「クルマ旅のプロ」がお届けする車中泊グルメガイド
「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、20年以上かけて味わってきた全国のソウルフード&ドリンクを、レシピに老舗・行列店を交えて紹介します。
「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、20年以上かけて味わってきた全国のソウルフード&ドリンクを、レシピに老舗・行列店を交えて紹介します。
「ニッポンのソウルフード」を味わい尽くす。
車中泊で日本各地のご当地グルメを味わいたい人に向けたガイドです。
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すわっこランドの近くにある、隠れ家的存在の落ち着いた店
諏訪の車中泊観光ガイドを書いている関係上、なにか諏訪らしいソウルフードはないものかと模索したのだが、筆者の目に泊まったのはお酒くらいしかなく、信州のソウルフードである蕎麦に範疇を広げ、これから紹介する「花尋庵(かじんあん)」を訪ねてきた。
「諏訪五蔵酒造めぐり」は、諏訪湖のお勧めアトラクション
クルマ旅のプロがまとめた、「諏訪五蔵」に関する記述です。
信州はもとより、諏訪でも「おいしい蕎麦」みたいな曖昧なキーワードで検索すれば、星の数ほどのサイトがヒットするため、実際には探せない(笑)。
つまり、店選びには「プラスアルファ」の要素が必要だ。
「花尋庵」は、筆者が車中泊スポットに挙げている、日帰り温泉「すわっこランド」に隣接する「諏訪中央公園」から約1キロのところにあり、昼も夜も営業している。
ゆえに「諏訪中央公園」で車中泊をする人は、「あえて」ではなく「ついで」に行くことが可能だ。
もうひとつ「花尋庵」を選んだ理由は、「三色(みいろ)そば」が食べられること。
「三色そば」というのは、粉に色鮮やかな素材を練り込んだり、盛り付けの具材を変えたりと、地方や店によって様々だが、さすがは本家本物の信州だけあって、「花尋庵」のそれは蕎麦粉のみで違いを出している。
「花尋庵」の「三色そば」は、左から「せいろ」「更科」「田舎」の3種のそばが盛りつけられて登場する。
興味をそそるのはセンターを飾るほぼ純白に近い、更科の中でも貴重な一番粉から作られる「しらゆき」だ。
これは例えて云うと、五割より大幅にコメを削った純米大吟醸酒みたいなもので、雑味がなく口当たりもふわふわしていて、まるで違う食べ物のようだった。
ただ「旨味」という観点では、甘皮ごと引いた香りと甘みが残る「せいろ」が一番に感じた。
「田舎そば」は、太いうえにコシがしっかりしているので、先に食べないと後からは食べづらくなる。
見た感じでは、それほど量があるとは思えない「三色そば」だが、食べてみるとこれで十分満腹になる。1300円はけして高くはない。
店内は和洋折衷でモダンなイメージ。
駐車場は店の前に3台と、別にも用意されているようだ。