道の駅 信州蔦木宿 車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック! 2022年10月更新

長野県の24時間ゴミ箱が使える道の駅

【2022年10月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 信州蔦木宿」の車中泊に関する記述です。

「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
なお、道の駅での車中泊の可否については以下の記事を参照に。もちろん結論は「可能」です。
道の駅での車中泊は、”禁止”ではなくルールを守れば可能です。【車中泊専門家が解説】
車中泊歴25年のクルマ旅専門家が、2024年1月現在の「道の駅での車中泊が許されるルールと理由」を詳しく解説しています。
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「道の駅 信州蔦木宿」は、温泉併設で八ヶ岳・清里観光に使える甲州街道のベスト車中泊スポット

道の駅 信州蔦木宿

道の駅 信州蔦木宿 DATA

「道の駅 信州蔦木宿」
〒399-0214
長野県諏訪郡富士見町落合1984番地1
☎0266-61-8222
食事処・農産物直売所「てのひら館」
8時~20
時30分(ラストオーダ:20時)
情報ステーション
8時 ~午後22時(夜間閉鎖)
天然温泉「つたの湯」(温泉交流館)
10時~22時(受付最終21時30分)
火曜定休・1月1日休館

「道の駅 信州蔦木宿」の登録日

※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。

登録回/第14回
登録日/1998年4月17日
開駅日/1999年4月1日

「道の駅 信州蔦木宿」の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2010.07.21
2012.09.13
2015.02.28
2015.03.12
2020.10.07
2021.03.12
2022.09.25

※「道の駅 信州蔦木宿」での現地調査は2022年9月が直近になります。

道の駅 信州蔦木宿(つたきじゅく)【目次】

道の駅信州蔦木宿

「道の駅 信州蔦木宿」のロケーション

「道の駅 信州蔦木宿」の施設

「道の駅 信州蔦木宿」の車中泊好適度チェック!

「道の駅 信州蔦木宿」の温泉&周辺周辺買い物施設

「道の駅 信州蔦木宿」のアクセスマップ

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「道の駅 信州蔦木宿」のロケーション

南アルプス

1999年にオープンした「道の駅 信州蔦木宿」は、山梨県との県境に近い、長野県諏訪郡富士見町にある国道20号(旧甲州街道)の道の駅で、付近からは「南アルプス」が間近に見える。

カントリーキッチン

八ヶ岳中信高原国定公園に含まれる富士見町は、ハイキングやスキーだけでなく、ショッピングや陶芸などの創作活動が楽しめる、総合リゾート型の避暑地として開発が進んでいる。

道の駅 信州蔦木宿 マップ

「道の駅 信州蔦木宿」から5.5キロほど離れた山梨県の小淵沢には、温泉併設でカップルやファミリー層に人気のある「道の駅こぶちさわ」が、また甲府方面に8キロほど走ったところには南アルプスの天然水が無料で汲める「道の駅はくしゅう」がある。

その中で、中高年がゆっくりとしたペースで車中泊旅行を楽しめるのは、この多目的園地に駐車スペースがある「道の駅 信州蔦木宿」だと思う。

道の駅 信州蔦木宿

「道の駅 信州蔦木宿」の施設

道の駅信州蔦木宿

日帰り温泉と公園を併設している「道の駅 信州蔦木宿」は、地元住民にも人気が高く、営業時間中は温泉前の駐車場が日帰り客で混雑している。

道の駅信州蔦木宿

また中高年には、江戸時代に甲州街道の宿場町として栄えた「蔦木宿」をイメージした、和風テイストの「道の駅 信州蔦木宿」のほうが、モダンで若者向けに作られた「道の駅こぶちさわ」より気取りがなく、落ち着ける。

道の駅 信州蔦木宿

メニューが想像できそうな「道の駅 信州蔦木宿」の食事処。

道の駅 信州蔦木宿

全体的に庶民価格だが、「温泉セット」はさらにお値打ち感に満ちている。

道の駅 信州蔦木宿

筆者が注文したのは、1000円のチャーハン・醤油ラーメンセット。

トラックのドライバーが多いせいか、ボリュームがあってうまいし、チャーシューの大きさにもご注目。

道の駅 信州蔦木宿

売店にもそこそこ土産物が揃っている。

道の駅 信州蔦木宿

珍しい鹿の角を加工したキーホルダー。道の駅ではありふれたお菓子類より、こういうもののほうが目を引く。

道の駅信州蔦木宿

「道の駅 信州蔦木宿」には、トイレの横に休憩室を兼ねて、周辺の観光パンフレットを揃えた「情報ステーション」が用意されている。

道の駅信州蔦木宿

そして24時間トイレにはウォシュレットを完備。

道の駅 信州蔦木宿

さらに「情報ステーション」と24時間トイレを結ぶ屋根付きの通路が、ゴミステーションになっている。

道の駅 信州蔦木宿

これはかつてのゴミ箱。

トラックを含めて車中泊をする人が多いことから、朝になると可燃物用に用意されたポリバケツからゴミが溢れかえり、掃除のおばちゃんが早くから来て片付けていた。

それは普通なら、音を上げてゴミ箱を撤廃してもおかしくはない状況だった。

だが、ゴミステーションは今も健在だ。

しかも半分が可燃物用で、それでもまだ足りないため、予備に袋まで置いてある。つまりこれが人気のある道の駅の現実の姿で、それを正面から受け止め、おばちゃんの手間を省くために、ちゃんとお金をかけて改善している。

今は手が汚れて人が嫌がる仕事を省くために、ゴミ箱を置かない道の駅が増えているが、道路利用者の休憩施設である「道の駅」を開業するなら、このくらいの覚悟があって然るべし…

筆者には、黙々と働くおばちゃんがそう語る声が聞こえた気がした。

道の駅 信州蔦木宿

さて次は、その裏返しといえる話だが、

唯一とも云える「道の駅 信州蔦木宿」の難点は、大型トラックの多さだ。

車中泊旅行者が快適なところは、トラックの運転手にも通じるわけだが、トラック・レーンに停まっているとはいえ、これだけの台数に一晩中エンジンをかけたままにされると、騒音はすざましく、たまったもんじゃない。

近所に民家がないからいいものの、どうにかならないのかね~、ほんと。

道の駅 信州蔦木宿

たとえ夕方は少なくても、深夜になると満車近くまで増えることもあるので、車中泊をする際は、最初から離れた場所を選ぶことが大事だ。

道の駅信州蔦木宿

「道の駅 信州蔦木宿」のベスト車中泊スポットは、24時間トイレとゴミステーションに近い建物の前の最前列。

温泉が終わる頃には空いてくるので、その頃に移動するといい。

道の駅 信州蔦木宿

次が冒頭に説明した多目的緑地の芝生広場駐車場で、できれば一番左側がいい。

道の駅信州蔦木宿

なお「道の駅 信州蔦木宿」は地デジの電波が不安定で、夜は比較的よく映るのだが、朝は電波が弱くなってワンセグでも拾えなくなることが多い。

道の駅信州蔦木宿

こういう時に役立つのが、テレビ・ストリーミングアダプター。

これは地デジだが、同じようにBSも見られる。BSアンテナが要らないスグレモノで、筆者の車中泊の旅では、もはや必須と呼べるアイテムになっている。

最後は、隣接する河川敷の話をしよう。

道の駅 信州蔦木宿

「道の駅 信州蔦木宿」は釜無川に面しており、駐車場から徒歩で川辺に降り、景色や川遊びを楽しむことができる。

若いブロガーたちはこの後に続けて、「昔はここでキャンプができたらしい」と綴っているわけだが、「生き字引」とも云える筆者がその真実を語ろう(笑)。

確かにその昔、ここではキャンプをすることができた。

写真は2010年に初めてここを訪ね、その河原で車中泊キャンプをした時の写真だ。

こちらは2012年の様子。

まだキャンプは許されていた。中には「勝手にやっているんだろ」という云う人がいるかもしれないが、下の写真をよく見ていただきたい。

道の駅 信州蔦木宿

手前の立て看板には「焚き木(ご自由にお使いください)」と書かれている。

つまり、気の利いたサービス付きの容認だった(笑)。

要は、この頃に来ていたのは「キャンプがうまい」人達だったということ。

うまいからゴミも最小限に抑え、洗い物も道の駅でせずにサイトで済ませる。

山でキャンプをした経験があれば、いとも簡単な話だ。

ゆえに道の駅も、重い雑木の枝をうまく無料で処分できる方策として歓迎し、まさにWinWinの関係がそこにはあった。

道の駅 信州蔦木宿

お馴染みのこの看板が立てられたのは、それから先。

筆者の記録にあるのは2015年の2月だが、もっと早かったかもしれない。

理由については様々な解釈があるが、筆者流に云わせれば「へたくそキャンパー」がこぞってここへ来たからにほかならない。

そりゃタダでゴミも捨てられ、温泉もあるとなれば当然だ(笑)。

だが、そうなると道の駅の態度も変わる。

ましてや、今のようなレジャー・キャンパーが大量異常発生している時代には、禁止のままのほうがいい。

ただ熱りが覚めれば、また以前のように開放してもらいたいものだ。

ちなみに先ほどのゴミ箱を見ればわかる通り、「道の駅 信州蔦木宿」は、相当我慢強い道の駅だと思う。

ここまで耐える「道の駅 信州蔦木宿」から「キャンプ禁止」と訴えられれば、誰だって納得するしかあるまい。

もし時間があれば、そういう視点から冒頭で紹介した「道の駅こぶちざわ」と比べて来て見ていただきたい。

キレイとかオシャレよりも、大事なものが道の駅にはある。

ゴミ箱を置かず、自分たちのところだけがキレイだとしても、旅人から評価されるとは限らない良い例だ。

「道の駅 信州蔦木宿」の車中泊好適度

駐車場の平坦性=○
駐車場のキャパシティー=普通車:90台
ゴミ箱の有無=あり
ウォシュレットの有無=あり
旅行情報の充実度=○
付帯設備の充実度=○
周辺の車中泊環境=△

「道の駅 信州蔦木宿」のゴミに対する対応

可燃ゴミ:トイレの前にあり、24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上

道の駅 信州蔦木宿

なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。

「家庭ゴミ」とは、家庭で発生する、もしくは一度家庭に持ち帰ったゴミを指す言葉で、ゆえに市町村が定めた指定のゴミ袋に分別して、指定回収日に出すことが義務付けられている。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。

道の駅氷見

こう説明すれば分かりやすいと思う。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。

それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。

弁当

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、

道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。

すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

バイクキャリア

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。

車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 信州蔦木宿」の温泉&周辺買い物施設

つたの湯

つたの湯
道の駅に併設
大人700円
10時~22時(受付最終21時半)火曜定休

コンビニ
「セブン-イレブン小淵沢インター店」まで約5キロ。

スーパーマーケット
約8キロ離れたところに「西友富士見店」がある。

「道の駅 信州蔦木宿」のアクセスマップ

マップをグーグルナビに切り替える方法
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」をタップし、画面が切り替わったら下の「ナビ開始」をタップするとナビゲーションが始まります。 高速道路か国道にするかを選びたい場合は、「ナビ開始」ボタンの左にある「経路」をタップすると表示されます。
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日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック!

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