「鳴門のうずしお」を確実に観る方法【クルマ旅のプロが解説】

鳴門のうずしお

25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「鳴門のうずしお」を確実に観るための情報です。

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この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。

車中泊のクルマ旅は、新しい日本の「旅のカタチ」
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、車中泊で旅する魅力をご紹介しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。



~ここから本編が始まります。~

淡路島まで来て、おとなも子供も世界最大級と称される「鳴門のうずしお」を見ずには帰れない。

うずの丘大鳴門橋記念館

「鳴門海峡」の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2008.05.17
2010.03.27
2011.03.27
2012.04.07
2012.11.25

2015.02.07
2018.05.13

2022.04.16
2023.03.05
2025.02.08
2025.11.08

「鳴門海峡」での現地調査は2025年11月が最新です。

鳴門のうずしお

鳴門海峡

「鳴門のうずしお」が生まれる原理

「鳴門のうずしお」を見る方法は
4つある。

「鳴門のうずしお」見学は、
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「鳴門のうずしお」が生まれる原理

「鳴門海峡」では、本当にこんなデッカイ渦が巻いているのか?

今はなんでもAIでできてしまう時代だけに、フェイクかデフォルメかと疑いたくなる動画や画像が多いわけだが(笑)、

世界的に有名な浮世絵師「歌川広重」が、江戸時代の1850年代に「六十余州名所図会」の中の「阿波 鳴門の風波」で、「鳴門のうずしお」をこのように描いている。

鳴門のうずしお

いっぽうこちらは、2010年に筆者が撮影した写真。

タイミングがあえば、こういうシーンにお目にかかれるのは本当だが、ポイントは「いつ」「どこで」「どのようにすれば」、「鳴門のうずしお」が見られるのかを知って行動することに尽きる。

そのために必要なことを、順を追って”自分が撮った写真”で説明しよう(笑)。

▶理由その1 
その大元は月にある。

満月

潮の満ち引きが、月によって引き起こされていることは、小学生以上の日本人なら大半は知っていると思うが、それを人に説明できるかと云われれば、これまた大半が沈黙してしまうのでは?(笑)。

なので、そこから簡単におさらいを。

潮の満ち引きの仕組み

月の引力

地球の近くにある月は、その引力で地球の海水を引き寄せている。つまり月に面した側の海水は強く引っぱられ、盛り上がって満潮になる。

遠心力(慣性力)

ただし月は地球の周りを回っている(公転)。この公転によって生じる遠心力(慣性力)は、地球の裏側にもっとも強く働くため、実は月と反対側の海水も盛り上がって満潮になる。

地球の自転

さらに地球は自転しており、地球上のほとんどの場所は1日に約2回、海水が盛り上がるところ(満潮)と、海水が引くところ(干潮)を通過する。

太陽の影響

太陽の引力も潮の満ち引きを引き起こす要因だが、月よりも地球から遠いため、その影響は月の約半分程度しかない。

ただ太陽と月の引力が重なる新月と満月の時期を、干満の差が大きくなる「大潮」と呼んでいる。

鳴門海峡

さて。

「鳴門海峡」の潮流はイタリアの「メッシーナ海峡」、カナダの「セイモア海峡」とともに「世界三大潮流」と呼ばれているが、なぜ「明石海峡」にはできず「鳴門海峡」にだけ「うずしお」はできるのか?

次はその謎を紐解こう。

▶理由その2 
淡路島の立地と潮流が海面に高低差を生み、川のような流れを生む。

出典:南あわじ市

太平洋の沖合いから伝播してくる潮流は、紀伊水道で2つに分かれ、一方は明石海峡を経由し、もう一方は鳴門海峡を通過して、播磨灘へと進んでいく。

その結果、約5時間もの時差を要して播磨灘が満潮になる頃、太平洋には既に干潮が生じている。

鳴門海峡

そのギャップにより、鳴門海峡周辺では海の中に滝のような段差が生じ、海水は高い方から低い方へと流れ始める。

ただ、海面の高低差だけでは「うずしお」は生じない。

▶理由その3
海底の地形がその流れにスピードのギャップを与え、渦が生まれる。

鳴門海峡

鳴門海峡は中央部が深く、潮の本流は抵抗を受けずにスムーズに流れるが、両岸は浅瀬になっているため、抵抗が強く流れは緩やかになっている。

鳴門のうずしお

「うず潮」が見られるのはその境目付近で、速い流れと遅い流れの抵抗が臨界を越えた時に発生する。

以上の話から解ることは、大きさに大小があるとはいえ、「うずしお」は基本的に毎日生じてはいる。

そのサイズがもっとも大きくなるのが、春と秋の大潮の頃で、 特に3月下旬から4月下旬は、1年でもっとも良い「うずしお」観潮のタイミングになるわけだ。

ちなみに毎日の「うずしお」が見られる時間は、以下のサイトで確認できるので、大潮でなくてもその時間を狙って行けば、”空振り”は避けられる。

「鳴門のうずしお」を見る方法は4つある。

鳴門のうずしお観潮船

手っ取り早く云えば、観潮船に乗って間近から見るか、大鳴門橋の上から少し遠目に見るかの2つに大別される。

それが鳴門海峡をはさんだ、淡路島の南あわじ市と四国の鳴門市の両方でできるため、具体的には4つになるというわけだ。

さらにそれを、ニーズ別に分けて説明すると以下のようになる。

無料で見たい!

大鳴門橋の展望スペース

淡路島側にある「道の駅 うずしお」の敷地からは、徒歩で大鳴門橋に進むことができ、橋の途中に展望所がある。

遠目にはなるが、無料で見られるのはここだけ。

前日に「どんなものか」を確認するにはベストな場所だが、ここでばっちり見られるというのは期待しないほうがいい(笑)。

鳴門公園

なお、徳島県側の「鳴門公園」にも、「大鳴門橋」と「鳴門海峡」を望む展望台が4ヶ所あるが、いずれも陸上なので「うずしお」を観るにはちょっと遠い。

風雨を避けて、室内から見たい!

渦の道

ただし徳島側にある「渦の道」は、ガラス張りになった室内空間になっている。

有料(おとな510円)ではあるものの、「うずしお見学」に付き物の「強風」と「紫外線」が避けられるメリットは大きく、どちらかといえば女性向きだ。

渦の道

筆者が撮れたのはこの程度だが、他の展望所よりも鳴門海峡にせり出した場所にあるので、もしかしたらきれいに見える日があるかもしれない。

とにかく、近くから見たい!

「鳴門のうずしお」の観潮船には2つのタイプがある。

そのうち渦の間際まで接近できるのは、写真の「クルーザー」と呼ばれる小型船だ。

筆者はここではまだ乗ったことがないので何ともいえないが、揺れや飛沫を含めた「クルージングの醍醐味」を、リアルに体験したい人にはフィットしそうだ。

淡路島から運行
ヘリオス/マリノポート伊毘

徳島から運行
うずしお観潮船アクアエディー

「うずしお」の写真が撮りたい!

うずしおクルーズ

淡路島の福良港から出港するジョイポート南淡路の「威臨丸」「日本丸」は、渦に近づけない代わりに、高い位置から「うずしお」が撮影できる。

船が大きいだけに揺れも小さく、筆者のように写真目当ての人にはお勧めだ。

鳴門のうずしお

ただしスマホで撮れるかどうかはわからない。秘訣はあまりズームせずに、とにかく画角に取り込むこと。写っていればあとでトリミングすればいい。

なお、この船に関しては詳しい撮影ガイドも用意している。

「鳴門のうずしお」見学は、車中泊旅行者向きのコンテンツ

道の駅 福良 車中泊

「潮見表」を見ればある程度の予測がつくとはいえ、「鳴門のうずしお」は神出鬼没に近い自然のアトラクションだけに、直前でも予定を替えられる車中泊の旅人は、圧倒的に有利な立場にある。

ゆえに「事前予約」よりも、できれば平日を選んで、当日の朝の気象・天候を見て、前述した4つの選択肢からベターなものを選ぶといい。

こういう経験を重ねるほど「旅行力」はアップし、より困難な「絶景スポット」での幸運を引き当てる確率も高くなる。

野生のシャチとクルージング 知床半島

この写真は知床の根室海峡で撮ったものだが、クルーザーの前をゆうゆうと泳いでいるのはシャチオくんだ。

「日々鍛錬し、いつ来るとも分からぬ機会に備えよ」

これはNHKの朝ドラ「カムカムエブリバディ」に登場した、平成の武士「虚無蔵」(松重豊)の名言だが、旅でもきっちり当てはまる。

特に「鳴門のうずしお」は、いずれ北海道や離島への旅を目論みたい人にとっては、いい鍛錬の機会になるだろう(笑)。

しかし「孤独のグルメ」の「井之頭五郎」から、大河ドラマ「どうする家康」の「石川数正」まで、「松重豊」は演技の幅がほんとに広い役者さんだね!。

 

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