道の駅 飛鳥 車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック! 2023年9月更新

道の駅 飛鳥 奈良県の可燃物用ゴミ箱を置いていない道の駅

車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年9月現在の「道の駅 飛鳥」の車中泊に関する記述です。

「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

車中泊

この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

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~ここから本編が始まります。~

「道の駅 飛鳥」は”近鉄電車の飛鳥駅”に隣接する、明日香村から吉野エリアの観光拠点にしたい道の駅ではあるが…

道の駅 飛鳥

道の駅 飛鳥(あすか)DATA

道の駅 飛鳥
〒634-0138
奈良県高市郡明日香村越6-2
☎0744-54-3240
農産物直売所(あすか夢販売所)
9時~17時
総合案内所(飛鳥びとの館)
8時30分~18時
年中無休

「道の駅 飛鳥」の登録日

※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。

登録回/第49回
登録日/2018年4月25日

「道の駅 飛鳥」の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2020.04.04
2020.04.14
2023.09.23

※「道の駅 飛鳥」での現地調査は2023年9月が最新になります。

道の駅 飛鳥【目次】

道の駅 飛鳥

「道の駅 飛鳥」のロケーション

「道の駅 飛鳥」の施設

「道の駅 飛鳥」の車中泊好適度

「道の駅 飛鳥」 最寄りの温泉&買物施設

「道の駅 飛鳥」のアクセスマップ

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「道の駅 飛鳥」のロケーション

道の駅飛鳥 周辺マップ

2020年にオープンしたばかりの真新しい「道の駅 飛鳥」は、奈良県・明日香村の中心部にある、国道169号沿いの道の駅。

飛鳥の語源は、古代に新しい技術や知識を持った渡来人が、まさに「飛ぶ鳥=渡り鳥」のように遠い大陸からやってきて、朝廷直属の部民として暮らした「安宿(あじゅく=安心して暮らせる場所)」にあると云う。

そして「飛鳥」と「明日香」は同じ地域を指している。

渡来人が住み着いた時代から、このあたりは「アスカ」と呼ばれていたが、奈良時代から現代にいたるまでは「飛鳥」と表記された時代もあれば、「明日香」と表した時代もあった。

そのため現在は、主に地名・自治体名を表す際は「明日香」を用い、時代は「飛鳥」で表記しているという。

明日香村

ご承知の通り「明日香村」は、6世紀末から7世紀にかけての約100年間にわたって都が置かれ、「聖徳太子」の「冠位十二階」「一七条憲法」の制定、「中大兄皇子」と「中臣鎌足」による「大化の改新」など、律令国家体制の礎が築かれた”日本のはじまりの地”であることから、当時の宮殿や史跡が多く発掘されている。

聖徳太子生誕地

ゆえにここでは、時代の主役を担った「聖徳太子」ゆかりの地を辿りたい。

「聖徳太子」は6世紀末の、それまで豪族が支配してきたヤマト政権が、天皇家中心の政治体制へと転換していく過渡期に生きた実在人物で、その人生を知ることで本当の奈良が見えてくる。

石舞台古墳

写真は有名な「石舞台古墳」。

だが訪れる人のどのくらいが、この古墳の主が当時「物部守屋」氏を倒して絶対的な権力を手中に収めた、「蘇我馬子」であることをご存知だろうか。

その「蘇我馬子」の娘を妻とし、裏の権力者のバックアップを得て改革を進めたのが「聖徳太子」である。

この話を始めると、とりとめもなく長くなるので、興味のある人は以下の記事で続きをどうぞ(笑)。

ただ、京都とは比べ物にならないスケールを秘めた”本当の奈良の魅力”に迫りたい人は、ここから「奈良の探索」を始められることをお勧めする。

役小角

いっぽう

その「聖徳太子」と入れ替わるように、この世に誕生するのが、後に吉野山で悟りを会得し、金峰山寺を開く伝説の行者「役小角(えんのおずぬ)」だ。

実は「道の駅 飛鳥」は、「役小角」が修行を重ね、今も桜の名所で名高い世界遺産「吉野山」から、約15キロ・クルマで30分ほどのところにあり、観桜期には吉野の桜見物に使える車中泊スポットにもなる。

こちらも、詳しい話は別記事でどうぞ。

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「道の駅 飛鳥」の施設

道の駅 飛鳥

まず「道の駅 飛鳥」は、国道からではなく、飛鳥駅のロータリーから道の駅の駐車場に進む変則的な構造になっている。

道の駅飛鳥

それを知らずに明日香村方面から来ると、交差点で入口が確認できずに迷う。

おかげで筆者は気づかずに前をスルーしてしまったが、「道の駅 飛鳥」では表示が分からなくても、迷わず駅のロータリーに入ろう。

さて。

「道の駅 美瑛」「道の駅 蒜山高原」「道の駅 花の窟」などなど、これまでにも観光地にある道の駅にはずいぶん驚かされてきたが、「道の駅 飛鳥」もまた「ビックリぽん!」な道の駅のひとつだった…

なんと「道の駅 飛鳥」には、休憩室や売店・食堂といった”普通の道の駅にある駅舎”がない!

道の駅 飛鳥

休憩は駅前の青空ベンチでどうぞ。トイレはその近くにご用意しております。

道の駅飛鳥 トイレ

もちろん新しいので、中は云うまでもなくウォシュレット(笑)。

道の駅 飛鳥

お食事は、駅前のうどん屋さんでお召し上がりください。

道の駅 飛鳥

なお分からないことがあれば、駐車場から一番離れた場所に建つ「観光案内所」まで、わざわざ足をお運び願います。

まじか?

驚くよりも、呆れた!(笑)

道の駅飛鳥

ただ、この観光案内所には少しだけ土産物が並んでいる。

道の駅飛鳥

筆者はここで心躍る本を発見! 貴重な資料をゲットした(笑)。

ちなみにその隣には野菜の直売所があるようだが、筆者は気づけなかった。

道の駅飛鳥

というわけで、「道の駅 飛鳥」には24時間使える駐車場とトイレ以外には、レンタサイクルの倉庫しかないというのが実態だ。

それでも、国交省の「道の駅」の条件をクリアしているのだから問題はないし、道の駅の閉店後に来て開店前に立ち去る車中泊の旅人には、それで十分かもしれない。

道の駅飛鳥 トイレ

なお「道の駅飛鳥」は、当初は車中泊を禁止していた。

現在はこういう表示に変わっているのだが、それでもネットに疎い中高年車中泊旅行者は、「車中泊禁止」と勘違いする可能性は否定できない。

この件については、以下の記事をご覧いたければスカッとすると思う(笑)。

しかし、そもそも

道の駅飛鳥

筆者が用意している”解説サイト”を読まないと分からないような看板が、果たしていくつも必要なのか?

世間には、こんなバカバカしい表示のない道の駅はいくらでもある。

それに…

このロケーションに道の駅を作れば、通勤通学はもちろん、常識的な道の駅の利用目的以外にクルマを駐める人が続出するのは目に見えていたはず。

吉野山

例えば…

ちょっと鼻が利く旅慣れた車中泊利用者なら、冒頭で触れた「吉野山」の桜見物に、ここを利用しないはずがない。

隣接する近鉄「飛鳥駅」から「吉野駅」までは約45分・片道480円で行ける。

このシーズンにクルマで吉野山に行くのは自殺行為に近いので、こういう地の利をちゃっかり使わせてもらおう。

えっ、そういうのあり?

「迷惑駐車」にはならないの?

大丈夫じゃない?

だって、この道の駅はレンタサイクルを貸し出しているんだもの。クルマで来て借りる人は、みんなここに「長時間駐車」していくんでしょ。

確かに、理屈は通っている(笑)。

レンタサイクル代を払えばOKというのなら、専用の区画か許可証がないと、それこそ施設側の「反則行為」になるはずだ。

RVパークというのは、こういう時に役立つんじゃないのかな。予約もできるし、安心してクルマを置いて出かけられる。

どこ見てるのかな~、関係者は(笑)。

筆者なら、こんな理不尽でスキだらけの道の駅では泊まらない。

そもそも、「輩」というのはこういうスキを見逃さないわけで、根本的に解決できなければ永遠にカモにされる。

筆者もキャンピングカーだし、”十把一絡げ”にされるリスクは避けたい(笑)。

甘樫丘

というわけで、単純に”気分良く車中泊がしたい”という人には、明日香村にはもっとおおらかに車中泊ができるところがあるので、そちらを紹介しておこう。

なお吉野山に行くなら、以下の記事を参考にどうぞ。

もちろん、こんな不便なところに駐めて行かなくても、”合法的でとっておきのアクセス方法”を紹介している。

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「道の駅 飛鳥」の車中泊好適度

駐車場の平坦性=○
駐車場のキャパシティー=普通車:52台
ゴミ箱の有無=なし
ウォシュレットの有無=あり

旅行情報の充実度=○
付帯設備の充実度=△
周辺の車中泊環境=△

「道の駅 飛鳥」のゴミに対する対応

可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:24時間トイレの自販機横に設置。

道の駅飛鳥

こんなメジャーな観光地のど真ん中にある道の駅に、可燃物のゴミ箱が置いてないのは、いかがなもんだろうね~。

道の駅は「マナー」「マナー」と人には云うが、自分たちには関係ないとでも思っているのかな。

ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。

「家庭ゴミ」とは、家庭で発生する、もしくは一度家庭に持ち帰ったゴミを指す言葉で、ゆえに市町村が定めた指定のゴミ袋に分別して、指定回収日に出すことが義務付けられている。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。

道の駅氷見

こう説明すれば分かりやすいと思う。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。

それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。

弁当

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、

道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。

すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。

車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 飛鳥」の最寄りの温泉&買い物施設

橿原ぽかぽか温泉
おとな:平日700円・土日祝750円
平日:朝9時〜深夜1時(最終受付 深夜0時30分)
土日祝:朝8時〜深夜1時(最終受付 深夜0時30分)
定休日:毎月第4月曜日

コンビニ
セブンイレブンまで約300メートル。

スーパーマーケット
約1.5キロのところに「吉野ストア高取店」がある。

「道の駅 飛鳥」のアクセスマップ

マップをグーグルナビに切り替える方法
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」をタップし、画面が切り替わったら下の「ナビ開始」をタップするとナビゲーションが始まります。 高速道路か国道にするかを選びたい場合は、「ナビ開始」ボタンの左にある「経路」をタップすると表示されます。
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