【2022年12月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 ぽかぽかランド美麻」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 ぽかぽかランド美麻(みあさ)」は、日帰り温泉が利用できるホテルを兼ねた施設
「道の駅 ぽかぽかランド美麻」 DATA
道の駅ぽかぽかランド美麻
〒399-9101
長野県大町市美麻16784
☎0261-29-2030
営業時間(温泉)
10時~21時・不定休
「道の駅 ぽかぽかランド美麻」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第16回
登録日/2000年8月18日
「道の駅 ぽかぽかランド美麻」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.07.18
2013.04.26
2015.04.28
2021.03.09
2021.05.15
※「道の駅 ぽかぽかランド美麻」での現地調査は2021年5月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年11月に更新しています。
「道の駅 ぽかぽかランド美麻」【目次】
「道の駅 ぽかぽかランド美麻」のロケーション
「道の駅 ぽかぽかランド美麻」での車中泊を検討しているのは、長野市内から長野有料道路を利用して、白馬村あるいは黒部ダムのある大町市を目指している人が大半だと思う。
関東地方在住の車中泊旅行者なら周知の通り、長野県の道の駅は隣接している群馬・山梨県の道の駅に比べると、数は多いが規模が小さく、駐車場は傾斜していて可燃物のゴミ箱も置いておらず、車中泊に適していないところが少なくはない(笑)。
ゆえに出かける前の下調べが大事なのだが、上のマップに赤で示したオリンピック道路沿いにある、「道の駅 中条」と「道の駅 おがわ」も例外ではなく、「旅の宿」としての好適性はあまり感じられない。
いっぽう観光地にある「道の駅 白馬」は、車中泊には適しているが、人気が高いためハイシーズンの週末は夜間も満車になることが多い。
「道の駅 ぽかぽかランド美麻」は、八方尾根と白馬のオリンピックジャンプ台まではクルマで約15分、また逆に善光寺まで約40分と、ロケーションは悪くない。
そこまで分かると、温泉併設のこの道の駅が気になるのは当然だ(笑)。
「道の駅 ぽかぽかランド美麻」の施設
「ぽかぽかランド美麻」は、1993年(平成5年)のオープン以来、多くの利用者に親しまれてきた温泉宿泊施設で、当初から道の駅としてより、むしろ日帰り温泉でスキー客に広く名を知られた存在だった。
一番の魅力は朝風呂で、当時は早朝5時から300円で温泉が利用できたこともあり、夜遅く到着する時にはありがたかった。
だが2014年11月に、県北部で最大震度6弱を記録した地震で被災し、温泉の配管設備が壊れて使用不能となり、休業に追い込まれてしまった。
しかしその後、市によって改修・増床工事が行われ、2016年8月にリニューアルオープンを果たしている。
さらに2019年には秋田県の玉川温泉で採取した「北投石の湯」を追加でオープンし、温泉の充実も図ってきた。
もっとも被災前から、温泉以外は「道の駅」と呼ぶにはあまりに貧素な設備だったが、それは現在もほとんど変わらない。
売店とレストラン、さらに日帰り温泉客向けの休憩室はあるが、「ぽかぽかランド美麻」の館内は、やはりホテルのイメージが強い。
さて。
問題は車中泊の好適度だが、この看板に書いてあるように、車中泊には「第2駐車場」を利用する必要がある。
「第2駐車場」は広いのだが、車中泊をするにはちょっと気になる傾斜がある。
長野では珍しく、24時間利用できる可燃物のゴミ箱が置いてあるのは嬉しいが、問題はトイレだ。
中は、外観から予想できる通り(笑)。
駐車場の傾斜は、探せば緩い場所もありそうだが、トイレが気になる中高年は多い。
もっともホテルなので、館内のトイレはおそらくウィシュレットだと思うが、トイレが近い人にとって、深夜に使えないのはネックになる。
ちなみに「道の駅 白馬」の24時間トイレは、ウィシュレット付きだ。
「道の駅 ぽかぽかランド美麻」の車中泊好適度
「道の駅 ぽかぽかランド美麻」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:自動販売機コーナーにあり、24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上
ところで、車中泊の旅行中に発生するゴミは、「家庭ゴミ」にならないことをご存知だろうか?
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 ぽかぽかランド美麻」の温泉&周辺買い物施設
☎0261-29-2030
営業時間 :6:00〜8:00、10:00~21:00・第4木曜定休
料金:おとな600円(朝風呂は400円)
コンビニ
「セブンイレブン白馬神城店」まではクルマでおよそ10分
大きなスーパー
20分ほど離れたところに「西友大町店」がある。