車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年8月時点の「道の駅 針テラス」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
コンビニが併設する「道の駅 針テラス」は、名阪国道最大のサービスエリアで、併設している「はり温泉らんど」は、2023年5月に再開。
道の駅 針テラス DATA
道の駅 針テラス
〒632-0251
奈良県奈良市針町345
☎0743-82-5533
営業時間
9時~18時(店舗によって異なる)・無休
「道の駅 針テラス」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回 /第14回
登録日/1998年4月17日
開駅日/2001年7月28日
「道の駅 針テラス」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.06.05
2010.12.31
2014.11.30
2018.06.30
2019.02.25
2020.01.11
2022.10.01
2023.08.19
※「道の駅 針テラス」」での現地調査は2022年8月が最新になります。
道の駅 針テラス【目次】
「道の駅 針テラス」のロケーション
近畿在住者以外には耳慣れない「名阪国道」は、国道25号のバイパスで、奈良県の天理ジャンクションから、伊賀市を経由し、三重県の関ジャンクションに至る、無料の一般自動車専用道路のこと。
高速の東名阪自動車道と西名阪自動車道に直結していることから、新名神高速道路の開通後も、大型トラックの通行量は多い。
「道の駅 針テラス」は、2001年にその「名阪国道」と国道369号線が交差する針インターに併設されるかたちで作られた、総収容台数460台を誇る大規模な道路休憩施設で、実質的には「名阪国道」のサービスエリアを兼ねている。
できた当初は「針T・R・S」と表記されていたが、最近は分かりやすいカタカナで表記されるようになったようだ。
旅の宿として「道の駅 針テラス」を見た場合、近くの観光地を訪ねるためというよりは、移動の途中に利用するケースのほうが多いと思う。
あえて近くの見どころを挙げるとすれば、約38キロ・クルマで45分ほど離れた、ススキで有名な「曽爾高原」になるが、夕陽を見てから「道の駅 針テラス」まで戻るのはけっこう骨が折れる。
そのため車中泊をするなら、約21キロ・クルマで25分ほどで到着できる、温泉併設の「道の駅 伊勢本街道御杖(みつえ)」のほうがいいだろう。
なお針テラスの周辺は峠になっており、冬は凍結と積雪に注意する必要がある。
「道の駅 針テラス」の施設
最初に書いておきたいのは、長きに渡って休業していた「天然温泉 はり温泉らんど」は、2023年5月に営業を再開していること。
長期間更新されていないウェブサイトを見てしまうと、今も休業中かと勘違いをするのでご注意を。
「道の駅 針テラス」の開業時は「都祁温泉フィットネスバード」として営業していたが、2020年にカプセルホテルを持つ施設にリニューアルされ、名称も「天然温泉 はり温泉らんど」に変更された。
しかし同年8月から再び休業となり、2023年5月にようやく営業再開に漕ぎつけた。
さて。
460台もの駐車台数を誇る「道の駅 針テラス」の駐車場は、どこでもほぼ平坦で車中泊に困ることはないが、駅舎の近くに駐めないと、トイレまで相当歩かなければならなくなる。
24時間トイレの入口は、「針テラス情報館」の隣にある。
もちろん中はウォシュレット。
こちらが奈良県のマスコットキャラクターで、ジャイアンツの岡本選手似の「せんとくん」がいる「針テラス情報館」。
広々としていてパンフレットもよく揃っているが、夏でも夕方6時で施錠される。
「針テラス情報館」の横には24時間営業のコンビニがある。
それもあってか、「道の駅 針テラス」はライダーたちがツーリングの「待ち合わせ場所」にすることが多いようだ。
特に週末の建物の前は、朝からかなり賑やかになる。
その洗礼を回避する秘訣は、写真の2列目の中央付近で車中泊をすることだ(笑)。
続いては物販飲食の施設について。
オープンから四半世紀を迎えた「道の駅 針テラス」は、外観と実態に違いが出ており、少々ややこしくなっている。
まず「とれしゃき市場」の看板がある赤枠の入口から入ると、そこはフードコートになっている。
もともとの「道の駅 針テラス」のレストランは2階にあったのだが、そこは団体客専用になり、南館エリアの2階はクローズドされていて現在は利用できない。
こちらがフードコートの左奥にある、大和産品直売所の「とれしゃき市場」で、野菜中心の品揃えになっている。
いっぽう、フードコートを挟んだ反対側が、お土産売り場になっている。ここには地元の奈良から途中にある三重、さらに遠く愛知県まで幅広いエリアの特産品が集められていた。
そしてここは、南館にある飲食店レイアで、テイクアウトの弁当を販売する「かまどや」、大衆食堂のチェーン店「針テラス食堂」などが入居している。
中でも人気があるのは、奈良のご当地ラーメンとしてインスタント食品にもなっている「天理スタミナラーメン」で、ここは夜10時まで営業している。
そのほかでは、道の駅から徒歩圏内に「餃子の王将」もある。
最後は駐車場を挟んだ真反対の、道の駅の出入り口横にある、農産物直売所「つげの畑 高原屋」。
こちらにも野菜類は並んでいるが、本館の土産売り場よりも、地元の特産品の品揃えが多く感じられた。
「道の駅 針テラス」 車中泊好適度チェック!
「道の駅 針テラス」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館外にあり24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 針テラス」の温泉&買物施設
はり温泉らんど
※2023年5月26日から営業を再開している。
☎0743-82-2619
おとな平日750円・土日祝800円
朝営業:7時~10時(受付最終9時30分)
夜営業:16時~23時(受付最終22時30分)
※休日は7時~23時(受付最終22時30分)
不定休
コンビニ
敷地内に24時間営業のファミリーマートがある。
最寄りのスーパー
約1キロのところに「ショッピングプラザたけよし」がある。
「道の駅 針テラス」のアクセスマップ
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