この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

RVパークが併設されたことで存在価値がアップした「道の駅 白浜野島崎」
道の駅 白浜野島崎【目次】
「道の駅 白浜野島崎」のロケーション
2006年にオープンした「道の駅 白浜野島崎」は、房総半島最南端の「野島崎」から、国道410号を1.5キロほど西に戻り、少し山側に入った田園地帯にある。
もう少し北に「道の駅 南房パラダイス」があるものの、南房総屈指の観光スポットである「野島崎」の膝元に、待望の新しい道の駅ができたというので話題を呼んだ。
だが期待が大きかっただけに、失望の声もデカかった。
そりゃそうだろう!
こんなの道の駅と呼べるんか(笑)。
以降この道の駅の存在が、脳裏から消え去ったままの車中泊旅行者は多いと思う。国道沿いにあるわけでもなく、まさに「特別な用」がなければ「不要」。
もっと云えば、「また、こんなくだらないもん作りやがって!」という怒りが繰り返されるだけの代物だった。
ところが2016年、「道の駅 白浜野島崎」に「特別な用」が付加された。
それは、電源が使えるRVパークの併設だ。
今はRVパークを併設する道の駅がずいぶん増えてきたが、ここほどそれが効果的に機能している例は思いつかない。
まさに「起死回生」という言葉がドンピシャだった(笑)。
「道の駅 白浜野島崎」の施設概要・レイアウト
ただ、RVパークが併設されたからといって、「道の駅 白浜野島崎」が以前より使いやすくなったというわけじゃない。
確かに以前はなかった「直売所」が新設されているが、それは筆者が見慣れた「直売所」とはずいぶん違っていた。
そもそも、なぜ道の駅に「いちごハウス」が必要なの?
コンサルでなくても、普通はここにフードコートを設けようと考える。
しかし、いちごハウスの前にはこんな看板が…
察するに、道の駅誘致の段階で、地元から「圧力」がかかったのだろう。
そんなわけで「道の駅 白浜野島崎」には飲食スペースがない。
というより現実的には、「物販飲食」機能がないと云っても過言ではない。
いっぽうこちらは「花の情報館」。かろうじて観光パンフレットは置かれているが、中は伽藍堂だ。コロナ対応であることを差し引いても寂しすぎる。
24時間利用できる野外トイレ。ここは外からも臭うので、できれば「花の情報館」のトイレを使うほうがいい。ただし夜間は閉まると思う。
道の駅で車中泊をする大半の旅行者は、24時間使える駐車場とトイレのほかに、「追加で付随している」売店・食事処・休憩室、さらには可燃物のゴミ箱を求めてやってくると思うのだが、ここには「追加で付随している」ものが”なにひとつない”からすごい(笑)。
それなら、まだ景色がいい「磯笛公園」のほうがお勧めだ。
しかしキャンピングカーには、それらよりむしろ電気のほうが切実な時がある。
その意味では、ここは間違いなく空いている「穴場」と云えるだろう。
RVパーク料金(24時間)の詳細
利用可能台数:3台
利用料金:1泊1,500円/1台
電源料金:1泊1,000 円/1台(15A)
「道の駅 白浜野島崎」の車中泊好適度チェック!
ホテル南海荘
道の駅からから約1キロ
☎ 0470-38-3500
大人800円
15時~20時・不定休
※行く前に電話で入湯可能かどうか確認を。
コンビニ
セブン・イレブンまで約1キロ
スーパーマーケット
約1.8キロのところに「おどや白浜店」がある。
「道の駅 白浜野島崎」のアクセスマップ
日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック!
房総半島 車中泊旅行ガイド


車中泊でクルマ旅 総合案内
クルマ旅を愉しむための車中泊入門

この記事がよく読まれています。




