この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

和倉温泉に一番近い「道の駅 能登食祭市場」は、「焼はちめ」のテイクアウトが絶賛おすすめ!
道の駅 能登食祭市場【目次】
「道の駅 能登食祭市場」のロケーション
写真の和倉温泉・総湯から約7キロ、クルマで15分のところに位置する「道の駅 能登食祭市場」は、奥能登の玄関口にあたる七尾の石川県道132号沿いにある。
七尾は個性的な文化を有する穴水・輪島・珠洲、そして水族館やオートキャンプ場などのレジャー施設が揃う能登島にも近い、クルマ旅でもお勧めの町だ。
「道の駅 能登食祭市場」の施設
海沿いに建つ「道の駅 能登食祭市場」は、「みなとオアシス」にも登録されている大規模な物販飲食施設だ。
最近よく耳にする「みなとオアシス」は、国土交通省の各地方整備局により登録された、港に関する交流施設・旅客ターミナル・緑地・マリーナなどを活用した交流拠点の愛称。
全国には能登食祭市場のように、道の駅を兼ねているところが幾つもある。
普通車約200台を収容する「道の駅 能登食祭市場」の駐車場は、フラットで車中泊に適している。
ただし朝8時過ぎから、団体客を載せた観光バスが続々とやってくるので静けさはあまり期待できない。
トイレは食彩館側ではなく、駐車場を挟んだ反対側にある。
さて。「道の駅 能登食祭市場」は1階が物販、2階が飲食店になっているが、さほど空腹でなければ1階の店をまわって、鮮魚を品定めしたり、調理品をテイクアウトするのも面白い。
テイクアウトでお勧めなのは、竹一焼魚店の「焼はちめ」。
北陸から若狭ではメバルの仲間を総称してそう呼ぶが、筆者が買った一尾390円のハチメちゃんは、しっかり脂がのって実においしかった。
以降「道の駅 能登食祭市場」に来るたびに、竹一焼魚店に足を運ぶのだが、いつ来てもまず午前中で完売してしまうので、興味がある人はぜひ午前中に。
またクルマの中で晩酌を楽しむ人にお勧めなのが、「絹もずく」と「赤なまこ」だ。
いずれも1階の入口横にある「なまこ屋」で手に入る。
「絹もずく」は、沖縄産に比べると細くてヌメリがあり食感も上品だ。山陰地方でも見かけるが、生産量が少なくあまり出回らないという。
いっぽう「なまこ」は、うに・からすみと並ぶ高級三大珍味として珍重されているが、能登では身が柔らかい「赤なまこ」が好まれる。
広いフードコートを兼ねた休憩スペースのモントレー広場。ただし異国の団体客が来れば、あっという間に占拠される(笑)。
片隅にはちゃんと可燃物用のゴミ箱を配備。でないと、ここはどうなるかわからない(笑)。
また屋外の海が見えるオープンデッキも自由に使える。
ただし、モントレー広場は17時、その他の施設も18時で閉店になる。
「道の駅 能登食祭市場」の車中泊好適度
道の駅 能登食祭市場オフィシャルサイト
「道の駅 能登食祭市場」の最寄りの温泉&買物施設
和倉温泉・総湯
☎0767-62-2221
おとな460円
7時~21時・毎月25日定休
無料駐車場 80台完備
高張性の弱アルカリ性高温泉のため、湯疲れすることがあるので長湯に注意を。
無料休憩室のほか、玄関前には足湯も設けられている。またこの値段にもかかわらず、シャンプー・ボディーソープが完備しているのは素晴らしい。
コンビニ
1キロ以内に、ローソンとファミリーマートがある。
スーパーマーケット
おすすめは約2.5キロ離れた「ナッピィモール」で、地元で人気のスーパー「どんたく」と、24時間営業のコインランドリー「ラーム」がある。