この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「道の駅 可児ッテ」は、大河ドラマ「麒麟がくる」に登場する「明智城趾」に一番近い道の駅
道の駅 可児ッテ【目次】
「道の駅 可児ッテ」のロケーション
「明智城址」は、2020年放送のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で大きく取り上げられた可児市指定の遺跡だ。
大河ドラマの影響力というのは想像以上で、「龍馬伝」では脱藩の道が通る高知県の梼原(ゆすはら)に、また「おんな城主直虎」では井伊谷に、ある日「黒船」が如く観光バスの軍団が現れるようになった聞く。
おそらく「明智城址」もそうだろう。
筆者も他に目立つ観光資源がない「可児市」の漢字が先日まで読めなかったし、そこに道の駅があることも知らなかった。今はちょっとばかり詳しくなったけどね!(笑)。
その「麒麟がくる」が放送された2020年から、丸10年遡る2010年の9月にオープンした「道の駅 可児ッテ」だが、よもや地元の人間でさえ忘れかけていた「明智城址」を見るために、県外からこれほど多くの大河ドラマファン、というより長谷川博己や本木雅弘のファンがやって来ようとは夢にも思わなかったに違いない(笑)。
「道の駅 可児ッテ」の施設
東海環状自動車道の「可児御嵩IC」に近い「道の駅 可児ッテ」は、花フェスタ記念公園からわずか2キロほどのところにある、収容台数50台ほどの中規模な道の駅だ。
ちなみに「可児ッテ」のネーミングは、ちょっと前の道の駅に多いお役人好みのマスターベーション的造語で、利用者にとっては全く意味がないので割愛する(笑)。
さて。「道の駅 可児ッテ」は高速道路がすぐ見える場所にあるため、着いて最初は驚くと思う。
だが、意外なことに夜間でも走行音はほとんど聞こえず、大型車の駐車エリアも遠く離れてレイアウトされているため、車中泊に支障はなかった。
夜間は閉まるが、駅舎から独立している「無料休憩所」。
また、可燃物のゴミ箱も屋外に置かれている。
設備の面から見た「道の駅 可児ッテ」は車中泊に好適だが、みなさん「商売熱心」で、朝から野菜を納品に来る人たちが騒々しくて迷惑した。
ロケーションからして、この道の駅は「花フェスタ記念公園」に遊びに来たファミリーが、帰りがけに立ち寄り、フルーツや野菜を買って帰ることで成り立っている。
ゆえにたぶん「ここはどういう施設ですか?」と聞けば、迷うことなく「野菜直売所」と答えるに違いない(笑)。
「仕事の邪魔」と肌で伝わる居心地の悪さは、そのあたりの「勘違い」に原因がありそうだ。
気持ちよく車中泊するなら、「道の駅 土岐美濃焼会館」のほうがいいと思う。
「道の駅 可児ッテ」の車中泊好適度
「道の駅 可児ッテ」に最寄りの温泉&周辺買い物施設
天然温泉 三峰
☎0574-64-0126
大人750円
10時~22時30分(受付最終22時)
コンビニ
約1キロのところにローソンとファミリーマートがある。
スーパーマーケット
「スーパーセンターオークワ可児御嵩インター店」まで約1.7キロ。