この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 あぐり窪川」唯一の難点は、入浴施設が近くに見当たらないこと。
「道の駅 あぐり窪川」のロケーション
「道の駅 あぐり窪川(くぼかわ)」は、1998年4月にできた四万十町平串にある国道56号沿いの道の駅で、四国の道の駅の中では「古参」の部類に入る。
約11キロのところには、「沈下橋ファン」なら見落とせない、四万十川に現存する最古の「一斗俵沈下橋(いっとひょうちんかばし)」がある。
「道の駅 あぐり窪川」がある高知県西南部は、四万十川と太平洋に恵まれた自然環境を有することから、昔からアウトドアに勤しむ人たちに愛されてきた土地だが、2012年に高知自動車道の「四万十町中央インターチェンジ」が開通したことで、一般の観光客も数多く訪れるようになった。
「道の駅 あぐり窪川」の施設
「道の駅 あぐり窪川」は「窪川まるごとめしあがれ」をテーマに、「食」に力を注いでいる道の駅だけあって、食堂のみならず売店の品揃えまでマニアックで面白い。
四万十川の特産品といえば、「川えび」と「青のり」。それに「馬路村」で有名な「ゆず」を加えた、まさにご当地お土産「三銃士」。
こちらは同じ四万十の大正町でつくられている栗焼酎「ダバダ火振り」。
「道の駅 あぐり窪川」は、四万十の玄関に位置していることもあり、観光情報も充実している。
だが、気になるのは「海洋堂ホビー館」のガラスケース。
海洋堂といえば、「ケンシロウ」「ラオウ」でお馴染みの「北斗の拳」のリアルなフィギュアで一世を風靡し、その後も「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズなどを手がけ、国内フィギュア制作メーカーの最大手として君臨している。
そのホビー館が、「道の駅 あぐり窪川」から22キロほどのところにある。
海洋堂ホビー館四万十 オフィシャルサイト
それにしても、このルパンにいたっては、今にも動きそうで、まさに「大人になれない大人」にはたまらない。ついにマニアック度は満点に!(笑)
おまけにゴミ箱も、ここまで揃えてくれると「感謝」の言葉しかない(笑)。
最後は車中泊の話だが、駐車場は広くてフラットなので、車中泊そのものには支障はない。
ただ「道の駅 あぐり窪川」の唯一とも云える難点は、近くに温泉も銭湯も見当たらないことだ。30分走れば済むのだが、往復1時間に入浴時間を加えると、かなり行動は制約される。
汗をかかない季節ならまだしも、ここは立ち寄るには絶賛お勧めだが、車中泊に適しているとは云いづらい。
「道の駅 あぐり窪川」の車中泊好適度
「道の駅 あぐり窪川」の最寄りの温泉
ホテル松葉川温泉
※道の駅あぐり窪川からクルマで約30分
☎0880-23-0611
大人700円
10時30~21時(受付最終20時30分)・第3木曜日
「道の駅 あぐり窪川」周辺の買い物施設
コンビニ
約400メートルのところにローソンがある。
スーパーマーケット
約3キロのところに「サンシャイン しまんとハマヤ店」がある。