2021年・東北桜前線追っかけ旅(3)福島編

岩手県の車中泊旅行日記
福島 会津
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このコーナーには、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、原稿作成のためのメモ代わりに書き残してきた「忘備録」と、旅先で頭に浮かんだ「エッセイ」を収録しています。
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会津で「忘れもの」を回収して、喜多方へ。

磐越道

2021年・東北桜前線追っかけ旅(3)【目次】

1.会津の「忘れ物」

2.この季節の車中泊にお勧めなのは、「道の駅 喜多の郷」

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1.会津の「忘れもの」

鶴ヶ城

いよいよここから、本題の「東北桜追っかけ旅」の始まりになるのだが、会津については2012年に鶴ヶ城の桜を撮影している。

ただ、その時に撮り逃してしまった桜があったため、今回の旅ではそれを撮りに立ち寄ることにした。

大河ドラマを見ている人はよくご存知だと思うが、2013年に放送された「八重の桜」は、幕末から明治にかけての会津と京都を舞台にした話で、綾瀬はるかが主役の山本八重(新島八重)を演じている。

実は筆者はカーネルで、発売時にドンピシャ!のシーズン記事をご覧いただくために、1年前取材をしている。

これは創刊号以来続けているコンセプトだが、他誌はハイリスクだと云ってそれをやらない。

だが3月発売の本に4月の特集を掲載するには、そうするしかないわけで、1年前というのは「賞味期限切れ」ではなく「最新情報」になる。

業界では非常識かもしれないが、読者ファーストに立つなら、筆者はそれが当たり前だと思うし、正論だからこそ、10年以上経た今でもそれが踏襲されており、今回の取材も2022年3月発売の号に掲載される。

三春の滝桜

さて。「八重の桜」の放送を翌年に控えた2012年、実はそのイントロ映像に使われる桜の木が、この「三春の滝桜」だという情報を耳にし、撮影に出向いた。

しかしドラマが始まると、それが別の桜の木であることが判明する。確かに会津の話にしては、三春はちょっと遠すぎると思った…

石部桜

そんなわけで、改めてリベンジに正しい桜を撮りにきたというわけだ。

石部桜

ドラマに登場したのは、飯盛山の近くに咲く「石部桜」。ただ枝ぶりは「三春の滝桜」のほうがだいぶいい。

今年は開花が早く、会津はもう間に合わないだろうと半ばあきらめていたのだが、ダメ元で行ってみるとまさに今が満開。神様はちゃんと筆者の姿勢を見てくれているようだ(笑)。

まちの駅飯盛山

会津に立ち寄ったのには、もうひとつ理由がある。

それはこの「まちの駅 飯盛山」に隣接する無料の「市営観光駐車場」が、今でも車中泊が可能かどうかを確かめることだった。

ここにはウォシュレットのついたトイレがあり、車中泊ができるのなら、近くに道の駅がない会津観光の助け舟になるところだったが、今は17時で閉鎖される。そりゃ~10年も経てば、事情も変わる(笑)。

ただ現在は、10キロほど離れたところにいい道の駅ができており、昨年の北海道取材の帰りに、わざわざそこを取材している。

会津に関心のある方には、ぜひあわせてご覧いただきたい。

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2.この季節の車中泊にお勧めなのは、「道の駅 喜多の郷」

喜多方

翌日の朝から、山形県の米沢を抜けて天童温泉を目指したい筆者は、会津で目的を果たした後、早々に喜多方へと向かった。

本来の喜多方は、白壁土蔵をリノベーションしたノスタルジックな町なのだが、この時期だけは「道の駅 喜多の郷」が混雑し、下手をすると満車で入れない可能性があった。

道の駅 喜多の郷

温泉が併設する「道の駅 喜多の郷」は、お花見ができる絶好の車中泊スポットなのだ。日本には1000を超える道の駅があるが、なかなかこういう写真が撮れるところはない。

道の駅 喜多の郷

なお「道の駅 喜多の郷」についても、既に詳細記事ができているので、あわせて掲載しておこう。一時期は温泉が枯れて沸かし湯になっていたが、現在は新たな源泉を採掘し、温泉が復活している。

さて。喜多方まで来て、ラーメンを食べずには立ち去れない(笑)。

喜多方ラーメン 一平

本当は筆者も高く評価している「はせ川」に行きたかったのだが、朝ラーをしていないため、10年ぶりに「一平」の暖簾をくぐった。

喜多方ラーメン

「一平」のラーメンは基本に忠実で、特に麺がモチモチしていてうまい。ただし、スープは少し塩気が多く、坂内食堂に近い感じがした。チャーシューは断然こっちがいいけどね。

ちなみに喜多方ラーメンについても、別記事に詳しくまとめている。

最後に、「一平」では思わぬラッキーに遭遇できた。

愚かにも、筆者は今日がマスターズの最終日ということをすっかり忘れていたのだが、ちょうど店に入ったところで松山は17番をプレーしており、そのまま優勝シーンを見届けることができた。

もう生きているうちにはないことかも知れないだけに、それを旅先でLIVEで見られたのは本当にラッキーで嬉しかった。

「ありがとう」(笑)。

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