この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 ひろさき」は、夜11時まで営業している日帰り温泉が隣接する道の駅
道の駅 ひろさき 車中泊好適度チェック!【目次】
1.「道の駅 ひろさき」のロケーション
弘前市のキャッチコピーは、「お城とさくらとりんごの町」。
「日本を旅していると、たまに「町のイメージ」とまったく違う装いを持った道の駅に遭遇するが、この「道の駅 ひろさき」もそのひとつだ。
小さいながらも現存十二天守に名を連ねる「弘前城」を有し、りんご栽培のノウハウを桜に活かした画期的な技法で、一躍日本を代表する桜の名所に躍り出た町…
それが2009年に初めて弘前を訪れた時の、筆者の「予備知識」だった。
だがお城と桜がある弘前公園から、「道の駅ひろさき」は約11キロも離れた場所にあり、距離的には「道の駅 いなかだて」から行くのと、ほとんど変わらない。
2.「道の駅 ひろさき」の施設
さて。東北自動車道の「大鰐弘前インター」から、約3分の好立地を誇る「道の駅 ひろさき」は、よもやの「農産物加工場」の一画にある。
誰もが驚くのも無理はない。
いくらリンゴの名産地でも、それはさすがに大胆過ぎるでしょ!(笑)。
ただ「道の駅ひろさき」がオープンしたのは1995年。当時の担当責任者に、現在のような道の駅の未来が予測できなかったことを、責めることはできまい。
直売所だけあって、売店は商品満載(笑)。
リンゴの加工品だけでなく、様々なものを置いているので面白いし、地元のお客も朝からどんどんやってくる。
それもあってか、食堂のメニューは実にリーズナブル。いまどき、全部1000円以下というのも珍しい(笑)。
情報休憩室に相当する場所はなく、観光パンフレット類も売店の片隅に置いてあるが、「要るなら持ってって~」という感じ(笑)。
また可燃物のゴミ箱も、ポツンとひとつ売店出口に置かれていた。
まあ必要なものは、ひととおり揃えてあるが、「うちは商売で忙しいので!」と目には見えない看板が、出入口に暖簾のようにぶら下がっているようで、気忙しいったらありゃしない。
ここには城下町弘前の気品とか落ち着きのようなものはカケラもない、まるで「みちのくの小大阪」だ(笑)。
2021年4月 追記
2018年8月に訪ねた時には、敷地内に「大漁」という食事処があったが、既に退店していて、現在は空き家になっている。
さて。「道の駅ひろさき」の駐車場のレイアウトはL字型で、大きくふたつのブロックに分かれている。
いずれにもウォシュレット付きのトイレが用意されているのはありがたい。
こちらは農産物加工施設前の駐車場。路面はフラットで、温泉にも近いことから車中泊をする人が多いようだが、朝から農産物の搬入・搬出作業が行われるので、開店までには移動するほうがいい。
トイレ。ただその真横はトラックの「特等席」だ(笑)。彼らはまずエンジンをかけたまま居座るので、ここは夜間も騒々しい。
「道の駅 ひろさき」で、筆者が泊まるのはこちら。
トラッククレーンがなく、トイレにも屋根伝いで行くことができる。
道の駅ひろさき オフィシャルサイト
4.「道の駅 ひろさき」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
この道の駅の注目すべき点は、日帰り温泉がすぐ隣にあることだ。
この写真は道の駅の駐車場から撮影しており、花の湯へは徒歩2.3分で行ける。しかも夜11時まで営業しており、食堂もある。
花の湯
☎ 0172-49-7311
大人350円
6:00~23:00・不定休
コンビニ
ファミリーマートまで約1.5キロ。
スーパーマーケット
クルマで8分ほどのところに「マックスバリュ新おおわに店」がある。
ここは昔からの「マックスバリュ」で、専用容器さえ持っていればイオンカードがなくても、誰でも無料でアルカリイオン水を給水できる。
5.「道の駅 ひろさき」のアクセスマップ
日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック!
「弘前ねぷたまつり」時の車中泊について
特に経験の浅い車中泊の旅人は、何も考えずにこの道の駅を目指してくる。案の定「弘前ねぷたまつり」の翌日は満車状態だった。
この状況を回避したいなら、冒頭で紹介した収容台数が180台を超える「道の駅いなかだて」を最初から目指すほうがいい。
「弘前ねぷたまつり」に関する記事はこちら。