25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 天城越え」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
伊豆半島内陸部にある「道の駅 天城越え」は、「修善寺」と「下田」のちょうど中間に位置する道の駅。

道の駅 天城越え DATA
道の駅 天城越え
公式サイトなし
〒410-3206
静岡県伊豆市湯ケ島892-6
☎0558-85-1110
8時30分~16時30分
※施設・店舗によって異なる
年中無休
※昭和の森会館は第3水曜 定休
標高 約444メートル
「道の駅 天城越え」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第14回
登録日/1998年4月17日
「道の駅 天城越え」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.02.11
2016.04.06
2019.09.03
2022.02.25
2026.02.21
「道の駅 天城越え」での現地調査は2026年2月が最新です。
道の駅 天城越え

「道の駅 天城越え」のロケーション

「道の駅 天城越え」は、”伊豆半島の背骨”とも云える国道414号の、「修善寺」と「河津」あるいは「下田」を結ぶ中間あたりに位置している。
そもそも国道414号を走る人の多くは、『伊豆半島のリピーター』だと思うが、

早春に「道の駅 天城越え」で車中泊をする人の大半は、2月下旬から3月上旬にピークを迎える、「河津桜まつり」を目指している人なのだろう。
金曜日の夜にここまで来ておけば、翌日は「河津桜まつり」のメイン会場まで、約18キロ・30分ほど走れば到着できる。

ちなみに、以前は「修善寺」を過ぎると、「天城越え」まで道の駅はなかったのだが、2019年に手前の「月ヶ瀬」に新しい道の駅がオープンした。
しかし「道の駅 伊豆月ヶ瀬」の駐車場には、全体的に強い傾斜があって、車中泊には適していない。
ちなみに「道の駅 天城越え」の標高は約444メートルで、夏は涼しいが、冬は路面が凍結しやすい。
そのため「河津桜まつり」の季節は、天候と気温をよく見てルートを選ぶ方がいい。
なお、伊豆半島の東海岸を走る国道135号は、「河津桜まつり」期間中は大混雑するため、何もなければ国道414号のほうが、スムーズにクルマは流れるだろう。

さて。
♪寝乱れて 隠れ宿
つづら折り 浄蓮の滝♪
地理では分からなくても、この道の駅がどういうところにあるのかは、「石川さゆり様」が詳しく教えてくれているので、周知の人は多いと思う。
せっかくなので、久しぶりに聞いてみたいという人はこちらで(笑)。
「道の駅 天城越え」は、この楽曲の譜面が刻まれた「浄蓮の滝」から、国道414号を南へ約2キロ下ったところにある。

「天城越え」という言葉は、下田街道の最大の難所であった「天城峠」に由来する。

1905年(明治38年)に「天城山隧道(旧天城トンネル)」が開通し、多くの人と物資がその「天城峠」を越えて行き来できるようになった。

ただ現在は、国道414号の途中にある1970年(昭和45年)に開通した「新天城トンネル」を通るので、「天城山隧道」をクルマでくぐることはできない。

今の「天城山隧道」を含む旧街道「天城路」は、「踊子歩道」と呼ばれる全長約16キロメートルの遊歩道として整備されており、「浄蓮の滝」へもそこから歩いていくことが可能だ。
「道の駅 天城越え」の施設

「道の駅 天城越え」は、未だに公式サイトすら用意していないことからして、個人の利用客を軽視していると思うわけだが(笑)、その構造も観光バスでやってくる団体客を強く意識したものだ。

物販飲食施設の前の一等地は、観光バス用の駐車場になっているだけでなく、意味がよく分からないほど広いロータリーだ。
乗用車の駐車場がこれほど離れた道の駅は、もはや”化石”というか、近年作られている道の駅とは真逆のレイアウトだけに、違和感を覚えるのは筆者だけではあるまい。

こちらが航空写真にPと記載した、「道の駅 天城越え」の駐車場。

駐車場は2段に分かれており、緩やかな傾斜があるところもあるので、できれば明るいうちに到着して、座りのいい場所を確かめるほうがいい。

かつての24時間トイレ。
駐車場の近くにあり、多目的トイレは今はウォシュレットに改修されていた。

こちらは2019年に、ロータリーの近くに追加で新設された24時間トイレだ。
現在はこの奥の駐車スペースが一等地といえるだろう。

もちろん中はウォシュレット。
続いて、物販飲食施設の紹介に移ろう。

「道の駅 天城越え」の駅舎にあたる「昭和の森会館」。

館内には、天城の自然をパネルとビデオで紹介する「森の情報館」と、「伊豆半島ジオパーク天城ビジターセンター」及び有料の「伊豆近代文学博物館」がある。

さらに美しく手入れされた中庭には、わさび田、水車、もみじ林があり、移築された井上靖旧邸を見ることもできるそうだ。

こちらはレストランと土産店がある「緑の森グリューネバルト」。
ちなみに「昭和の森食堂」はかつての名前で、電飾看板は修正されずにそのまま残されていた。
さらに云うと、ここでは自家製の猪チャーシューの入りのラーメンと、わさび入りの地ビールが人気のようだが、その画像すら確認のしようがないのだから、呆れてものが云えない。

その隣には売店の「天城わさびの里」と「竹の子かあさんの店」があるが、いずれも16時30分までと閉店時間は早い。

「道の駅 天城越え」の名物はわさびで、小ぶりのものは1000円以下で入手できる。
ここで車中泊をするなら、「わさびのおろし板」を持参していくといいね。
「道の駅 天城越え」の車中泊好適度
「道の駅 天城越え」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置

こういう看板を作る予算があるなら、違うことに使うべきでは?
悪いことは云わない。せめて東伊豆まで出かけて、「道の駅 伊東マリンタウン」くらいは見て来たほうがいい(笑)。
このままでは、道の駅のレベル格差は広がるばかりだろう。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 天城越え」 最寄りの温泉&買物施設
テルメいずみ園
道の駅から約7キロ・10分
☎0558-85-2455
おとな850円
10時~21時30分(受付最終21時)
火曜定休
秘湯系が好みの方には、道の駅から約6キロのところにある「世古の大湯(200円)」がお勧めかも。
コンビニ
セブンイレブンまで約6キロ
スーパーマーケット
「マックスバリュエクスプレス天城湯ケ島店」まで約10キロ
「道の駅 天城越え」のアクセスマップ
中伊豆 車中泊旅行ガイド

伊豆半島 車中泊旅行ガイド


















