合わせても、1時間まではかからないと思うので、間に合わなくはないだろう。
だがその場合は、陽が沈んだ後に見られる「雲焼け」まで、見届けるのは難しい。
ドタバタするのが嫌なら、温泉と食事を「曽爾高原」から約3キロ・クルマで5分ほどのところにある「お亀の湯」で済ませ、それから移動する手もある。
もっとも…
翌日の動きやすさを考えるなら、名阪国道の「針インター」に隣接している「道の駅 針テラス」まで、引き返してしまうのがベストだろう。
「道の駅 針テラス」では、2023年5月26日から営業を再開している日帰り温泉施設の「はり温泉らんど」が23時まで営業しているほか、24時間営業のコンビニもあり、利便性は際立っている。