金沢の観光と車中泊情報を、クルマ旅のプロがご紹介。

金沢城 史跡
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
テーマはディスカヴァー・ジャパン 「日本クルマ旅先100選」
クルマ旅専門家・稲垣朝則がセレクトした、国内で車中泊クルマ旅にお勧めの「ベスト100エリア」をご紹介。
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金沢観光を面白くするキーワードは「加賀百万石」

金沢

金沢の観光と車中泊情報【目次】

プロローグ

加賀百万石

加賀藩の歴史

金沢の魅力の本質

金沢観光の秘訣

金沢の駐車場事情

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プロローグ

金沢

初めての土地を旅をする時に、何を重視するかは人それぞれだと思うが、筆者は「そこでしか見られないもの・そこでしか食べられないもの」を意識している。

近江町市場

例えば、金沢には「近江町市場」と呼ばれる有名な商店街があり、若者を対象にした多くの紹介サイトは、そこで海鮮丼を「食べるべき」、いや「食べなきゃ損!」とばかりにけしかけている(笑)。

海鮮丼

だが、果たしてそうだろうか?

金沢の町しか見る時間のない多忙な旅行者は別として、これから能登半島を一周しようと思っている旅人にすれば、海鮮丼はそれほど優先順位の高いものじゃない。

ひがし茶屋街

また和風建築の端正な町並みが残る「茶屋街」も、都会育ちの若者に受けのいい、「小京都」という薄っぺらい言葉で紹介するのは恥ずかしい(笑)。

ひがし茶屋街 志摩

なぜなら、金沢には「大の京都」でも、ちょっとやそっとじゃお目にかかれない場所がある。

「お茶屋」とは、誰が誰が何をするところかを知れば、金沢が持つ本当の裕福さが見えてくるはずだ。

お茶屋とは…

志摩

芸妓が踊りや三味線などの雅な芸で、客をもてなす大人の遊び場。芸の披露の後には、お座敷遊びも嗜まれる。

江戸時代は裕福な旦那衆の社交の場とされ、無粋な武士は出入り禁止になっていたという。

現在でも「一見さんお断り」のしきたりがあるので、夜はコネがないと入れない。

つまり、少々面倒臭くても…

金沢城大手門

大人は「加賀百万石」という「大手門」から、金沢に登城すべきだと思うのだ。

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加賀百万石

そんなわけで、まずは誰もが一度は見聞きしたことがある、このフレーズの意味を理解することから始めよう。

稲穂

天下統一を果たした豊臣秀吉は、全国のコメの収穫量を正確に測るために「太閤検地」を行い、土地の生産性を米の収穫高で換算する石高制を確立する。

その結果、大名は石高に基づいて軍役が決められ、農民には年貢を決めるもととなって、明治維新まで継承された。

百万石は100万人分の食糧費

金沢

超ざっくり云うと、1石は1人1年分の食糧費に該当する。

つまり百万石の加賀藩は、年間100万人の領民を食わせていけるだけの財力を有していた。実際に明治維新の頃には、100万人近い人口を抱えていたというから驚きだ。

ちなみに「百万石」を現在の貨幣価値に換算すると、600~700億円になるという。

加賀藩の歴史

加賀藩

では、なぜ加賀藩が百万石もの大大名になれたのだろうか?

幼い頃から織田信長に小姓として仕えていた加賀藩の藩祖・前田利家は、越前の平定に手柄をあげたことで、信長から能登一国を与えられ、23万石を領有する七尾城主となっていた。

「本能寺の変」で主を失った利家は、秀吉が織田家に仕えて以来の盟友であったことから、「賤ヶ岳の合戦」以降に手を組み、豊臣家の重臣として「加賀百万石」の基礎を築いていく。

利家亡き後に勃発した「関ヶ原の合戦」時に、前田家は西と東に「お家」を割って対処するが、徳川についた2代藩主・利長がさらなる加増を得て、加賀藩は122万5千石という日本最大の外様大名へと登りつめた。

そんな前田利家を大きく取り上げたのが、2002年に放送されたNHK大河ドラマの第41作「利家とまつ〜加賀百万石物語〜」。

これは「麒麟がくる」の放送延期に伴って企画された特番、「麒麟がくるまでお待ちください 戦国大河ドラマ名場面スペシャル」で再放送されたので、記憶に新しい人も多いと思う。

それにしても、さすがに唐沢くんも菜々子ちゃんも若い(笑)。

またこの時の信長役が、「で、あるか」で話題を集めた反町隆史。ほかにも秀吉役に香川照之、その妻「おね」はなんと酒井法子、さらに漫画でお馴染みの前田慶次を及川光博が演じるなど、キャストもかなりユニークだった。
大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語』
激動の戦国時代を生き抜き、加賀百万石の礎を築いた藩祖・前田利家と賢夫人として知られるまつが繰り広げる夫婦の愛のサクセスストーリー。
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金沢の魅力の本質

金沢城

さて。金沢は1583年(天正11年)に前田利家が赴任して以降、大規模な城づくりが行われ、加賀・能登・越中を合わせた加賀百万石の城下町として繁栄し、1871年(明治4年)の廃藩置県後も、県庁所在地として政治・経済・文化の中心として発展を続けてきた。

ひがし茶屋街

金沢がラッキーだったのは、太平洋戦争の戦禍を逃れたことだ。

兼六園

金沢城は1881年(明治14年)に発生した火災で、石川門と三十間長屋と鶴丸倉庫を残して既に焼失していたが、大名庭園の兼六園を筆頭に、寺院や茶屋街などの歴史的な建造物と町並みは、昔からの姿を失わずに済んだ。

もちろん全国には、金沢と同じように戦禍を免れ、往時の様子を現在に伝える場所は幾つもあるが、潤沢な経済力に支えられてきた金沢はスケールが違う。

天領として栄えた高山や、家康の孫にあたる「松平直政」の転封後に親藩となり、明治までその支配が続いた松江でさえ、外様であった金沢に到底敵わないのだから恐れ入る(笑)。

金箔

さて。太平の世を迎えて以降、前田家の歴代藩主は工芸振興に力を注いだ。

加賀友禅・九谷焼・金箔といった多彩な伝統工芸が、今もなお受け継がれているのには、そういう背景がある。

九谷焼

愛用しているこの「おちょこ」は、マンガ「美味しんぼ」に登場する海原雄山のモデルとされる美食家・北大路魯山人も愛した九谷焼。

筆者が買える程度の廉価品だが、萩や唐津の素朴な陶器にはない、磁器が持つ華やかさが、こういう肴には似合う。

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金沢観光の秘訣

金沢

そもそも加賀百万石の大城下町・金沢は、京都と同じでガイドブック片手に1日ぶらぶら歩いたところで、どうなるレベルの場所じゃない。

特に体力・脚力に自信のない中高年(笑)にとって、金沢見物の秘訣は、大胆に見どころを絞り、そこに時間とお金をつぎ込むことに尽きる。

金沢

となると、必然的に行き先はこのエリアに落ち着くはずだ。

まいどさん

そして、この作戦に一役買ってくれる助っ人が、「まいどさん」を含む金沢のボランティア・ガイドである。

今は主な観光都市にボランティアガイド制度があるが、既に20年の歴史を有する金沢の「まいどさん」は、そのパイオニア的存在といえる。

金沢のボランティア・ガイド

城と庭のボランティアガイド

金沢には市内を案内してくれる「まいどさん」のほか、金沢城・兼六園を案内する「城と庭のボランティア」、また外国語対応の通訳ボランティアガイドがあるが、いずれもガイド料は無料。ただしガイドに伴う経費(交通費・入場料・入館料・昼食代など)は要負担となる。

予約ほか、詳細はオフィシャルサイトで確認

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金沢の駐車場事情

さて。ここから先は、クルマで車中泊をしながら金沢を旅する人に向けてのガイダンスになる。

ここまで解説してきた内容を実践に移す際に、もっとも重要なるのは駐車場だ。

兼六駐車場

兼六園と金沢城公園の近くには、この真新しい「兼六駐車場」があるのだが、残念なことに、今は車高2.2メートルまでのクルマしか入庫できない。

そこで兼六駐車場の詳細と合わせて、周辺のキャンピングカーが停められる駐車場を以下の記事で紹介している。
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また、筆者がお勧めしたい観光スポットは、こちらの記事に集約している。
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クルマ旅のプロが、城下町・金沢の素敵な見どころをわかりやすくまとめています。
さらにそれらと連動するかたちで、筆者流の「ワンデイ&1泊2日 車中泊・金沢観光ガイド」も別記事で用意。

最後に。

ツアーや公共交通機関を使う個人旅行とは違い、車中泊の旅は圧倒的に自由度が高い。未経験者であっても上の記事をご覧いただければ、その魅力をご理解いただけるはずだ。

千里浜なぎさドライブウエイ

なお、この記事はこれから能登半島を周回し、最後は富山県側の氷見まで続いていく。全部で40ページを超える一大観光ガイドに興味があれば、以下にもぜひ目を通してみていただきたい。

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